ミネムラ刑事が司会の音楽番組「ヴィジュアル刑事Z」の収録も実施!!ART POPとBadeggBox所属バンドらが、ライブハウスで熱い夏フェチ…夏フェスを開催!?


 ART POP ENTERTAINMENTとBadeggBox共同主催として7月中に行っているイベントツアー「BEGINNING BURNING SUMMER TOUR 2016」。初日となる7月16日(土)のSHIBUYA DESEOには、The Benjamin/ADAPTER。/怪人二十面奏/絶リン☆ハグキ/TЯicKY/ムシケラトプスの6バンドが登場。
 この日の模様は、The Benjaminのミネムラ刑事とツブク巡査が司会を行うCS放送ミュージックジャパンTV内番組「ヴィジュアル刑事Z」内で、8月より前編/後編として流れる。場内には浴衣姿の女性たちの姿も。夏祭り気分で訪れた人たちと、果たして夏が似合うのかわからない人たちが繰り広げた燃える夏の始まりを告げるイベントの模様を、ここにレポートした。

TЯicKY

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 「今日も頭を洗っていきましょうか」の声を合図に、大勢の観客たちが一斉に頭を洗い出した…いや、大きく頭を振りまわし始めた。TЯicKYが冒頭にぶつけたのが、デジタルハードポップナンバー『シャンプー☆プロカリテ』。サビの♪シャンプープロカリテ♪とリフレインするインパクトの、なんて強烈なことか。ワァー!!
 最新ナンバー『いかすぜ!サマースライダー』は、場内へカラッと弾けた夏の風景を描き出したアゲアゲなデジタルラテンパーティチューン。タオルを振りまわし、TЯicKYと一緒にパリピになって騒ぐ人もいれば、ポップだけどひねりの効いたコミカルさに圧倒??されている人たちも。楽曲が進むにつれ、何時しか大勢の人たちがタオルを振りながら、弾けたラテンビートに心地好く身を預けていた。最初のインパクトで引かれようと、最終的に楽しければオールOK。それこそがパリピ精神だ。ワァー!!
「叶わない恋は黒魔術で…」。ダークでラウドなデジタルサウンドが炸裂。勢いに身を預けヘドバンしてゆく観客たち。激しい演奏に乗せたTЯicKYの歌声が観客たちを奈落へ突き落とすどころか、泥沼に堕ちた人たちを天使のような笑顔で救いあげるよう、爽やかに歌っていた。『恋する黒魔術』がかけた呪いに、何時しか観客たちも手でハートマークを作ったりヘドバンしたりと、激しく儀式に興じていた。終盤では客席に飛び下り、観客へ「好きっていってんじゃん」と告白するTЯicKY。その様を観て、「キャー」と嬉しい悲鳴をあげてゆく人たちも。ワァー!!
キラキラと弾けた音に飛び乗り、TЯicKYもファンたちもツーステップ踏みながら、一斉に騒ぎだした。楽曲には、ラウトさとチープスリルなポップ感をミックス。オケを用いたライブを行うTЯicKYだけに、バンドど比べての臨場感は欠けてしまう。そのぶTЯicKY自身のパリピ精神で、観客たちのハートを笑いと熱狂を持って惹きつけてゆく。『レジの前でお金が足りなかった事に気付いた僕の動きはスローモーションになる』に触れ、何時しかハッピー感に包まれ踊りだしていたのも、TЯicKYのライブが描き出す幸せのマジックだ。ワァー!!
最後は、カラフルでキラキラでダンサブルでヘヴィービートなアゲアゲ歌ものチューン『とびきりコンプレックス』だ。えっ、説明がくどいって。じゃあ、簡単に説明しよう。この歌を聞いてると、バカになれる。初TЯicKYな人でも、歌に合わせ、何時しか一緒に左右に笑顔でモッシュしてしまう。くだらないコンプレックスさえ忘れ、とびきりのポップワールドに包まれ、何時しかTЯicKYに想いを捧げている自分に気付くはず。そうやって、ハマっちゃいな、TЯicKYワールドへ。
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ムシケラトプス

