愛夢GLTOKYO インタヴュー



今のメンバーになら安心してわたしの夢を、愛夢GLTOKYOのたすきを手渡せる。

6月15日に新宿HOLIDAYで行ったワンマン公演の場で、「メジャーデビュー」を発表。当時は、「流通だけメジャーのレコード会社を用いたメジャーリリースではなく、レコード会社が制作を行うようにメジャーなレコード会社からCDを発売します」と伝えるに留まっていた。今回、その続きとなる内容を発表。それが、「10月23日(水)にキングレコードより1stシングルを発売します」の情報だった。そこへ至るまでの経緯や想いについて、リーダーのNEOアリカーベルが熱く語ってくれた。


メジャーへの意識が出始めたのは、1stシングル『流星のワルキューレ』を6000枚売ったことからでした。

――今回、「10月23日(水)にキングレコードより1stシングルを発売します」のニュースが発表になりました。メジャーを意識していたのは、何時頃からなんですか?
NEOアリカーベル 愛夢GLTOKYOを作った当初は、正直メジャーなんて考えていなかったというか、考えられなかったです。その意識が出始めたのは、1stシングル『流星のワルキューレ』を6000枚売ったことからでした。あのときは、オリコンのデイリーチャートでも5位にランクイン。当時のレーベルの方が「やり方によってはもっといける」と悔しがっていたんですけど。その気持ちが嬉しかったのと同時に、わたしの中には「6000枚売れる力が今の愛夢GLTOKYOにあるのなら、次はメジャーへ挑戦できないのかな」という気持ちが芽生えました。そこからでしたね、「メジャーデビューしたいな」と具体的に思い始めたのは」
――そこで、初めて具体的な目標が見えてきたわけだ。
NEOアリカーベル 目標だけで言うなら、結成の頃から夢はありました。それは、「海外へ仕掛けてゆく」こと。愛夢GLTOKYOは2.5次元をコンセプトにしていれば、わたし自身がゲームやアニメのヲタクだったこともあって、グループのコンセプトをそのまま海外へ持っていき、海外でも勝負しようという野望も胸に抱いていました。
――当時、6000枚を売ったことは、大きな自信になっていたんですね。
NEOアリカーベル なりました。しかもそのときに、「もっと上を見て勝負しても良いのかな」と思って。ただ、当時も今も、ウィッグをかぶって活動をしているコスプレ系のアイドルユニットなど存在していなかったことから、かなり風当たりも強かったし、後ろ指も差されていました。
わたし、当時の愛夢GLTOKYOに対して「このメンバーと一緒に活動をしながら夢を追いかけたい」と本気で思っていたからこそ、次のステップへ進むための環境を作るためにと頑張り続けてきました。その成果を見たメジャーの人たちが注目してくれるんじゃないかと思って頑張っていた結果、実際に過去に二度、メジャーのレコード会社の方から声がかかったこともありました。初めてその話が出たのは、まだ第一期のメンバーの頃。当時は、メンバーの卒業が相次ぎ、デビュー出来る環境でもないことからあきらめました」
――当時のメンバーのモチベーションはどんな感じでした?
NEOアリカーベル あの当時も、今回に関しても、正式に「決定」が出るまではメンバーに具体的な話はしていませんでした。というのも、わたし自身の過去の経験もあってか、確定していないのに夢だけを語り、結果、裏切ることになると、メンバーの期待へ逆にマイナスな負担をかけることになるなと思ったからなんです。
もちろん、「メンバーと想いを共有しながら一緒に頑張る」というスタンスもわかるんです。ただ、わたし自身が、前のユニット活動のときに散々期待だけ煽られ、当時のプロデューサーに「すごいことやるよ」「今、仕込んでるから」といろいろ盛られた情報を与えられれば、その期待に応えようと頑張っても、結局は、そんな話はほとんど形にはならなかったという経験をしてきました。それを繰り返されると、メンバーのモチベーションがどんどん疲弊していけば、待っているのは脱退や分裂、解散なんですよね。だからこそ愛夢GLTOKYOに関しては、わたしがいろいろと話を進めながらも、ほぼ確定するまでは何も言いたくなかったし、メンバーには何も言わずにいました。今回のメジャーデビューの発表も、わたしが6月15日のワンマンで言うまで、他のメンバーは1mmも知らなかったこと。なんなら、その前に一度、今のメンバーとわたしとの間で方向性の違いで喧嘩もしているくらいですから。

