HOT DOG CATが渋谷WWWで行なった無観客生配信ライブの模様をレポート!!これが、無観客ライブだ!


本当なら、3月3日にHOT DOG CATは通算3度目となるワンマン公演「HOT DOG CAT 3rdワンマンライブ〜わんにゃんオリンピック2020〜」を渋谷WWWで行う予定だった。いや、実際にこの日彼女たちはライブを行った。ただし、無観客無料ライブ配信という形で…。
この日はバンドを従えたスタイル。しかも、ライブ中にはメンバーたち自身も楽器を手に演奏も行なうことから、本当なら大勢の観客たちの前でライブを披露したかったはず。その悔しさも胸に行なったライブの模様を、ここへお届けしたい。

オープニングの時点では、きっとメンバーたちの動き回る映像が画面に映し出されていたことだろう。無観客という理由もあり、残念ながら会場内に映像が映し出されることはなかったことからオープニングの映像を観ることは出来なかった。これも、無観客生配信という形だからこそ?!。あえて、そこもレポートに加えておこう。

バンドの演奏する音が会場中を震撼させる。轟音に包まれる中、メンバーがステージへ姿を表した。ライブは、みずからの魂へ気合いを一気に降り注ぐように「オリンピック・ハイテンション」からスタート。4人は、何時も以上に気迫を込め、声を張り上げ歌をぶつけだした。画面越しに少しでも自分たちの気持ちを伝えようと、何時も以上に心のエナジーを放出しながら、彼女たちはハイテンションで歌をぶつけてきた。観客という熱を吸収するフィルターがないせいか、近くで観ていたら、4人の気迫がダイレクトに身体を震わせた。これが無観客ライブか…。一体化したときも、逆に粗が出たときの目立ち具合も、何時も以上に手に取るように見えていた。
そこがどんな環境だろうと、ただただ無心に音をぶつける演奏陣。その気迫を背にした4人も、何時も以上に声を一つに重ね合わせ、想いをぶつけていた。たとえ人がそこにいなかろうと、笑顔で「オフィーリア」を歌う4人の歌声は輝きを放っていた。目の前に人がいないだけで、カメラレンズのその先から数多くの人たちの視線が注がれていると信じているからこそ、4人は大きく手を伸ばしながら「君に逢いたくて だけど逢えなくて」と苦しい胸の内を歌声に乗せ響かせていった。
 笑顔を絶やすことなく、むしろ、満面の笑顔で4人は「イロイロナイロ」を歌いだした。「みんなと一緒に声だすよ」と、彼女たちは、そこに仲間がいることを信じて声を上げていた。世の中には今、いろんな正義をかざす言葉が飛び交っている。でも4人がいろんな色の中から選んだこの形も、けっして間違いではない。伝えたい、届けたい想いがあるのなら、その呼びかけはきっと強い電波となって世界中?に届いていたはずだ。

MCでは、「本日は無観客ライブとなっております」「カオスだぜー!!」と騒ぐ4人。メンバーは、ステージに置いてあったカメラを用いてメンバーやフロアを映すなど、無邪気に遊んでいたことも報告しておこう。

ここで初披露したのが「ピュアピュアな恋愛心を歌った」(鈴本りん)「炎上キャンプファイヤー」。ライブは、拳を振り上げ力強くステップを踏む姿からスタート。4人は、目一杯声を張り上げながら疾走する楽曲の上ではしゃぎだす。目の前にファンたちがいたら、「大炎上」する楽しさに満ちた光景が会場に生まれそうだ。彼女たちは「君が好きになっちゃったんだ」と歌いかける。大原莉奈の「好きになっちゃった」のセリフのあと、つい「俺もー!!」と画面越しに叫んでいた人たちも多かったのでは?!
 飛びだしたのが、Billy &The Slutsのカバー曲「イツモノヨウニ」。ピッチの甘さを露呈するのも、ご愛嬌。この歌に触れていると、笑顔で歌う彼女たちの姿を「いつものように笑顔」を浮かべ見ていたくなる。4人も、そこがどんな環境だろうと臆することなく、沸きだす高揚をパワーに変え、弾けたステージングを描きだしていた。いつものように、いつもの場所ではないけど、いつもの君らと画面越しとはいえ触れ合えている。それを味わえたことが素直に嬉しかった。
ちょっぴりセンチな気持ちを、4人は「純情アイスティー」に乗せ歌いかける。彼女たちの視線が見ていたのは、動きまわるカメラではなく、フロア全体だ。そこに愛しい仲間たちの想いがたくさん集まっていると感じていたのだろうか、視線を遠くに這わせながら笑みを浮かべ歌う彼女たちの姿も印象深く見えていた。
どんな環境だろうと、どんな状況下だろうが、自分たちの気持ちの色次第で、そこはどんな色にでも塗り替えられる。駆けだしたメロコアチューン「ワンダフルライフ」に乗せ、4人は画面越しの人たちを煽りだす。「手を伸ばしてつかもうとしても遠すぎて届かない」と彼女たちは歌っていた。でも、この日はだけはこう言わせて欲しい。「伸ばした手を君は画面越しにつかんでくれていたよね」と。それを信じているからこそ、4人はテンション高くはしゃいでいた。この気持ちを分かち合えている今の状態こそワンダフルライフだと信じて…。