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 ヘヴィで圧のある強烈なダンスビートが炸裂。踊れって?!。言われなくとも、身体の疼きは大きくなってゆく。ド頭に叩きつけた『倉庫の秘密』から、ムシケラトプスは圧巻なパワー誇るダンスロックで観客たちを熱いウネリの中へ巻き込んでいった。演奏が進むごとパワーのレベルが上がっていく、騒ぎたくなる指数もグングンとアガってゆく。
 フリーキーかつシンフォニックな音が洪水のようにあふれ出した。ムシケラトプスは押せ押せな姿勢を持って、轟音炸裂したダンスロック『Who are you?』を武器に、観客たちを熱く大きなウネリの中へ飲み込んでいった。客席は暴れるか?!圧倒されるか?!、それくらい強烈なインパクトが炸裂してたということだ。
闇の世界へ引きずり込むように、その音が頭振り乱す儀式の合図のように、『ダークエイジスライフ』が凄まじい圧を持って舞台上から降り注いできた。高揚した歌声と、どんどん過激さを増してゆく演奏。もしや彼ら、戦いを挑んでる??。いやいや、ムシケラトプスは最初から喧嘩腰だった。今までその迫力に圧倒され続けていた。彼らに対する唯一の対抗手段が熱狂だ。『リワインダー』が轟き出した頃には、ヘドハンしてゆく光景が後ろまで広がっていた。理屈なんかどーでもいい、とにかく騒ぎ狂え、それが正しい答えだ!!
最後に殴りつけた『トリックパーティワールド』まで、シンフォニックでラウドな音を魅力にグイグイ引き寄せた興奮を抱きながら、圧巻の激烈音激祭りは幕を閉じていった。
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絶リン☆ハグキ

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 アコースティックユニット、絶リン☆ハグキのライブは、茨城県は鹿島市に捧げた?!『鹿島市娘』からスタート。鹿島ちゃんという女子高生の体で歌ってゆく彼ら。楽曲は、大好きな鹿島市へ全力で想いを捧げたご当地リスペクト?!ソング。鹿島市のことを知らなくとも、いや、知らないからこそ、なんとなく町の雰囲気や市民たちの卑屈だけど地元愛に包まれた生活模様が見えてくる。もちろん、コミカルな視点でね。ブラックな笑いを持って紹介してゆくところにも、彼らなりの地元愛が滲み出ていた…と捉えておこう。
笑わせてこそ、その場を沸かせてこそ、このユニットの存在がある。コンテストで優勝した金メダルが盗まれたという体で、小芝居がスタート。それを盗んだのが、怪人二十面奏のファンという噂。じつはこのライブが始まる前に、金メダルを会場の人に彼らは渡していた。なるほど、こんな布石があったとは…。
二人は、金メダルを盗んだ(渡した)人へ向かい、バラードの『出られなくて新宿』を歌いだした。茨城県から東京へ、不安とワクワクを抱えながら向かった主人公。だけど、田舎の小市民ほど都会に圧倒され、街中の迷子として路頭を彷徨ってしまう。そんな田舎民の純粋さと卑屈さを絶リン☆ハグキは、声量あふれた歌声を通し、圧巻のパワーを持って歌いあげていた。新宿駅が迷路ということを延々と歌ってゆく2人。確かに新宿駅は田舎者か都会人かを差し計るラビリンスだ。
最後は、会場中を手拍子で包み込んだ『水戸ナイトニッポン』。水戸市と水戸市民たちの市民性を皮肉と悲哀とエロさをもって絶リン☆ハグキは熱く熱く歌いあげていた。
絶リン☆ハグキの歌に触れていると、茨城県民と栃木県民の都会へ対する卑屈さと地元愛がヒシヒシと伝わってくる。北関東、恐るべき県民たちの蠢く小都会だ?!?!?!?!?!
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怪人二十面奏
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 怪人二十面奏のライブは、思いきり荒ぶる姿勢を持ってせまってきた。凄まじい勢いでドラムビートが炸裂。勢い満載な姿勢のもと怪人二十面奏は、牙を剥き出し、過激に『NUMBER TWENTY』を叩きつけた。その姿勢は、完全に喧嘩をふっかけてゆく姿だ。それくらい気合いと気迫を持って彼らはライブに挑んでいた。
 「あなたを殺したい」。歌謡浪漫な歌が、この日は凄まじいパワー炸裂した演奏の上で華激に踊り狂っていた。心を悩ませる『愛憎悪』が、気持ちをメラメラと情熱色に染め上げてゆく。暴れずにいれない。昂った興奮を舞台上にぶつけないと昇天しきれない!!
華やかに、でも狂気を携えながら『アヴストラクト シニシズム』が轟きだした。彼らは、触れた人たちを闇のカーニバルへ連れてゆく。その世界がとても妖しくて艶かしいからこそ、痛い闇の世界へ嬉しく溺れたくなる。その挑発で、もっともっと危険な魅惑の世界へ導いてくれ。
凶暴な様を剥き出しながら、歌謡浪漫な『嘘憑きと盲目と』がギラついた野生を持って襲いかかってきた。あえて過激な装いをまぶしたからこそ、その歌が、より毒々しさと生々しさ持って身体を、心を浸食して逝った。
一転、今にも壊れそうな悲哀さを抱きながら『透明。』が幕を開けた。演奏が進むにつれ、激しさを増してゆくスタイルも刺激的だ。むしろ、そのトゲトゲしい音が突きつけたスリリングな高揚と興奮に、痛く心地好く感情が溺れていた。怪人二十面奏、なんて心を狂わせ、惑わせる歌の魔術師のような連中だ。
「もっと狂っていこうぜ!!」。マコトの煽りを合図に、ヒステリカル&サイコティックな旋律が脳味噌を掻き乱す『想望カルト』へ。雄々しくも男の色気香らせた歌声で、マコトが観客たちを挑発してゆく。激しさへ身悶え狂う感覚??。怪人二十面奏が楽曲を通して注入したエナジーは、明らかに身体を熱狂で惑わせていた。「しっかり証を持ち帰れ!!」。恍惚に狂った気分のまま、最後の『其の証』へ。妖艶に激しく炸裂した演奏が、身体を熱狂という姿へ浸食してゆく。こんな興奮に犯されるなら、何度だってイキたい。影を背負った過激な誘惑ほど惹かれるものはない。何度だって、その興奮を味わいたくて怪人二十面奏へ溺れてしまう人たちが増えているのも、納得だ。
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The Benjamin

