新宿ReNYの会場が騒ぐ観客たちの熱気で大揺れ!!ベルが、活動一周年を祝したワンマンライブに描いた熱狂渦巻いたサスペンスな歌謡劇!!


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遡ること14ヶ月前、謎のWeb Siteが登場。ネット上に踊り出たのは「鐘の音がよく聞こえると雨になる」の文字。誰もが、それをバンド名と信じていた。その名を正式に告げたのが、昨年9月23日のこと。そして10月18日、池袋EDGEを舞台に”ベル”は活動の音(ね)を響かせた。
あれから1年、ベルは活動1周年記念のライブの場として、10月18日に新宿ReNYの舞台に立っていた。もちろん、ワンマンという形を持って…。

ベル1周年記念単独公演「歌謡サスペンス劇場-急-」。「序」「破」と続いたワンマンシリーズも「急」で3回目となる。勘違いされる方も多いため先に説明しておくと、「”序破急”は、日本の舞楽から出た概念。けっして、某アニメシリーズのタイトルから取ったものではないことを記しておこう。
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この日のライブは、ベルの一年間の歩みを集大成しようとの想いから、持ち歌全曲披露の狙いも持って行われた。
 ライブは、会場限定ミニアルバムとして発売になった『鐘が鳴ったら事件が起きる』へ収録していた『万華鏡』から幕を開けた。軽やかに弾む演奏で会場中の人たちを優しく揺らした『万華鏡』では、場内に咲く無数の手の花が揺れていた。その様は、まるで蝶が舞っているよう。同じく、『鐘が鳴ったら事件が起きる』へ収録していた『あの日の僕と君と雨』では、「バイバイ」と歌うサビ歌に合わせ、会場中の人たちが大きくバイバイと手を振る風景も。曲の世界へスッと入り込んだとんた、誰もがその物語を彩る役者となれる。それも、ベルの楽曲に惹かれる嬉しい魅力だ。
「まだまだ飛べるかー!!」。駆ける演奏の上で、哀愁味抱いたギターの旋律が鳴り響いた。1stシングル『ノンフィクション』が導いた熱を帯びたうねり。『執着駅』が連れ出した、終点知らずの熱狂。ファンキーでフリーキーな『夕立ララバイ』が導いた、騒ぎたい高揚感。2ndシングル『午前3時の環状線』が連れ出した、哀愁浪漫な歌謡劇。
 ラテンのリズムが連れだしたのは、真夏の狂騒劇?!。ねっとりと絡みつく昭和歌謡ナンバーの『熱帯夜』が、妖しい高揚を全身に注ぎ込んでゆく。誰もか大人の色気漂わせる艶やかな歌と演奏に身を預け、禁断の悦楽に浸り、踊り狂っていた。情熱的なアコーディオンの音色が案内したのは、大人の恋心見える『ドラマ』。場末のキャバレーで人生ドラマ綴った歌に溺れ浸ってゆく。そんな感覚も、昭和という時代が釀していた残り香のようだ。
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 中盤では、力強さを抱いた楽曲ながらも、歌声はムード歌謡な雰囲気を携えた『マリオネット』。青いスポットライトと足元を覆う白いドライアイスに包まれた舞台という、昭和の歌謡番組風の演出のもとで歌唱。夢人の泣きのギターも冴え渡ったミッドメロウな『あなたまぼろし』と、10月21日に発売する3rdシングル『ビードロ』のC/Wに収録した2曲をいち早く披露。さらに、悲哀な感情をむせび泣くように歌いあげた、バラードの『ワスレナグサ』。アンニュイな甘さと切なさ交錯しあう雰囲気に酔いしれた『飴と無知』など、心を揺さぶる歌をベルは届けてきた。
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終盤、『涙傘』で会場中の人たちが小さな団扇を振りまわし騒げば、『バイバイ』でも誰もがバイバイと大きく手を振り、たぎる熱情を舞台上へ全力てぶつけていた。熱狂と勢いへ拍車をかけるように轟き出した『地下室症候群』では、会場中の人たちが頭振り乱し、暴走した演奏へ全力でぶつかってゆく。そこに広がっていたのは、気合いと気合いをぶつけあう戦いの風景。本編最後を熱狂で彩った『スローエモーション』でも、会場上空に無数のタオルが踊り狂っていた。
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アンコールは、10月21日に発売となる3rdシングルの表題曲『ビードロ』からスタート。歌謡ロックした歌に、誰もがジッと熱い視線を注ぎながら、ときには手を振り、全身で歌を通した想いをしっかりと受け止めていた。そして…。
メンバーたちが、ふたたび煽り出した。フリーキーなギターの旋律を合図に、観客たちが左右に走り続けた『厚化粧の女』。新曲の『音見世ディスコ』は、ヘドバンしてゆく演出も取り入れた、艶やかで妖しい歌謡ディスコロックチューン。サビでは、誰もが大声上げ、タオルを振りながら跳ね続けていた。なんて感情のロックを外し、制御不能なまでに気持ちを解き放ってゆく楽曲だ。またも、熱狂描くライブナンバーの誕生だ。
「俺たちはずっとこれからも夢を持って走っていきたい。もっと綺麗に咲いてください」(ハロ)。最後にぶつけたのが『やってない』。会場中の人たちが、演奏に合わせ大きく手を振り踊りだした。その勢いに床が大きく揺れていた。騒がずにいれない、飛び跳ねずにいれない、ベルと一緒に熱狂描かなきゃやってらんない。
互いに求めあう気持ちが一つになったとき、そこには無邪気な満面の笑顔と、理屈抜きに心を揺さぶる嬉しい感動が生まれてゆく。そう、ここで一緒にはしゃげることが、何よりも一番の嬉しい財産。その喜びが永遠に続くことを願いたいから、またベルのライブに大勢の人たちが足を運ぶのだろう。そう、実感させられたワンマンライブだった。

