マルチな才能を発揮している KEKE インタヴュー


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ヴィジュアル系を舞台に活動するソロアーティストでありながら、同時にKERAの読モやブランド『SUPER LOVERS』のモデル/劇団Vに所属する役者/ニコ動の「歌い手」や生主/歌のカバーもするコスプレイヤー。さらには、世界ランキング47位にランクインするゲームプレイヤーとなど、マルチな才能を発揮している(けけ(ヶ´∀`)改め)KEKE。
3月30日(水)にKEKEは、これまでの約4年に及ぶ活動を集大成した1stアルバム『K』を発売する。それに先駆け、3月26日(土)に池袋サイバーでワンマンライブ「KEKE 3rd one man」を開催。この日は、ゲストアーティストやKEKEを支える演奏陣として気になる人たちが多数登場。ここに、KEKEの言葉をお届けしよう。

僕自身が黒いヴィジュアル系が好きだったことから、今回は、自分のルーツに立ち返ってみました。

――KEKEさんと言えば、最近まで元V-last.の寛-HIRO-さんと義-yoshi-さんとの3人でヴィジュアル系バンドTRiANGLE▼SONiXとしても活動をしていましたよね。ヴィジュアル系を舞台に活動するソロアーティストでありながら、同時にKERAの読モやブランド『SUPER LOVERS』のモデル/劇団Vに所属する役者/ニコ動の「歌い手」や生主/歌のカバーもするコスプレイヤー。さらには、世界ランキング上位にもランクインするゲームプレイヤーとして高い支持を得ているなど、まさにマルチな才能を発揮しつづけるニュータイプな存在。その才能が、本当に羨ましいです。
KEKE なんか、いろんなことをやりたくなる自分がいるんですね。しかも、いろいろ挑戦することで新たな発見も生まれて、それが自分の経験として表現の蓄積にも繋がってゆく。そこに、僕は面白さを感じているんでしょうね。
――マルチな表現活動の中でも、一番の軸に置いているのは「アーティスト活動」と捉えても良いのでしょうか??
KEKE 歌うのは本当に好きで。やはり表現の軸に置いているのはアーティスト活動です。同時に、ゲーマーとしての名前もあるので、ゲームの部分も軸にして「アーティスト/ゲーマーの両軸」を回転させているのが現状です。4月からはゲーム実況動画も次々と動画サイトへ上げてゆく予定なので、そちらも興味ある方はチェックしてみてください。
――ここでは「アーティスト」面にスポットを当てたいと思います。とはいえ、KEKEさんのファンの方って、いろんな入り口からKEKEさんのことを知り、好きになった方々が多いですよね。
KEKE そうなんですよね。「KERA」の読者モデルやファッションブランドのモデルとしてのKEKEが窓口になった人もいれば、アニメ作品のキャラクターのコスプレをして、その作品のテーマ曲をKEKE流にカバーして動画サイトへアップしている「歌ってみた」のコスプレイヤーとして興味を持った人もいる。もちろん、ニコ動の生主としてのKEKEや、先にも上げたゲーマーとしてのKEKEの姿。何より、ヴィジュアル系ソロアーティストとしてのKEKEとして支持してくれる方々もいるというのが現状です。
――KEKEさんの場合、マルチヴィジュアル系アーティストという印象が強いです。最新アー写では、思いきり「コテな黒ヴィジュアル系スタイル」に寄っていますよね。
KEKE もともと僕自身が黒いヴィジュアル系が好きだったので、今回は自分のルーツに立ち返ってみました。
――3月30日(水)には1stアルバム『K』を発売します。その中に収録されている最新ナンバーの『Great Escape』と『Resolution』は、まさに「最近のコデビジュ」に寄り添った楽曲たち。
KEKE ヴィジュアル系ってライブが基本じゃないですか。なので今回は、浦 千晃さんに相談をし、「ライブでヘドバンしながら盛り上がれるコテ系のヴィジュアルナンバー」を作りあげました。

アルバム『K』を通しKEKEの歩んできた活動を集大成としてまとめてみて、改めて自分らしさってなんだろう?という思いから、ふたたび耳を付けてみました。

――今回の新ヴィジュアルのインパクトには、かなり嬉しい期待を覚えました。しかもそこには、KEKEさんらしさも反映されていますよね。
KEKE 僕が活動を始めた頃は、可愛らしさもひとつの要素として打ち出していたので耳を付けていました。その後耳を付けていなかった時期もあったのですが、今回作り上げたアルバム『K』を通しKEKEの歩んできた活動を集大成としてまとめてみて、改めて自分らしさってなんだろう?という思いから、ふたたび耳を付けてみました。
僕は、これまでにけけ(ヶ´∀`)として『DARUMAROMAN』『コズミケアリスワンダラン』『けけけのけ feat.マチゲリータ』と3枚のシングルをリリースしてきました。楽曲の変遷はもちちん、ヴィジュアル面での変化も歴史を辿るように、アルバム『K』の世界観を楽しんでいただけたらと思います。