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やばい、いきなり気分がウキウキすれば、口元がニヤニヤしてきたぜ。The Benjaminが『ベーゼ』を通して掛けてきたモーションは、かなり甘酸っぱい悩殺味じゃないか。心地好いマージービートへ身を任せ、ただただ心地好く身体を揺らせばいい。いや、そうしたい衝動がギュンギュン身体の中から沸き上がってくるんだよ。
奴らは60年代からやってきたパーティロッカーたち。恋のアバンチュールを夢見た連中の集う会場を彩るダンスパーティなら俺たちに任せろとばかりに、3人は、熱く熱く気持ちを挑発してゆくハードビートナンバー『BATTLE FEVER』を叩きつけてきた。「暴れろ」「ちっちぇえ自分と戦え」とばかりに観客たちを煽ってゆく。早くも会場へは、一つに溶け合った熱狂のパーティ空間が広がっていた。
とろけるように熱くなった場内へ、WAO!!と叫びながら『ベイクドチーズ』をガツンとぶつけだした。爽やかで甘酸っぱいのに、どっかに焦げた熱狂を隠し持ったこの歌、どんどん心をとろけるように浸食していく美味しい歌じゃないか。熱狂をさらに加速してゆくように演奏したのが、飛び跳ねずにいれない衝動を与えた『バンジージャンプ』。ミネムララとタクマの掛け合いも、ライブを通すと音源以上にスリリングに見えていた。身体の火照り止まぬ興奮のエナジーに包まれた場内。このまま『バーバラ』の演奏に飛び乗り、バラバラになるまでイッちゃえばいい。今宵のダンスパーティは、かなりホットにヒートしまくってるぜ!!
イッちゃうほどの熱狂へ優しく余韻を残すよう、最後に爽やかなミッドナンバー『SORA-Boing229-』を届けてくれた。短い時間の中へ青春のドラマを描きあげたThe Benjamin。熟練バンドの持つ説得力には、外れがないね。おっさんにでも消えない青春を教えてくれるライブって、素敵じゃない!!
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ADAPTER。
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桜吹雪舞い散らしながら、福助。が舞台へ。ADAPTER。のライブは、ヒステリカルひねくれてやがるテクノナンバー『青春リバイヴァー』へ。小旗を振りながら、ゴツゴツとした音の隙間へ観客たちの熱狂したい感情をグイグイ押し込んでゆく。なんて天晴れなテクノスタイルなすぐいけるステージングなんだ。
チープスリルな音がピコピコと身体に衝撃をインストールしていく。『傷んでる君と腐ってる僕』が連れ出したのは、小箱のフロアーでダンスビートに溺れ踊り狂いたい興奮。晴れやかなパーティテクノロックが、オリエンタルな衝動もまぶしながら、身体を揺らし揺さぶり心地好く歪ませていく。
会場中の人たちが一斉にモンキーダンスに興じ始めた。昭和テクノな衝撃を携えた『ハッピーラウンド』に身を預け、福助。も、観客たちも頭をお猿なモードに切り換え、能天気に能動的に能率良くノホホンと本能のままに踊り狂っていた。
本能のままに騒いでゆく観客たちの元へ、ADAPTER。が華やかに軽やかに『本能モジュール』を花開かせた。神経を歪ませ揺らし揺さぶっていくサイコヒステリカル爆発してらっしゃるテクノビートに身体がバクられ、会場中の人たちが、制御不能なまま本能に従うまま成すがままに大きく身体を揺らし続けていた。
最後は、バーストした爆裂爆撃攻撃モードなテクノチューン『僕に幸あれ』だ。会場中の人たちも、タオルを振りながら祭りに興じてゆく。このままイクしかない。身体を躍動させるダンスビートが頭を白く塗り上げてゆく。それは、頭空っぽに火照った本能のままに騒ぎ狂えという合図。それがライブに於ける正解だ。ADAPTER。のライブが与えた逝っちゃう一体感だ。最後までタオル振りまわし踊り狂う観客たちの、なんて無邪気に楽しんでイッてた姿だったことか。
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セッション

