すべては、繋がったそれぞれの想いの絆を確かめあうために…。紘毅、誕生日当日にデビュー11周年単独公演を実施!!


2006年10月25日、紘毅は『カエデ』でシングルデビューをした。それから11年の歳月を重ね、2018年11月9日(木)、紘毅は今年もまた、Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREの舞台で「紘毅バースデー×11周年ライブ すべてはこの日のために」を開催した。
入口には、ダウンタウンの浜田雅功夫妻からの祝い花も届けられていた。誕生日当日に行う恒例のこのライブは、紘毅自身、新しい年へ向かって駆けだすに相応しい記念日。12年目に向かって沸き上がる想いを伝える舞台を準備した。そう、すべてはこの日のために…。

 暗くなった場内へ、それぞれの時代を彩った紘毅の11年間の歩みを追いかけるMV映像が映し出された。最期に浮かんだ「すべてはこの日のために」の文字。。。
高鳴るドラムロールに合わせ、一気に膨らみ出した期待。紘毅の11周年と自身の誕生日を祝うライブは、軽快にステップを踏む演奏に乗せ『恋愛臆病者』から幕を開けた。「たぶんまだ好きになったわけじゃない」「今は一人でいたいのに なんか眠れないね」と、恋愛へ一歩踏み出せない臆病な男の妄想心を、彼は軽やかにコミカルに歌い出した。自分の弱さを言い訳で濁してしまう心情、よくわかるなぁ。
胸を弾ませる楽曲とは裏腹に、失敗の言い逃れを必死に考える男の心模様を投影したのが『オオカミ少年』。心地好く駆ける曲調へ導かれ、何時しか笑みも膨らんでゆく。一転、力強いアコギのストロークに乗せ、紘毅は想いを突き刺すように「こうして出会えて運命をやり直せるなら」と『リセット』を歌いかけてきた。凛々しく歌いあげる言葉が感情を熱く震わせる。今宵の紘毅の歌声は、嬉しいくらいに胸が揺さぶられてしまう。

「みなさんの心の中に何か一つ突き刺さる歌が生まれ、明日を迎えられたらなと思います」。その言葉を示すように、しっとりと響くエレピの旋律の上で、紘毅はマイクを力強く握り「愛という言葉の意味なら知ってるつもりさ君と別れたから」「そしていつか僕らは 同じ想い出をたどるよ」と『しあわせのカタチ』を歌い出した。切ない恋の歌なのに、彼の歌声が毛布のように優しくこの身を包んでゆく。その温もりが、心の微熱のような温かさだったのも嬉しかった。
「サヨナラなんて言わないで 君を想って生きてくの? ねぇ」、女々しい気持ちを零すように『サヨナラなんて言わないで』を歌う紘毅。未練がましい? だけど、その気持ちが純粋で愛おしいからこそ、誰もが紘毅の歌う歌詞と想いとを重ね合わせていく。キラキラ輝くように心に響いてくる音は、心地好さを覚えながらも、知らず知らずのうちに、頬を涙がつたっていた。

「10月25日に11周年を迎えることが出来ました。デビュー曲の『カエデ』を歌ったときは19歳でした。気づけば年齢を重ね、活動も12年目に突入しました。」 そう語りながら、次に懐かしい曲たちの披露が始まった。
19歳のときに歌ったデビュー曲の『カエデ』を、32歳になった紘毅が歌い出した。歌声の持つ表現力や深みが増し、デビューの頃よりも説得力が増したように感じる。曲に込めた切なさや悲しみも、空へ解き放つように歌う紘毅。「変われない僕を」と最後のフレーズを歌う彼は、確実に聞く人の気持ちを揺さぶるシンガーとして成長していた。
過ぎ去った青春時代を思い返すように聞こえてきたのが、2ndシングルの『二子玉』。一つ一つの言葉に重みと哀愁を覚えるのは、彼の歌が思い出をセピア色に変化させるからだろうか?
 紘毅の歌声とエレピの音色がシンクロしながら優しく流れ出した。披露したのは、3rdシングルの『君のいない左側』。失くした恋を後悔するように…思い出の残り香を感じようと、紘毅は輝いていたあの頃を想い返すように切々と歌いかけてきた。それは、忘れられない切ない記憶が、突然よみがえってくるようだった。甘酸っぱい痛みが、とても愛おしくなった。

