2021年7月に、新木場STUDIO COASTでプレデビューライブを実施。同年10月に吉祥寺SEATAを舞台にデビューワンマンライブを行い華々しくスタートを切ったTIM&U(ティムアンドユー)。
元ジャニーズJr.の秋山大地がプロデュースを担当。サウンドクリエイターは、乃木坂46、IDOLiSH7、MEZZO、IZONEなどへ楽曲提供経歴を持つRebrastの渡邉俊彦が参加。最初から第一線で活動してゆく環境を整えた上でスタートを切っているところが、TIM&Uの強み。メンバーは、東勇太・佐野朝陽・松浦拓真・伊吹遥翔・佐藤大翔・高橋湊・城村剣の7人。全員が2000年代生まれと、フレッシュな顔ぶれだ。
TIM&Uは、「THIS IS ME,AND YOU.」の略称。「”メンバー”と”ファン”と”運営” が一つになって、0から王童アイドルを作り上げていく」をコンセプトに活動している。
デビュー前から話題を集めれば、月の半分はライブ活動へ力を注いでいる理由もあり、時を重ねるごと着実に支持を広げている。その勢いを示すように、TIM&Uは3月23日(水)、新宿BLAZEを舞台にワンマンライブ「Tim&U ハーフアニバーサリーライブ〜やっていくぅ⤴de SHOW〜」を行った。
この日から新衣装姿を披露。2曲の新曲披露も事前に告知。その期待感も加味してとはいえ、デビューワンマンライブから半年を待たずに規模を上げた会場で。しかも、平日にも関わらず後ろまでお客さんが詰めかけたようにしっかりと成果を示したところに、今のTIM&Uの勢いを感じさせられた。
始まりは、メンバーたちの姿を映し出した映像から。部活動に賭ける青春風の映像がとても爽やかだ。メンバー一人一人が振り向くたびに、歓声変わりに上がる多くの手。やがてメンバーたちも、後ろを向いた姿で舞台へ登場。
メンバーたちが振り向いたのを合図に、楽曲は緊急事態宣言ならぬ「僕の緊キュン事態宣言」へ。少年のような笑顔を浮かべ無邪気にはしゃぐ姿に、フロア中の女性たちが胸をキュンキュン騒がせる。彼らは、冒頭から観客たちのハートの熱をグングンと上げ、心が破裂しそうなほどの非常事態へと導いてゆく。7人は、目の前のみんなへ猛烈に恋のアタック。愛らしい笑顔で「大好きなんだ 振り向かせてみせるから」と歌われて、冷静でなどいれない。彼らの眩しい笑顔と温かい歌声に刺激を受け、フロア中から数多くのカラフルなペンライトの光が突き上がる。すでにハートは、緊キュン事態宣言発令中だ!!!!!!!
次に披露したのが、新曲の「メリーゴーランドラブ」。とても華やかでカラフルな楽曲だ。サビ歌でメンバーたちが弾む気持ちを一つに重ねあわせ歌う姿がとてもチャーミング。この曲でも、7人に熱い誘いを受け心をギュッとつかまれたとたん、胸熱な感情が螺旋を描くようにぐるぐると上昇。まさに、「心をギュッと放さない」超胸熱ダンスポップチューンの誕生だ。
「届いてMY LOVE このメロディーに乗せて」と願いを込めた温かい歌声から始まったのが、「MY LOVE」。今も、この先何年何十年後も、ずっと一緒に互いの手を握りしめ未来へ向かって歩きだそうと7人は誘いをかけてきた。少し甘えた素振りで「君がいてすべて輝く」と歌われ、胸がドキドキせずにいれない。彼らの優しい歌声が、迷った自分の心もしっかり未来へ導いてゆく。だから、安心して7人に心を委ねられるし、7人の誘いに一緒に歩幅を合わせ歩きたくなる。このメロディーに乗せた7人の愛を信じてみたくなる。
最初のMCでは、「めちゃめちゃ格好いいんでずっと見ていてください」(高橋湊)、「今日は幸せな思い出の残る1日にしていこう」(佐藤大翔)、「今日は笑顔になる準備出来てます」(伊吹遥翔)、「今日はみなさんを胸いっぱいお腹いっぱいにします」(城村剣)など、メンバーそれぞれが熱い想いを語っていた。この日のライブは、MIX CHANNELでも生配信。1ヶ月間アーカイブが残るそうなので、気になった方はチェックしてもらいたい。
他にも、メンバーが新衣装について語りだすが、みんなの話が脱線していくところも、可愛い顔してヤンチャで無邪気なメンバーらしさの見えてくるポイント。むしろ、真面目な話さえ次々とおちゃめなトークに変えてゆく笑いのセンスも、TIM&Uのメンバーに親しみを覚える魅力になっている。
次に披露したのが、和要素を全面に押し出した爆裂祭りナンバーの「やっていくぅ↑」。メンバーらは力強く走る楽曲にあわせ、高ぶる気持ちのままはしゃぎだす。彼らがテンション高く騒ぐのはもちろん、フロア中の人たちも、手にしたペンライトをくるくるまわし、超アゲアゲの和ダンス曲に身を預け、7人と一緒にワイワイ祭り上がっていた。彼らに「すきぴすきぴ」と押せ押せな気持ちで歌われたら、もはや冷静でなどいれない!!