この日、嬉しいニュースが幾つか発表になった。10月21日(水)に3rdシングル『ビードロ』をリリースすることはご存じだろう。それに続く新作として、来年2月に1stアルバム『歌謡サスペンス劇場』が発売になる。ワンマンツアーへ冠していた言葉であり、ベルの活動コンセプト名をタイトルへ記したように、「ベルの全貌」を味わえるアルバムになりそうだ。
さらにベルは、1stアルバム『歌謡サスペンス劇場』を手に、「ベル初東名阪ワンマンツアー『平成歌謡ワンマンショー』」を開催する。ファイナルとなるのが、5月5日・東京キネマ倶楽部。昭和の香り漂ういなたい妖しげな香り劇場を舞台に行うとは、なんともベルらしい選択ではないか。しかもその日は、ハロの生誕祭も兼ねて行われる。
他にも、明弥の生誕祭「HAPPY BOY2」も、高田馬場AREAを舞台に2月7日(日)に3マン公演として実施することも告げられた。11月や12月はイベントツアーへの出演を通し、全国へ運ぶことも決まっている。今後も怒濤の展開を描き続けてゆくベル、その動きから目を離さないでいて欲しい。

                    TEXT:長澤智典

――セットリスト――

『万華鏡』
『あの日の僕と君と雨』
『ノンフィクション』
『執着駅』
MC
『夕立ララバイ』
『午前3時の環状線』
『熱帯夜』
『ドラマ』
MC
『マリオネット』
『あなたまぼろし』
S.MC
『ワスレナグサ』
『飴と無知』
MC
『涙傘』
『バイバイ』
『地下室症候群』
『スローエモーション』
―ENCORE―
『ビードロ』
『厚化粧の女』
『音見世ディスコ』
『やってない』

ベル Web
http://www.belle-web.info/

☆CD情報☆

2016年2月 1stフルアルバム『歌謡サスペンス劇場』
発売決定!!

『ビードロ』
ベル 初MV付き3rd single
10月21日(水)発売
S.D.R-286-A
・S.D.R-286-B
・S.D.R-286-C

☆LIVE情報☆

●ベル初東名阪ワンマンツアー『平成歌謡ワンマンショー』開催決定

公演日:2016年2月27日(土)
タイトル:ベル初東名阪ワンマンツアー
『平成歌謡ワンマンショー 名古屋編』
会場:名古屋ell.SIZE
時間:OPEN 17:00 START 17:30
出演:ベル
チケット:前売り\3,500/当日\4,000(D代別)
チケット発売日:11/21(土)~イープラスより
主催/企画:ベル
問い合わせ:名古屋ell.SIZE 052-211-3997

公演日:2016年2月28日(日)
タイトル:ベル初東名阪ワンマンツアー
『平成歌謡ワンマンショー 大阪編』
会場:心斎橋CLAPPER
時間:OPEN 17:00 START 17:30
出演:ベル
チケット:前売り\3,500/当日\4,000(D代別)
チケット発売日:11/22(日)~イープラスより
主催/企画:ベル
問い合わせ:心斎橋CLAPPER 06-6213-6331

・グランドファイナル
公演日:2016年5月5日(木・祝)
タイトル:ベル初東名阪ワンマンツアー
『平成歌謡ワンマンショー 東京編』
~ベル ハロ生誕記念~
会場:東京キネマ倶楽部
時間:OPEN 16:30 START17:30
出演:ベル
※チケット詳細は後日発表致します※

主催:H.I.P
企画/制作:SPEED DISK

公演日:2016年2/7(日)
タイトル:ベル明弥生誕主催スリーマン公演
『HAPPY BOY2』
会場:高田馬場AREA
時間:OPEN:17:00 START:17:30
出演: ベル/Chanty/the Raid.
チケット:前売り:3300円/当日:3800円(D代別)
チケット発売日: 11/7(土)~イープラスにて

■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002172217P0030001
主催/企画:ベル
問い合わせ:高田馬場AREA 03-3361-1069


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