――アルバム『K』の話に入る前に、これまでの3枚のシングルは作品ごとにどんな心境で作っていたのかも伺いたいと思います。1stシングル『DARUMAROMAN』を作った頃のKEKEさんは、とんな意識で活動していたのでしょうか??
KEKE あの当時は、僕自身の「音楽に対する気持ち」や「音楽を通して未来へ向かう意識」「僕自身の夢や希望」などの想いを投影した歌が多かったなと思います。この作品を出したのが2012年のこと。あれから4年の歳月が経過して、「あの当時の気持ちを今のKEKEとして歌ったらどうなるだろう??」と思って、『DARUMAROMAN (Album Mix 2016)』は歌を録り直して収録したんです。
――2ndシングル『コズミケアリスワンダラン』からは、盟友マチゲリータさんと一緒に楽曲制作を始めるようになりました。
KEKE マチゲリータさんとは、お互いにニコ動を介して興味を抱き、そこから繋がった関係なんですけど。互いに好きな世界観や感覚がピッタリだったんですね。2ndシングルの『コズミケアリスワンダラン』でテーマに据えた「不思議の国のアリス」を用いた物語も、マチゲリータさんからそのコンセプトが出てきて。まさに一緒に世界観を共有しながら作りあえた作品になりました。
――3rdシングル『けけけのけ feat.マチゲリータ』も、マチゲリータさんとのコラボレート作品。音楽面で変化を描き出したのも、この辺りからだなと感じています。
KEKE 最初の2作品を通して「可愛らしいヴィジュアル系」をやってきたんですけど、「ヴィジュアル系らしい格好良さを追求」したくなり、思いきり「ヴィジュアル系」なスタイルに見た目も楽曲も寄せました。と言っても、最初の2作品に通じるクスッと笑える面も反映させています。見ていただければ分かると思いますが、あのキャラのイメージを巧みに取り入れながら、目玉のアクセサリーなとも身につけたり、シリアスにせまりつつも、クスッと笑えるシニカルな面もKEKEの魅力として反映させていますからね。

あの経験が、「大好きなヴィジュアル系の原点に立ち返ろう」という意識へ揺り戻してくれた面は大きかったなと思います。

――3rdシングル『けけけのけ feat.マチゲリータ』の頃から、歌詞や曲調も含め、一気にヴィジュアル系寄りな面を押し出し始めましたよね。
KEKE それはその通りです。ただ、今現在のスタイルへ向かったきっかけは、2月に解散してしまったんですが、元V-last.の寛-HIRO-と義-yoshi-との3人でやっていたTRiANGLE▼SONiXの活動の影響が大きかったなと思います。TRiANGLE▼SONiXは活動の場も、対バンする相手もすべてヴィジュアル系のフィールドでしたし、そこで僕のことを知って好きになってくれた人たちも多かったので、その経験が、改めて僕自身を「大好きなヴィジュアル系の原点に立ち返ろう」という意識へ揺り戻してくれた面は大きかったなと思います。
――まさにKEKE流ヴィジュアル系スタイルを打ち出したのが、1stアルバム『K』に収録した『Great Escape』と『Resolution』になります。まずは、『Great Escape』が誕生した経緯から聞かせてください。
KEKE 『Great Escape』は(ヴィジュアル系バンドのリライゾ、LONDBOY、Re:MY BACTERIA HEAT ISLAND等のサウンドプロデュース、声優・上原すみれやアニソン/ゲーム楽曲等、ギタリストとしても幅広く活躍している)浦 千晃さんに曲を手がけていただき、僕が書いた歌詞をベースに、浦さんが手を加えてくれた形で生まれました。僕が浦さんへ楽曲をお願いするときに伝えたのが、「ライブでファンの子たちと一緒に盛り上がり、熱狂していける格好良い曲にしたい」ということ。しかも、ファンの子たちとライブで同じ想いを共有したくて、楽曲には女性コーラスも反映させています。
歌詞には、「いろんな困難も二人なら乗り越え、未来へ進んでいける」という「二人の絆」を投影しています。もちろん二人というのは、僕と応援してくれる皆さん一人一人のことを指しています。その想いは作品を通して感じていただきながら。ライブでは思いきりヘドバンして暴れ倒してください。
――暴れ倒すという面では、『Resolution』こそ重量感を持った暴れナンバーにもなりました。
KEKE 歌を軸に据えてきたKEKEが、ここでは思いきりシャウトもしています。歌詞も、冒頭から「孤独 慟哭 惨めさに 傷む 心は 錆びつき 暗澹冥濛 『殻に閉じ込められて』」と記したように、強く痛い言葉を並べました。
KEKEと言えばストレートな歌詞が多かったんですけど、『Resolution』ではフックを効かせた形で想いを表現しています。
――今後のKEKEの音楽スタイルは、『Great Escape』や『Resolution』のようなスタイルが軸になっていくのでしょうか??
KEKE 気分屋なんで先のことまではわかりないですけど(笑)。今は、このスタイルをひとつの軸にしながら活動していくつもりです。