「ぐるぐLOOP」でも、7人は身体をわちゃわちゃ騒がせる楽曲に乗せ、愛しい人へ告白したくても出来ずに心さいなむ想いを歌っていた。途中のラップパートでは、高橋湊に「手繋いでいい?」と迫られ、フロア中の人たちが心の中で「いいよー」と叫んでいた。「ぐるぐLOOP」に触れている間中、ずっと7人に告白されている気分でいた。1曲の中で次々と曲調が変化してゆくのも、恋に恋したウブな少年の恋心が、相手の反応次第で目まぐるしく変化してゆくから?!
流れだしたのが、エレクトロなダンスチューンの「OMW」。この曲で彼らは、クールな歌声やパフォーマンスを示し、自分たちが隠し持つ凛々しい表情を、ここぞとばかりにぶつけてきた。愛らしい7人にも心惹かれるが、隠し持っていた男の色気をさりげなく見せられちゃ、その姿を追いかけずにいれない。途中には飛び上がりキックする場面も登場。TIM&Uは、 ここぞとばかりにダンディズムを見せてきた。
ライブは、次々と表情を変えながらノンストップで続いてゆく。「僕ら色に変えて」では、無邪気だった少年の頃の自分に心を戻し、夢追いかける気持ちを真っ直ぐに伝えてきた。彼らに「僕らが明日を作り出すから」と歌われたら、その言葉を素直に信じたくなる。笑顔で「僕らならできるさ」と歌われたとたん、胸か騒ぐ。無邪気に、でも、本気で夢を追いかける姿を見ていたら、その姿についていきたくなる。「僕らが明日を作るから ありふれていた時を僕ら色に変えて」の言葉を、信じてみたくなる。
ここでTIM&Uから新しい告知が。4月6日に、TIM&Uの楽曲が一気に7曲ストリーミング配信になることが決定した。その後、新曲の振り入れメイキング映像を披露。その姿を見ながら、彼らが真摯にダンスへ向き合っている姿を知れば、メンバーらのコメントを通し、楽曲に込めた想いも感じていた。城村剣は、「この曲は、ファンのみんなを思って歌います。」高橋湊「この歌は、ファンのみんなと俺たちとが一つになって完成する曲。最後、一緒に手を振ってこの曲を完成させよう」と語っていた。
映像を受けて披露したのが、新曲の「花言葉がバレる前に」。美しくたおやかな、歌心あふれる楽曲だ。彼らは歌詞に込めたひと言ひと言を、見ている一人一人の心へ歌の手紙として届けてきた。「これは僕と君が育てる花のファンタジー」という歌詞が、素敵だ。互いに想いを寄り添いあうことで、この歌に込めた想いが一つ一つの花となって心の中に咲いてゆく。7人は、手話のような振りも交え、想いを伝えてきた。大サでは、左右に手を振るメンバーらに合わせ、フロア中の人たちも手や、手にしたペンライトを振りながら,この会場に大きく揺れるカラフルな光の花を咲かせていた。
最後にTIM&Uが歌ったのが、会場中に一体化した熱を生み出す「THIS IS ME」だ。メンバーらの上げた「オーオーオオー!!」の声に触れたとたん、胸が熱くなった。躍動するダンスビートの上で、7人はダイナミックなアクションを描き、描いた大きな夢を共に追いかけようと誘いをかけてきた。「THIS IS ME」は、TIM&Uとしての未来へ向けた強い意思を示した歌。どんなに躓こうと、どんな苦難が待っていようとも、それでも「心のままに進もう」と彼らは歌いかける。何度躓こうが一緒に夢を追いかけたい。その想いを、7人はしっかりとフロア中の人たちの心に届けてきた。
「デビューして半年が経ちました。その半年の間で、たくさん、たくさんたくさん、また大きく成長が出来ました。それは、ファンのみなさまがあたたかく応援してくださったおかげだと僕たちは思っています。僕たちは、もちろん笑顔だけの日々ではなかったです。つらいときも、悲しいときもたくさんありました。そんな中でも、メンバーのみんなで支えあって。そして、みなさまの温かいお言葉に支えられて、つらいことも力に変えて頑張ってこれました。これからもTIM&Uは成長していくので、一緒に頑張っていきまっSHOW!!」(東勇太)
最後に、 新曲「花言葉がバレる前に」のMV制作が決まったことも発表。TIM&Uの歩みはまだまだ始まったばかり。この勢いが、ここから半年後に。その後も、どんな風に広がってゆくのか楽しみになってきた。
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PHOTO:Lui Ohkubo
TEXT:長澤智典
セットリスト
「僕の緊キュン事態宣言」
「メリーゴーランドラブ」
「MY LOVE」
「やっていくぅ↑」
「ぐるぐLOOP」
「OMW」
「僕ら色に変えて」
「花言葉がバレる前に」
「THIS IS ME」