「32歳になりましたけど、まだまだ若いと思ってますし、いろいろ挑戦していきたいです。新しい形の恋の歌。今の歳だからこそ歌えるラブソングを作ってきました。今までよりも一つ大人なラブソングを聴いていただきたいと思います」

 結婚式の風景から幕を開けた、新曲のバラードナンバー『花束』。この歌は、幸せにあふれる結婚式に出席した恋人同士の二人が、改めて君を幸せにすると誓う気持ちを歌った大人のブソング。スクリーンに映し出された歌詞を追いかけながら、心へ仕舞い込んでいた溢れんばかりの「好き」という気持ちを、紘毅は告白するように届けてくれた。その言葉の数々は、照れて隠してきた大人の恋心。この歌に触れている間、会場中の女性たちは紘毅に「好き」の告白を受けていた気分だったのではないだろうか。長く関係を築いたカップルたちに、『花束』は胸に染みる告白ソングとして響いてくるはずだ。
さらに、この日はもう一つ新曲を初披露。『冒険者に捧ぐ唄』は、未来へ向かって頑張る「君」のためにエールを贈る応援ソング。大切な人のため、側で寄り添いながら心の介添えをしてゆく。紘毅の歌う『冒険者に捧ぐ唄』が、夢を追いかける人たちへの強い励ましの言葉として響いていた。

「僕が夢見てたのが、まさに今この景色です。」
アコギのアルペジオとヴァイオリンの音色に乗せ、言葉の一つ一つを紡ぐように紘毅は『ハナウタ』を歌い出した。鼻唄のように肩の力を抜きながら。でも、想いをたっぷり注ぎ歌う様がとても愛しかった。
「君」への愛しき想いを告白するように、紘毅が次に歌ったのが、バラードの『行方』。ほんのり紅色に広がっていくようなイメージが、バンドの演奏が重なる毎にどんどん色を足し、温かく広がっていく。何時だって紘毅は、自分の素直な感情を吐露するよう歌に想いを認(したた)めてゆく。たとえ赤裸々な告白だろうと、言葉をそっと包みたくなる。「僕と君」との距離感をグッと縮めてくれるから、握りしめた想いをずっと離せなくなるのかもしれない。
       
 「どれだけ辛くて哀しい想いをしていても、みなさんが笑ってくれると楽しくなっちゃうじゃん!という歌です。」恋心を、「僕」の妄想たっぷりに届けた『誰も知らない物語』。何時だって紘毅の歌には、恋する「君」への愛情が溢れんばかりに詰め込まれている。恋にも生き方にもとても不器用だからこそ、彼の照れた妄想が微笑ましくてたまらない。
ファンキーでソウルフルな演奏が飛び出してきた。『悲しませないでよ』が流れたとたん、会場中の人たちが一斉に立ち上がり、横揺れする演奏に合わせ、心地好く身体を揺らしだした。.紘毅も跳ねるビートの上で、気持ちを羽ばたかせるように熱唱。もっともっと弾みたい。もっともっとはしゃぎたい。もっともっと楽しませて欲しい!!
「Do Wak パラッパ」と会場中に鳴り響いたクラップと歌声に導かれ、紘毅はライブの最後に、みんなで気持ちを一つにはしゃげる『Do Wak パラッパ』をファンにプレゼント。理屈なんか通り越し、無邪気に手拍子しながら、身体を揺らし一緒に楽しもう。「さぁ始まるハッピータイム」の歌詞通り、ウキウキした気持ちに包まれていく。この場にいた人たちみんなが紘毅と一緒に無邪気な笑顔を浮かべ「Do Wak パラッパ」と歌っていた。

