アニメ「闇芝居」(七期)へ出演。他にも、ゲームアプリ「ナイツクロニクル」エランデル役や「NOeSIS歌う影の戯曲」の古宮鏡花役、「キグルミキノコQ-bit」祟ヶ淵ルクルート役。ドラマCD「アイの箱庭」のハートロック役など、声優として活動中。
作詞家としても、アニメ「消滅都市」エンディングテーマ「With Your Breath」や、メディアミックス作品「Re:ステージ!」のユニット「Stellamaris」の「Time and Space」などいくつもの作品を手がけており、更には自身のパーソナリティーを活かしサバゲー体験TV「サバゲノム」や朗読動画「ひらり言の葉一枚」などYOUTUBE番組にも出演、多種多彩な活動を行っている太田彩華。
シンガーとしても、ゲーム「NOeSIS 歌う影の戯曲」や「キグルミキノコQ-bit」など声優出演作のテーマ曲を歌えば、オリジナル楽曲も多数制作。今年6月にはミニアルバム「花とバンケット」も発売。声優と歌い手、両軸をバランス良く廻しながら活動を続けている。そんな太田彩華の音楽面に、今年4月より新たに加わったのが、文学的青春パンクバンド”太田家”としての活動だ。
きっかけは、昨年11月に太田彩華として行った初ワンマン公演のとき。当時、演奏を担ったメンバーたちと意気投合した太田彩華が、「これからも一緒に私が昔から好きだった青春パンクバンドをやりたい。」と発言。その想いを受け止め、メンバー全員が太田姓(太田彩華(Vo&B)/太田ERIKA様(G)/太田ひさおくん(Key)/太田たけちゃん(Dr))を名乗る太田家(おおたや)が誕生。たまに太田家(おおたけ)と呼んでしまう方がいたり、「ラーメン屋みたいだね」とおっしゃる方もいますが、みんなと家族のようなバンドを作っていきたいと思っています。
“文学的青春パンクバンド”を掲げたのも、リーダーの太田彩華がガガガSP/銀杏BOYS/NUMBER GIRLなどの青春パンク好きで、江戸川乱歩や夢野久作を好む文学ヲタクというところを発祥としている。但し、異端な文学ロックを表現しているわけではなく、その音楽性は、彼女の愛らしいキャラクターを活かした「青春の息吹を覚えるキャッチーで胸熱、しかもガーリーな青春パンクスタイル」。その親しみやすさと、ライブで一緒に歌い騒げるシンガロングスタイルが受け、親戚(ファン)たちが増え続けている。
太田家は、7月より3ヶ月連続で配信リリースを実施。9月1日で3曲すべてが出揃った。今回、太田彩華が配信した3曲について語ってくれた。以下へ、本人の楽曲解説を記したい。
「名もなき少年の 名もなき青春」
「太田家として初めて作った楽曲であり、太田家の顔となるのが「名もなき少年の 名もなき青春」になります。歌詞には、”僕”という少年が夢を求め旅立つ姿を投影。上京するときに感じていた「すごく不安なんだけど、希望にも満ちあふれていた心模様」、そんな「”ときめき”と”不安”」を記しています。
ここに登場する”僕”は、わたし自身の経験を映し出した姿。当時、胸の内に抱いていたもやもやとした想いを、今だからこそ、こうやって表現できたなとも感じています。わたし自身が、ずっと青春の中で生きていたい性格。だから青春パンクバンドをやっていますし、その青春模様を「名もなき少年の 名もなき青春」へ思いきり詰め込みました。とくにサビ後の叫びは、青春爆発って感じです。
ライブでも、親戚一同が叫びながら盛り上がってくれます。この歌では、わたしが高ぶる感情のままに叫ぶところも聞きどころですけど。じつは、出だしの「さよなら、徒然なる僕のイメージよ 発車ベルに身を任せた」という文学的な表現にもときめいて欲しいなと思っています」
「星明りのメロディ」
「ドラムの太田たけちゃんは、元ザ・マスミサイルという青春パンクバンドのメンバーだった人。太田ひさおくんも、ヒライシュンタさんと繋がっている背景もあってのことですが。メンバーに「文学的青春パンクバンドと聴いて、どんなバンドをイメージする?」と聴いたとき、二人が「ブギージャック」と上げたことから、ヒライさんに楽曲を書いていただこうと思い、オファーをしました。わたしも、ヒライさんの作る青春を感じさせるメロディやロマンチックな歌詞が大好きです。
実際に上がった楽曲も、文学的青春パンクバンドという言葉にピッタリの内容。面白いのが、同じ文学的な表現でも男女の感情面での違いがあるのか、歌詞のテイストが異なること。「名もなき少年の 名もなき青春」と同じく”旅立ち”を表現してゆく内容とはいえ、「星明りのメロディ」の主人公は前へ進もうとしていく中でも、過去の想いを引きずってしまう面を垣間見せるんですね。でも、その表現に切なくもロマンチックさを感じるように、そこへ、わたしには書けない一面も覚えました」
「夢の散歩者」
