ついに国内に於ける緊急事態宣言が全面解除になった。その言葉を耳にし、これまでの自粛という我慢の憂さを晴らすように騒ぎだす輩が世の中に増えだしている。
でも、なんか勘違いしている奴ら、多くないか?!あくまでも、解除されたのは限定された職種。本当の意味で心の自由を謳歌し、楽曲を通して想いや主張を共有してゆく極上な空間は、まだまだ蚊帳の外に置かれている。
4月以降、全国各地さまざまなライブハウスが「音楽の鳴り続ける聖地」を守り続けようと、今も努力し続けている。残念ながら、想い半ばで閉じた聖地もけっして少なくはない。
自分たちが心を揺さぶられ、生きる意味や生きがいを与え続けてくれたバンドたちは、みんな同じ場所から育っていった。そう、「ライブハウス」という聖地から。。。
X JAPAN(当時はX)、COLOR、LADIES ROOM、D’ERLANGER、Zi:Kill、LUNA SEA、GLAY、MALICE MIZER 、La’cryma Christi、PENICILLIN、SHAZNA、ムック、メリー、SEX MACHINEGUNS、DIR EN GREY、シド、ガゼット(the GazettE)、Versailles、lynch.なとなど、ここを活動の拠点にしながら、人々の心に残り続ける存在として巣立っていったバンドは数知れない。ライブハウスという聖地の一つであり、ヴィジュアル系を語るうえで欠かすことの出来ない理想郷として歴史に刻み続けているのが、「目黒鹿鳴館」だ。
今も、この地に立つことに憧れを抱き、ここで単独公演を行うことを夢見るバンドたちは数多い。むしろ、目黒鹿鳴館でのワンマン公演をソールドアウトさせてこそ、初めて「こいつらヤベェ」と認められる空気が、今もここにはある。
ビジュアル界のレジェンドでもありカリマ的存在のKISAKIも、古くはLa:Sadie’sから始まり、MIRAGE・Syndrome・Phantasmagoria・凛-the end of corruption world-と、幾つものバンドを通し目黒鹿鳴館の中をすし詰めにし、歴史に残る功績を刻んできた。KISAKI自身、さまざまなバンド活動を押し進めていく中で目黒鹿鳴館は欠かすことの出来ない場であり、自身が躍進してゆくうえで何時も大きな原動力の地になり続けてきた。
新たにバンド活動を始めるたびに、この地(目黒鹿鳴館)へ戻り、想いを深く刻んだ場所に新たな歴史を刻んでは、ふたたび大きく成長してゆく。そんな歴史の歩みを何度も繰り返せば、その歴史を記すうえで、KISAKIにとってここは欠かしてはならない場所だった。
すでに、さまざまなニュースが取り上げているように、今、目黒抜鹿鳴館も、40年培った歴史を絶やすことなく未来へ繋いでゆくため、生き残るための術を必死に模索している。今は自力でなんとか凌いでいるが、その姿を見て、目黒鹿鳴館で育っていたバンドたちがお店のためにと次々と支援の手を差し伸べだした。その想いを受けて立ち上げられたのが、「目黒鹿鳴館、救済プロジェクト」だ。
同企画の第一弾が、6月01日よりスタートになる。もちろん、目黒鹿鳴館に縁の深いKISAKIも、大切な場を守るためにと協力を申し立てた。KISAKIが救済のためにと差し伸べたのが、新曲CDやグッズを提供することだった。
用意したのが、ヴォーカルにAKIRA(MIRAGE)を迎えて制作した未発表新曲CDの「Nothingness Cage」(ポストカード付)になる。
愛すべき聖地の救済としてKISAKIが手を差し伸べた今回の支援品。もちろん、売上のすべては目黒鹿鳴館を維持するための資金にまわされる。
この記事を目にしている人たちの中にも、目黒鹿鳴館を舞台にしたライブを観て、忘れたくない思い出を胸に刻んだ人たちも多いだろう。もちろん、これから新しい思い出をここで刻む人たちも出てくるはずだ。その「忘れたくない思い出の地」を末永く愛し続けるためにも、あなたも協力の手を差し伸べてくれたらなと思っている。
TEXT:長澤智典
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目黒鹿鳴館、救済プロジェクト
バンド・アーティスト企画第一弾!!
【KISAKI】
※VoにはAKIRA(MIRAGE)を迎えて制作
●未発表新曲CD「Nothingness Cage」(ポストカード付)
●直筆サイン入り鹿鳴館パスシール
●ドリンクチケット5枚セット
5,500円(税込)
2020.6.01 午後12:00~https://rockmaykan.base.shop/にて受付開始。
目黒鹿鳴館HP
http://www.rockmaykan.com
目黒鹿鳴館twitter
@rockmaykan