音楽スタイル自体も「コスプレ感覚」で着替えて、いろんなKEKEを自分で楽しんでいる面はあると思います。

――これまでの歩みを集約させた面もある1stアルバム『K』だからこそ感じさせられたのが、ヴィジュアル系という軸をベースに据えながらも、KEKEさん自身は柔軟に、自由に音楽のスタイルを着替えながら楽しんできていたんだなということでした。
KEKE 僕自身が、今でもアニメキャラクターのコスプレをしながら、その作品のテーマ曲を歌って「歌ってみた」へアップしているように、音楽スタイル自体も「コスプレ感覚」で着替えて、いろんなKEKEを自分で楽しんでいる面はあると思います。それが、結果的に幅広い表現という姿に投影されていくような…。むしろ、ソロというスタイルを取っているのも、その柔軟性を楽しんでいるからなんでしょうね。
――1stアルバム『K』は、最新モードから徐々に3rd/2nd/1stシングルと遡るスタイルで進んでいきます。終盤には、美女menの透chとのユニット「けけがとおる」で共作した『ワザとらしく変わる君の Weather [けけがとおる]』が登場します。
KEKE 今でも親交の深い美女menの透chと一緒に、それこそけけ(ヶ´∀`)として作品を発売する前に作ったのが、この歌でした。その当時はやんちゃキャラで自分をアピールしてたんですよね。さすがにその当時のままの歌詞で歌うと気恥ずかしさやキャラクターの違いも強くなってしまうので、ちょっと歌詞も変えながら収録しました。
――最後に入れた『*~アスタリスク~ [KEI×けけ(ヶ´∀`)]』こそ、最初に生まれた作品になるんですよね。
けけ(ヶ´∀`) そうです。当時「ドリームクリエイター」という番組内で行われていた「ドリームボーカリスト」というオーディション。それに出る前から僕自身は「歌ってみた」動画を上げてはいたんですけど、まだぜんぜん無名な存在で。このオーディションでは、1位になるとカバー曲をCD化できるということで参加して。ORANGE RANGEさんのカバー曲をボカロP”KEI”さんのプロデュースのもと歌う形で収録していただきました。これがけけ(ヶ´∀`)としての初めての音源リリースでした。
――完成した1stアルバム『K』、KEKEさん自身はどんな作品として受け止めています??
KEKE ここへ至るまでの4年間の僕のアーティスト活動を集約させた財産となる1枚になりました。いろんな表情を詰め込んでいる姿もまた、「KEKEらしさ」として捉えてもらえたら嬉しいなと思っています。