愛夢GLTOKYOの未来を背負う彼女たちにメジャーという看板を背負うだけの自信を与えたい。

――一体、何があったんですか?
NEOアリカーベル 今年、東京で行ったワンマン公演へ向け、とある企画を打ち出しんですけど。メンバーの中からは、「それは面白そうだからやりたい」という声と、「今の曲を覚えきるのも大変なのに、これから増える曲も覚えなきゃいけない。さらに企画のことまで覚えるなんて追いつかないから無理」という声に分かれました。何時しかその話が、「今のスケジュールだと活動を継続するのは肉体面や精神的にきつい」「もっとマイペースに活動をしたい」という話にまで膨らみだしていたんですね。
じつはその時期に、2回目となるメジャーからの話があったんですけど。そのときの条件を考えたら、今の状態のメンバーでは無理と判断し、わたしは断りを入れれば、わたし自身の気持ちが途切れたことから、「そんな考えで活動をするのなら、みんながやりたいようにやればいい」と言って、わたしは引退を決意、それで発表もしたわけなんです。
――そこでメジャー話を持ち出すことで、メンバーのモチベーションは上がったんじゃないですか?
NEOアリカーベル 2回目のメジャーデビュー話の条件は正直高かったです。わたしはそれをこなす気持ちでいましたけど、あの当時のメンバーにそれを言っても、とてもじゃないけどこなせないし、それを無理にやらせたら、本当にユニットは分裂して終わるなと思ったことから、その話をメンバーへすることなく断りの連絡をさせていただきました。
正直、その時点でメジャーへの挑戦はあきらめ、わたしも無気力モードへ陥り、卒業も発表。そんなどん底へ落ちていた時期に、キングレコードの今の担当チームとお会いし、わたし自身の気持ちを正直に伝え、いろんな相談事をし始めたことから、物事は急にプラスへと動き出し始めました。
――そこ、とても気になります。
NEOアリカーベル キングレコードの担当者には、「今、このままの形でアイドル活動を終えてしまったら、自分がアイドル活動を10年やってきた意味がなくなる。前のユニットで叶えられなかった夢を、愛夢GLTOKYOでしっかり叶えるまでは本当は引退などしたくはないんです。わたしの中で一番の心残りはメジャーデビュー。それを叶えるまでは、本当は夢を追いかけたい。けど、でも、もう仕方ないのかなと思って」というわたしの話や、愛夢GLTOKYOの未来図、もちろん音楽性やコンセプトも含め、いろんな話をしました。そんなわたしの想いをキングレコードの方が真剣に受け止め、共感していただければ、「今のメンバーなら、そんな遠くない時期には安心して愛夢GLTOKYOのたすきを手渡せるくらいの信頼をしている。だからこそ、そのモチベーションのためにも、メンバーの気持ちに変化が産まれたとき、愛夢GLTOKYOの未来を背負う彼女たちにメジャーという看板を背負うだけの自信を与えたいなと本当は思っているんですよね」という、未来へ向けた希望も伝えました。そんな愛夢GLTOKYOの状況を、短い期間の中とはいえ見続けてくれた中、担当してくださってるチームの皆さんが満場一致で「一緒に夢を叶えましょう」と言ってくれたことで、6月15日にメジャーデビューの発表をすることが出来たわけなんです。

愛夢GLTOKYOのたすきをしっかりと今のメンバーたちへ手渡したい。
                      
――そんな経緯があったんですね。
NEOアリカーベル わたし、今のメンバーが好きで好きでしょうがないんですよね。会うたびになんとかしてあげたいなと思ってしまって。愛おしくて、メンバーに恋してるのかもしれないです。
今の愛夢GLTOKYOを振り返った場合、第一期メンバーは、本当にゼロからすべてを構築してきたように、苦労を共にしながら愛夢GLTOKYOの土台を築きあげてきたメンバーたちなんです。今でも後悔しているのが、わたし自身に当時はその力が欠けていたことでメンバーたちに、自信を持って未来図を提示してあげられなかったこと。本当に2年3年と一緒に長く活動をしながら、ともに地べたを這いつくばってきた同志たちだからこそ、今回のメジャーデビューの報告で、卒業したメンバーたちにも、「あそこにわたしもいたんだよ」と言ってもらえるようになりたいし、今の愛夢GLTOKYOを大きくすることで、過去の経験を自信や誇りにしてもらいたいなと思ってて。
二期は二期で、すごく素直な子たちばかり。むしろ、真っ直ぐで不器用過ぎるんですけど、そのぶん二期メンバーは家族みたいな感じなんです。普段の自分なら出せない感情も出せちゃうくらい、本当に心許せている関係。何より、わたしの気持ちを、しっかり受け止めてくれる。ひとまわり下のような子たちばかりのにね(笑)。
――そうやって、自分の夢を託せる子たちがいるのが素敵じゃないですか。
NEOアリカーベル そうなんですけど。わたしが卒業をしても、わたしは変わらずに後ろからめっちゃ言ってるんだろうなと思います。なんなら、まわりからは「どうせ、すぐに復帰するんでしょ」と言われるんですけど、それは100%しないです。
――あきらめた夢がふたたび花咲いたのも、夢のたすきを繋ぐ子たちがいるからこそですからね。
NEOアリカーベル 昨年、第一期メンバー2名が卒業したときに、わたしも「終わったな」と思ったし、まわりのファンの人たちも関係者の人たちも、みんな「愛夢GLTOKYO終わったな」と思っていたと思うんです。だけど、「こっから巻き返したらとってもドラマチック!」と思った中、今のメンバーたちに出会えたのは、まさに奇跡的なこと。しかも、今のメンバーはみんな何度も言うけど本当に素直なんですよ(笑)。
今のメンバーたちには、ようやく自信を持って「わたしはメジャーで活動しているユニットのメンバーです。キングレコードからCDを出している愛夢GLTOKYOのメンバーです」と言えるようにしてあげられることが嬉しくって。それに、そういう言葉を言えることで、受け止めた人たちの印象も変わるからこそ、その自信をもっともっと深め、近いうちに愛夢GLTOKYOのたすきをしっかりと今のメンバーたちへ手渡したいなと思っています。

TEXT:長澤智典

愛夢GLTOKYO twitter
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愛夢GLTOKYO Web
http://gltokyo.jp/index.html

★インフォメーション★

●10月23日(水)キングレコードより1stシングルを発売し、メジャーデビュー!!
詳細は、改めて発表します。

★LIVE情報★

8月18日 BSフジ「ギルドフレンズ」(MCは飯田里穂:ラブライブμ’sメンバー)台湾でのULTRAライブに愛夢GLTOKYOゲスト出演
8月27日 アイドルストリーマーズin赤坂BLITZ出演
NEOアリカーベル生誕祭 9月29日渋谷studio freedomにて開催
10月23日愛夢GLTOKYOレコ発イベント 渋谷チェルシーホテルにて開催


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