 「今、世界中から声が聞こえてきた」「ヤッホー、世界中!!」。この無邪気なMCが”らしい”じゃない。大原莉奈の「近所迷惑になるくらい声だしていいですかー!!」の言葉を合図に披露したのが、3月10日に発売する最新シングルの表題歌「曖昧me」。この楽曲は、みんなで一緒に「おいおい」声を張り上げ、フロアを熱狂で染め上げる歌。もちろん、会場には4人の歌声しか響いていない。でも、画面の先では「へい!!」と声を忍ばせ叫んでいた人たちもいたのでは??。4人は、何時ものライブのように「おいおいおい」と元気に叫んでいた。その元気が世界中に響いていたなら嬉しいこと。無邪気にはしゃぎながら歌う彼女たちを観ていたら、その場で原稿を書きながら「おいおい」と言葉を漏らしていたよ(笑)。
光をつかむように駆けだした楽曲に、身体が熱く疼きだす。「凸凹フレンズ」の登場だ。多少ピッチの甘さも味にしながら響く4人の重なりあう歌声を聞いてると、気持ちがわくわくしてくる。やはり、それがライブ。4人が体温と感情を持った歌を届けるからこそ、置かれたその場がどうだろうと胸はドキドキしてくる。黒沢あかりの「大好きだよー」の声に「俺もー」と心で叫んでいた君、それだよな!!
「みんなで一緒にワンワンニャンニャン」の掛け声を合図に「キラキラ☆ポジティブ」が飛びだした。この歌に触れていると、気持ちがキラキラ弾けだす。どんな状況下であろうとポジティブな自分に変えてくれる。でも、それが歌声の持つパワー。人の息吹と感情を吸って膨らんだワクワクが、気持ちを増幅させる歌声という変換器を通し、さらに大きな輝きとなって胸へ突き刺さる。彼女たちは「キラキラポジティブ」と歌いかける。その声に、きっとみんなも「キラキラポジティブ」と、キラキラな自分に染まりながら声を上げていた…と信じていいですかね。
「近所迷惑になるくらい大きい声出せんのかー」と、先程と同じ叫び声を上げたのが大原莉奈。白河陽奈のタイトルコールを受け、本編最後を飾る楽曲として飛びだしたのが「青春18キック」。舞台上を目一杯使い歌い躍る姿や「オーオーオーオー」と笑顔で叫ぶ姿が眩しく見えていた。確かにこの日は無観客ライブだった。でも、機材だらけのフロアの中いてさえ、何時ものライブと同じように胸をドキドキ昂らせ、4人の眩しい姿を自分は追いかけていた。それは、画面越しに観ていた人たちも同じだったと信じたい。目の前で歌い躍る4人は、間違いなく何時ものライブの姿だった。むしろ、逆境の中テンション高く始めたこともあり、何時も以上にエナジーとカロリーを消費させた熱い姿をHOT DOG CATはこの会場に描きだしていた。