3月26日には池袋サイバーで「KEKE 3rd one man」を開催。「KEKE集大成」のステージにもしていくつもりです。

――1stアルバム『K』のリリースに先駆け、3月26日には池袋サイバーを舞台に「KEKE 3rd one man」が開催になります。
今回のワンマンのステージ構成を、僕が所属している劇団Vの団長であり、TOTAL OBJECTION(ROOT FIVEのけったろや元12012の須賀勇介も参加)のギタリストである武蔵坊鬼丸さんと一緒に作りあげています。KEKEのこれまでの活動を集大成させたアルバム『K』の発売を控えてのライブですので、「KEKE集大成」のステージにしていくつもりです。この日は僕にとって本当に特別な、KEKEのすべてを賭けて挑むワンマンライブですので、観ないと絶対に損する内容になるのは間違いないですから。
――今回は、ゲストアーティストたちも豪華ですよね。
KEKE ゲストで登場するマチゲリータさんとは本当に長い関係を築いてきた、同志のような方。以前にもマチゲリータさんのライブに僕がゲスト参加させていただいたこともあって。今回は、僕のライブにゲスト参加していただくことになりました。
二階堂隼人さんは、劇団Vで同じ役者仲間として活動した方。隼人さんは今、wyseやVirgilメンバーとして活動していたロア健治さんらと一緒にDINOSPECというバンドでも活躍しています。遡ると、今回のバックメンバーとして参加してくださる広末慧さんと一緒に、ヴィジュアル系バンドMASQUERADEのメンバーとして活動している方なんです。
 (COLLAGEN BOY’z改め)Crossover&Co/(元サーターアンダギーの松岡卓弥も在籍する)コタクラのメンバーとして活動している将星さんも、劇団Vの役者として仲良くさせていた だいた方。将星さんと隼人さんは、僕の兄貴分なんです。
――ゲスト陣も話題性高いですが、バックメンバーも凄い人たちを連れてきましたよね。
KEKE 先にも語ったように、広末慧さんは、MASQUERADEのギタリストであり、最近ではWING WORKSのサポートギタリストとしても活動をしている方です。ドラムのゆきみさんは、元ユナイトの方。じつは、モンハン仲間として知り合ったことがきっかけでした(笑)。もう一人のドラマー琥珀さんは、僕が活動をしていたTRiANGLE▼SONiXのサポートドラマーです。ベースのshu2さんは、「こくまろみるく a.k.a ティッシュ姫」のアウントを覗くと「shu2名義で出ます」と書いてあるんですが、、、そこはご想像にお任せします(笑)。透ch(from,美女♂men)は、もう長い付き合いのお馴染みの人。ヴィジュアル系/ニコ動系/同人系/演劇系と、いろんなフィールドで活動する人たちと一緒にライブが出来るのは本当に嬉しいこと。ぜひ、豪華な饗宴を観に来てください。

  命削って挑みます。みんなも当日は、嫌なことを一切忘れて一緒に楽しみましょう!!

――今後のKEKEさんですが、今は、どんな風に考えているのでしょうか??
KEKE 4月からゲームの実況中継でも積極的に動き始めますけど、コスプレ姿での「歌ってみた」動画も上げ続け、もちろんヴィジュアル系ソロアーティストKEKEとしても、新曲たちや今回作りあげたスタイルを軸に表現活動を行い続けます。個人的には今、改めて演劇も勉強したいなと思っていて、そちらでの表現の機会も考えています。
――八面六臂な活動、これからも期待しています。では最後に、ひと言メッセージをお願いします。
KEKE 1stアルバム『K』は、KEKEとしてのこれまでの歴史と今現在のKEKEを注ぎ込んだ、触れた方々に何かを問いかけてゆく作品になったと思っています。聴いてくれた人が、少しでもいい、何かしら感じ、心が揺れたら嬉しいなと思います。
3月26日に池袋サイバーで行うワンマンライブは、これまでのKEKEの歩みの集大成を出しきる内容にしていきますので命削って挑みます。みんなも当日は、嫌なことを一切忘れて一緒に楽しみましょう!!

                        TEXT:長澤智典

                                        

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★LIVE情報★

KEKE 3rd one man
出演者
“けけ(ヶ´∀`)/
【Back Band】Gt.広末慧、Bs.shu2、Dr.ゆきみ、Dr.琥珀、Key.透ch(美女♂men)
【Spcial Guest】将星(COLLAGEN BOY’z,コタクラ)、二階堂隼人(DINOSPEC)、マチゲリータ
2016年3月26日(土)池袋CYBER
OPEN / START OPEN 17:00 / START 17:30
料金(税込)adv, 3,000yen(1D) / door. 3,500yen(1D)
※入場時、別途ドリンク代500円必要
※入場時整理番号有り
主催 KEKE
企画・制作 KEKE/鬼丸(TOTAL OBJECTION)
チケット
e+(イープラス)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002099005P0050001P006001P0030004

★CD情報★
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タイトル:K
アーティスト:KEKE
発売日:2016年3月30日
品番:KEKE-1004
価格:2,000円 (税込)
発売元:KK’S FACTORY

[収録曲]
01. K (prologue)
02. Great Escape
03. Resolution
04. けけけのけ
05. 魂の炎
06. コズミケアリスワンダラン
07. ワンダランクロウラア
08. DARUMAROMAN (Album Mix 2016)
09. MADa☆YADa
10. ワザとらしく変わる君の Weather [けけがとおる]
11. *~アスタリスク~ [KEI×けけ(ヶ´∀`)]

[解説]
KEKE初のフルアルバム。このアルバムのために制作された新曲2曲と、2012年から2014年までにリリースされた全てのオリジナル楽曲(「DARUMAROMAN」はアルバムバージョン)を収録。ボーナストラックには、透ch(美女men)とのユニット「けけがとおる」のレパートリー「ワザとらしく変わる君の Weather」を初音源化。さらに、コンピレーションCD「ドリームボーカリスト」に収録されていたORANGE RANGEのカバー「*~アスタリスク~ (KEI×けけ(ヶ´∀`))」を収録した全11トラック。

KEKE1st Full Album『K 』 cross fade ティザー


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