 福助。ミネムラ、マコトの3人によるトークに続き、最後に、この日出演したバンドたちが舞台上に大勢登壇、このイベントツアーでしか味わえないセッション大会へ。登壇者たちが演奏したのが、ユニコーンの『大迷惑』。ライブハウスが大迷惑するほどの熱狂が客席…よりも、舞台上で起きていた。それくらい、演者たちが純粋に楽しんでだということだ。
さらにこの日はもう1曲セッション。ミネムラが氷室京介モードになり、BOOWYの『Dreamin’』をセッション。会場中を熱狂のパーティ空間に染め上げていった。
このセッションは、各地で繰り広げられるはずだ。各地でどんな歌が飛び出すかも含め、最初から最後までこのイベントを味わい尽くしてくれ。

                             TEXT:長澤智典

ヴィジュアル刑事Z Web
http://www.mjtv.jp/lineup/visual_deka_z/
http://v-deka-z.net/
ADAPTER。
http://www.adapter-web.net/
The Benjamin
http://thebenjamin.jp/
怪人二十面奏
http://k20.jp/
絶リン☆ハグキ
http://www.artpop.org/zetsurinhaguki/
ムシケラトプス
http://mushikeratops.com/
TЯicKY
http://kizokunotori.com/

★LIVE情報★

ART POP ENTERTAINMENT & BadeggBox Presents
『BEGINNING BURNING SUMMER TOUR 2016』
【日程】2016年7月22日(金)
【会場】名古屋JAMMIN’
【OPEN/START】17:00/17:30
【出演】ADAPTER。 / The Benjamin / 怪人二十面奏 / 絶リン☆ハグキ / 星と三日月(from Dear Loving)

【日程】2016年7月23日(土)
【会場】神戸マージービート
【OPEN/START】17:00/17:30
【出演】ADAPTER。 / The Benjamin / 怪人二十面奏 / 絶リン☆ハグキ / 星と三日月(from Dear Loving)

【日程】2016年7月24日(日)
【会場】大阪2nd LINE
【OPEN/START】17:00/17:30
【出演】ADAPTER。 / The Benjamin / 怪人二十面奏 / 絶リン☆ハグキ / 星と三日月(from Dear Loving)

TЯicKY                                    
『シャンプー☆プロカリテ』
『いかすぜ!サマースライダー』
『恋する黒魔術』
『レジの前でお金が足りなかった事に気付いた僕の動きはスローモーションになる』
『とびきりコンプレックス』

ムシケラトプス
『倉庫の秘密』
『Who are you?』
『ダークエイジスライフ』
『リワインダー』
『トリックパーティワールド』

絶リン☆ハグキ
『鹿島市娘』
『出られなくて新宿』
『水戸ナイトニッポン』

怪人二十面奏
『NUMBER TWENTY』
『愛憎悪』
『アヴストラクト シニシズム』
『嘘憑きと盲目と』
『透明。』
『想望カルト』
『其の証』

The Benjamin
『ベーゼ』
『BATTLE FEVER』
『ベイクドチーズ』
『バンジージャンプ』
『バーバラ』
『SORA-Boing229-』

ADAPTER。
『青春リバイヴァー』
『傷んでる君と腐ってる僕』
『ハッピーラウンド』
『本能モジュール』
『僕に幸あれ』

セッション
『大迷惑』(ユニコーン)
『Dreamin’』(BOOWY)


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