アンコールは、ふたたび映像からスタート。残念ながら、こちら側には見えていなかった。きっとそこには、バンド演奏に精を出すメンバーらのドキュメント映像が映し出されていたはずだ。
4人がバンドスタイルで登場。ベースを大原莉奈が。ギターを白河陽奈と鈴本りんが。そしてヴォーカルとタンバリンを黒沢あかりが担当。披露したのが、「イロイロナイロ」。ご覧になった方ならわかると思うが、そのレベルは「うん、頑張った」という言葉で濁しておきたい(笑)。とはいえ、必死にコードを追いかける鈴本りんや、手元を見ながらもコーラスを入れる白河陽奈や大原莉奈。3人が演奏に必死だからこそ、そのぶん盛り上げようとはしゃぐ黒沢あかり。互いに支えあいながら、必死なのに笑顔を忘れずに歌い演奏する、その姿に初々しさを覚えずにいれなかった。メンバーは、今後もHDC BANDは継続していくそうなので、次はぜひ、お客さんたちの前で披露してもらいたい。みんなも、その姿を観たいはずだからね。

MCコーナーでは、I-GETのプロデューサーNAOKIより、HOT DOG CATの最新情報を告知。一つ目が、7月17日(金)に恵比寿CreAtoで次のワンマンライブが決定。もう一つが、「HOT DOG CAT新メンバーオーディション」の告知。今後も嬉しい情報が発表になるはずだから、そこは彼女たちのtwitterをチェックしていて欲しい。

「わたしは自分に自信がなくて、何時もネガティブになってスタッフさんやメンバーにいろいろと迷惑をかけてきたからすごく申し訳ない気持ちでいれば、人生どうしていこうかという悩みもファンの人たちにもしてきました。だからこそ今日は、「ライブで見せてやろう」という熱量を持った気持ちがすごかったし、直前までファンの方々の応援をもらえていたし、メンバーもずっと一緒に支えてくれたからこそ、こうやって笑顔で乗り切れたと思っています」(鈴本りん)

「あかりはお客さんと一緒に楽しみたい人だから、今日は画面越しのように同じ空間で一緒に盛り上がることが出来ないのが本当に悔しくて。あかりは、みんなとの楽しい時間を共有していくことを普段から心がけながら生きています。今回は全世界に配信されてるし、HOT DOG CATは全世界に広がるくらいのアイドルグループになりたいと思っています」(黒沢あかり)

「この天井の高い会場で、生バンドの音を響かせて、みんなのコールを聞きながらワンマンをするのを楽しみに4人で頑張って活動をしてきました。今日を迎えられたのはすごく嬉しいけど、やっぱり悔しい気持ちが大きくて。リハーサル中も、今、ここで見ている景色と3時間後に観る景色は変わらないんだなと思ったら悲しくなってきて。でも、悲しい気持ちが、「絶対に渋谷WWWにまた戻ってきて、ここにお客さんを呼んで、今日の悔しい気持ちを晴らすぞ」という気持ちに変わりました。絶対に渋谷WWWにHOT DOG CATは戻ってきます。HOT DOG CATは波瀾万丈なグループ。そういうのも、みんなと一緒にこれからも楽しんでいけたらいいなと思っています」(大原莉奈)

「正直、無観客でワンマンライブをやると言われたときは悔しい気持ちもあったけど、いろんな人が私たちのことをすごく引っ張ってくれれば、いろんな人に支えられて活動しているなというのを改めて感じました。去年から私たちはワンマンライブをさせてもらえるようになりました。初めてのCDもリリースします。ずっと「やりたい」と夢に描いていたことが、今は「成功させたい」という目標に変わったように、それってすごく素敵なことだと思います。その目標を成功させたら、また次の夢が出来て。それがまた目標になってと、ずっと続いていけたらいいなと思うけど。でも、想定外のことが起きたりと上手くいかないこともあると思うんですよ。だけど、それがHOT DOG CATらしいなと思う。ファンのみなさんをたくさん振り回してしまい、申し訳ない気持ちもあるんですけど。私たちは、なかなか経験出来ないことを経験しながらこれからもパワーアップしていくので、みなさんついてきてくれたら嬉しいです。今日披露したかったワンマンライブを、また違った形でみなさんに届けようと考えているので、そのときはみんな遊びに来てくれたら嬉しいです」(白河陽奈) 