この日は「アンコール!」という掛け声や手拍子の変わりに、客席のファンたちが「HAPPY BIRTHDAY」を歌いながら、紘毅の登場を待っていた。その歌声に招かれ、姿を現した紘毅。彼の登場と共に、スクリーンには、Honey L DaysやSOLIDEMO、お笑い芸人のどりあんずなど、紘毅と懇意にしている方々から多くのお祝いのメッセージが映し出されていった。さらに、その後、バースデーケーキも登場。彼は、手作りテーキを前に嬉しい笑みを浮かべていた。

アンコールは、紘毅のアコギの弾き語りによる『守るべき人』から。守るべき大切な人への想いを、紘毅は温かな想いを込めて歌いかける。「愛は何時か消えて無くなるの?」、愛へ真摯に向き合う彼の想いが、その朗々とした歌声から胸に届いてきた。

舞台にはふたたびバンドメンバーが登場。紘毅の弾き語りからのスタートし、そこへ演奏が重なると同時に、歌は『言えない約束』という美しいドラマを描き出した。「君が笑ったそばに必ず僕がいれるように」と愛しき人への想いを語りながらも、「誰のためって それは結局僕のためなんだ」と自己中な「僕のエゴ」を歌にしてゆく紘毅らしいスタイル。それこそが人間らしい生々しい感情。だから、彼の歌に「そうそう」と共鳴すれば、その想いを分かち合いたくなる。
「今回は、みなさんと真正面から正直に向き合い、その存在の大切さに改めて気付けたツアーでした。たからこそ、また一緒に想いを分かち合えたらなと思います」。総立ちで手拍子する仲間たちを前に、最期に紘毅は『ノンフィクション』を熱唱。その熱い誘いに向かって、誰もが無邪気な笑顔であふれんばかりの思いを返していた。

紘毅にとってこの日は、改めてファンたちとの繋がりを確かめあえた大切なライブになった。ここからまた新たな関係が始まってゆく。「そこに見えた景色がノンフィクション」。そう、それが紘毅にとっての真実。これまでの11年間のドラマチックな歩みも「すべてはこの日(から始まる新たな歩み)のために」あったのかもしれない。
来年は精力的にライブ活動を行うと宣言。この日のような熱い心の繋がりを、ぜひ、あなたも体験しては如何だろう。

PHOTO:佐野和樹
TEXT:長澤智典

紘毅 Web
http://www.hiroking119.com/
紘毅 twitter
https://twitter.com/Hirokinging
紘毅 Instagram
https://www.instagram.com/hirokinginging/
紘毅 Facebook
https://www.facebook.com/maekawakikaku/
紘毅 Blog
https://ameblo.jp/maekawa-hiroki/

★舞台情報★

レイランドプロ プロデュース公演vol.2「明日の大地」第2回公演が決定!!

◆福岡公演◆会場:都久志会館
11月30日(木) 開場17:30/開演18:00
12月1日(金) 開場12:30/開演13:00
◆大阪公演◆会場:大阪ビジネスパーク円形ホール
12月6日(水) 開場17:30/開演18:00
◆名古屋公演◆会場:名古屋中小企業振興会館(吹上ホール)メインホール
12月8日(金) 開場17:30/開演18:00
12月9日(土) 開場11:30/開演12:00
12月9日(土) 開場15:30/開演16:00

<チケット代>
前売り6,000円・当日6,500円
<お問い合わせ>
FC.Hiroking TEL:03-3723-0185(平日11:00-17:00)

ーあらすじー
1867年。大政奉還により、長きに渡り続いた武士の世に幕が下りた。
しかし、それでもなお、旧幕府軍は明治新政府軍に抗戦し、次第に北へ追い詰められていく。

天田樹八郎の属する会津藩も籠城戦の末、新政府軍の軍門に下る。白虎隊の悲劇、戦火により変わり果てた故郷――
天田は故郷の無念をもとに、旧幕府軍最後の砦である箱館を目指す。
箱館には新撰組土方歳三を筆頭に「蝦夷共和国の理念」の元、各地より勇士が集っていた。

行き場のない最果ての地で、平和を愛するアイヌ民族と出会い、変わりゆく天田と土方。
そして1869年5月。いよいよ新政府軍による箱館総攻撃が始まる……
http://ray-land.co.jp/schedule.html


あわせて読みたい記事

Pick Up