「タイトルを文学的にしたくて、江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」のタイトルをオマージュし「夢の散歩者」と名付けました。ただし、内容はまったく異なるところが太田家らしさ(笑)。「夢の散歩者」でわたしが心がけたのが、「気持ちに寄り添ってくれる歌詞にしたい」という想い。わたしにとって、気持ちへ寄り添う存在が母親でした。なので、「あなたと見たいものがあるんだ」など、わたしは「夢の散歩者」を母への想いとして書いています。
わたしは今、自分が夢見ていた大好きなことをお仕事にしているわけですけど。それが出来ているのも、夢を叶えようとしてきた自分を支えてくれる存在が居たからこそ。それが、わたしにとっては母親です。だからこそ、その夢を母親にも見せてあげたいし、一緒に観ていたい。その気持ちを投影したように、この歌に触れた人たちも自分の大好きな人を想って聴いてくれたら嬉しいです。中へ、「たとえばあなたが世界の果てでも天国でも必ず迎えに行ってあげるよ」と書いていますけど、うちの母親は超元気です(笑)。あと、8分の6拍子のパンクナンバーという曲調もすごくノリを出している要因になっています。ぜひ、ライブを通し一緒に歌い騒ぎましょう!!」
紹介した3曲とも太田彩華のアイデアを反映したMVを制作。歌詞の世界観と照らし合わせ観ていただけたら、よりイマジネーションを膨らませ楽しんでいただけるのではと思っている。
現在は、太田家として定期的にライブ活動を行ないつつ、太田彩華としても歌うなど、音楽面でも二つの表現スタイルを巧みに使い分けている。そんな太田家と太田彩華から同時に嬉しい報告が届いた。それが、2020年2月15日に渋谷SPACE ODDを舞台に「太田まつり」と題したツーマンライブを行なうこと。出演するのが、太田彩華と太田家。メンバーも、太田家は太田ERIKA様/ひさおくん/たけちゃんというお馴染みのメンバー。太田彩華は、サポートメンバーにERIKA/佐々木久夫/竹村忠臣を招いている。つまり、同じメンツ。思わず突っ込みたくなる内容だが、太田彩華は「衣装も、気持ちのモードも異なるように、あくまでも太田家と太田彩華が戦い合うライブです。太田家としては太田彩華に負けるつもりはないですし、太田彩華としても太田家に負けるつもりなどさらさらないように、互いにバトルしてゆくライブにしていきます」と力強く答えてくれた。
現在も、そしてこれからも、声優/歌い手としての両軸を廻しながら。音楽面では、太田家と太田彩華二つの表情を巧みに使い分け表現活動を続けてゆく。その活躍ぶりを、ぜひ追いかけていただきたい。最後に、太田彩華からのメッセージを記そうか。
「ゆくゆくは「人類太田化計画」を発令し、みなさんを太田姓にしていくつもりです。そんな最近のわたしの趣味が、「太田家」というお店巡りなど太田家という名前にまつわるものに触れること。検索すると、飲食店を中心にいろんなものが出てくるんですね。twitterでも、同じ太田姓の方がよくフォローしてくださいます。群馬県太田市にあるコミュニティFMのエフエム太郎では、1ヶ月パワープッシュ。200回ほど楽曲を流していただけたように、太田繋がりの輪がどんどん広がっています。次はみなさんも親戚になって、この輪の中へ参加してください。どちゃくそ明るいLIVEをしますから」
TEXT:長澤智典
太田彩華 Web
http://ota-ayaka.com/
太田彩華 twitter
https://twitter.com/ota__ayaka
★配信情報★
太田家 Web
http://ota-ayaka.com/special.php
★MV★
「名もなき少年の 名もなき青春」
「星明りのメロディ」
「夢の散歩者」
★インフォメーション★
「亀石まるしぇ」フリーライブ
9月8日 10時45分~ 14時15分~ の2ステージ
伊豆スカイライン 峠の駅スカイポート亀石
「電脳DIVE Vol.7」
9月16日(月祝) 新宿ReNY
OPEN 16:00/START 16:30(予定)
前売 4000円/当日 4500円(D別)
Guest 織田かおり
出演/鈴湯/仮面ライダーGIRLS/太田家/いぶりがっこ(岡本理絵&尾崎真実)/小松美恵/伝承歌劇団~エウロパの軌跡~/Rice Riot./キャンディホリック
https://eplus.jp/sf/detail/2963620001-P0030001P021001
太田彩華と太田家2マンLIVE
「太田まつり」
2020年2月15日 渋谷SPACE ODD
OPEN16:00/START 17:00(予定)
前売 \4,000.- 当日\4,500.-
出演
太田彩華
サポート Gt ERIKA Key 佐々木久夫 Dr 竹村忠臣
太田家
Vo&B 太田彩華 Gt 太田ERIKA様 Key 太田ひさおくん Dr 太田たけちゃん