 アンコールでは、ふたたび新曲の「炎上キャンプファイヤー」を披露。このタイトル、HOT DOG CATファンなら、とある・・が思い浮かぶかも知れない。気になる方はシングル「曖昧me」へ収録になるので、そこで確かめて欲しい。メンバーも、かなりHOTなテンションでライブへ突入。「Campufire!!」と叫びながら、この空間で生きる今を思いきり楽しんでいた。この楽曲、これからもライブで大炎上する楽曲として育って欲しい。
最後の最後にHOT DOG CATは、「オリンピック・ハイテンション」を熱唱。冒頭にテンションを上げようと歌った歌を、最後にハイテンションの状態で熱唱。彼女たちはキラキラポジティブなパワーで、「楽しむ」を「楽しい」に塗り替えていった。すべては自分の気持ちの持ちようだ。世間の風が何と言おうと、自分が信じた答えへ全力でぶつかれば、そこには間違いなく一つの幸せが生まれる。このハプニングかつサプライズも、楽しんだものが勝ちってことで…いいですか?!ちなみに、何時もならフロアに向け発射されるキャノン砲が、この日はメンバーへ向け発射されていた。その遊び心もやるじゃない!!
 「見えたー」「みんないたよ、ここに」と、演奏が終わり笑顔で叫んでいた彼女たち。それが、この日の答えだ。

HOT DOG CATは、3月10日に最新シングル「曖昧me」を発売する。新しい発表として、7月17日に恵比寿CreAtoで次なるワンマン公演が決定。さらに、HOT DOG CATの新メンバー募集も告知してくれた。この日の模様はYouTubeチャンネルで観れるので、未見の方はぜひご覧になってください。

PS~当日の夜中に、YouTubeにアップしてある無観客ライブの映像を改めて見た。たとえ人はいなかろうと、生で感じる臨場感とパソコン越しで観るライブでは感じ方は違っていた。なので、上記の文章は現場にいたからこそ感じた想いとして読んでいただきたい。やはりライブは、その場で感じてこそ大きく気持ちを揺さぶられる。 

PHOTO:本間裕介
TEXT:長澤智典

★インフォメーション★     
                             
渋谷WWW無観客ワンマン「HOT DOG CAT 3rdワンマンライブ〜わんにゃんオリンピック2020〜」
https://youtu.be/qu0cpEJWePA

曖昧me MV

★CD情報★

HOT DOG CAT
「曖昧me」
1. 曖昧me
2. オリンピック・ハイテンション
3. 炎上キャンプファイヤー
4. キラキラ☆ポジティブ (2020 version)
5. 曖昧me (off vocal)
6. オリンピック・ハイテンション (off vocal)
7. 炎上キャンプファイヤー (off vocal)
8. キラキラ☆ポジティブ (2020 version off vocal)

2020年3月10日(火)発売
A-type IGET-012
B-type IGET-013
1182円 +税
発売元: I-GET MUSIC
販売元: FWD inc.

★LIVE情報★

2020年7月17日(金)
恵比寿CreAto
HOT DOG CAT ワンマンライブ
らーらららーら らららららー
出演 HOT DOG CAT
開場 18:30 開演 19:00
前売 2500円 当日 3000円 (ドリンク代別)
チケット発売日
①手売り
発売日については後日告知いたします。
②イープラス
2020年3月14日10:00~
https://eplus.jp/hotdogcat-717/
入場順
①、②並行入場→当日券
お問い合わせ
ネクストロード 03-5114-7444(平日14:00〜18:00)
主催:NEXTROAD
企画・制作:I-GET

HOT DOG CAT Web
http://iget.get-crazy.jp/hot-dog-cat/
HOT DOG CAT twitter
https://twitter.com/HOTDOGCAT_info
HOT DOG CAT YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCa9R065M5c1UM-o4v_wAcbA

大原莉奈 twitter
https://twitter.com/rinarun1028
白河陽奈 twitter
https://twitter.com/_hina_shirakawa
黒沢あかり twitter
https://twitter.com/_Akari_kurosawa
鈴本りん twitter

―セットリスト――
「オリンピック・ハイテンション」
「オフィーリア」
「イロイロナイロ」
「炎上キャンプファイヤー」
「イツモノヨウニ」
「純情アイスティー」
「ワンダフルライフ」
「曖昧me」
「凸凹フレンズ」
「キラキラ☆ポジティブ」
「青春18キック」
-ENCORE-
「イロイロナイロ」(HDC BAND)
「炎上キャンプファイヤー」
「オリンピック・ハイテンション」


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