FullMooN インタヴュー


史上最強(狂?/凶??興???)のサブカルチャーガールズロックバンドFullMooN、最新シングル『Lost a moment』を発売!!。欠けた三日月の心に触れむせび泣くか!?、満ちた満月な心に笑みを浮かべるか!?。すべてはあなたの狂った月の受け止め方次第。
               
 みずからを「最強のサブカルチャーガールズロックバンド」と名乗るFullMooN。今年5月に発売したミニアルバム『Paradigm』が、ガールズバンド推し/メタルファン/コスプレマニア/美少女(?)好きな人たちから熱い支持を受け、バックオーダーを重ねる成果を獲得。メンバー自身も予想を超えた反響を得たことから、「この勢いを加速させよう」と強い意志を抱き、10月25日に最新シングル『Lost a moment』を作りあげた。
バンドの持つ勢いとは裏腹に、収録した『Lost a moment』や『Conflict』の歌詞では、「知りたくないことも見たくなかったことも 大人になると気づいていく~こんな感情知りたくなかった」「もう限界かもね コントロール効かない~笑顔積み上げて一気に落とした」など、ネガティブな感情を、メロディアスながらも激しい演奏に乗せ突きつけた。輝きの見えた未来へ向け手を伸ばし始めた今、なぜ彼女たちは心の葛藤を歌にしたのか。最新シングル『Lost a moment』の魅力を紐解きながら、想いの真相を探ろうか。

バンドへ興味の視線が集まってる時期にリリースし、さらに関心を強めたいなと思って。ラーメンと一緒で、熱いうちに美味しく味わってもらいたいからね。

――5月17日にミニアルバム『Paradigm』を発売、その後も、現在も数多くのライブを重ね続けています。その忙しさの中、10月25日にシングル『Lost a moment』をリリース。けっこう早いペースで制作を進めてきましたね。
えれん 今のFullMooNが持つ勢いを止めたくないからこそ、なるべく感覚を開けないようにと思い、今回は急ピッチで制作を進めました。
ねね バンドへ興味の視線が集まってる時期にリリースし、さらに関心を強めたいなと思って。
なっつ ラーメンと一緒で、熱いうちに美味しく味わってもらいたいからね。
りん ……。
えれん 実際に、今のFullMooNは良い意味で勢いを持っている。その勢いを止めたくなければ、今回のリアクション次第では、ミニアルバム『Paradigm』→シングル『Lost a moment』と続いた勢いをアルバムという形にまで発展させたい。そこに関しては、正直まだメンバーの想いのみでの発言だから、どうなるかは未定ですけど。でも、そういう理想の道へ繋げていきたいなとメンバー全員真剣に思っているのも事実です。
 加えて、10月25日に『Lost a moment』の発売を決めたのも、9月-10月とライブ会場で行っている「秋のスタンプラリー」にも間に合わせたかったからなんです。
――でも、「秋のスタンプラリー」は終わってしまいません?
ねね 大丈夫です。7月-8月と「夏のスタンプラリー」を行い、9月-10月と「秋のスタンプラリー」を行ったということは…。
――なるほどね。
えれん この「スタンプラリー」シリーズ、ポイントによっていろんな景品がもらえるんですけど、けっこう豪華ですよ。
なっつ 最低でも3ポイントためればス××××がもらえます。
――えっ、スリーパー(ホールド)してもらえるんですか?
なっつ いえ、ステッカーです。
ねね お望みなら、それでもいいですけど(笑)。
えれん 最近は地方から足を運んでくれてる人たちも多いように、各ライブ会場ごと(関東地区/中部地区/関西地区など)地元以外から参加してくださった方々には、ポイントを2倍にしています。
ねね 最近、名古屋のお客さんが熱いんですよ。東京どころか、いろんな土地まで足を運んでくださいますし、とにかくライブの時の熱狂がすごい。それもあって、つい名古屋公演が多めになっている理由もありますが、そういう拠点をもっと各地へ増やしたいし、それぞれの土地ごとに熱くなってくれたら、うちらもどんどん勢いづいてライブをしに行っちゃうからね。
なっつ 加えて名古屋は、お気に入りの味仙のラーメンを食べるという目的もあるからね。
ねね 半分そのために行ってるという噂もあるけどね(笑)。

『Lost a moment』

――ここからは最新シングル『Lost a moment』の話へ移りたいなと思います。驚いたのが、バンドは勢いがあるにも関わらず、『Lost a moment』と『Conflict』の歌詞が、とてもネガティブな…「お前、病んでない!?」「大丈夫か!?」という内容だったことなんです。
ねね 病んでる風に聞こえますよね。何故『Lost a moment』にこういう想いを書いたかというと、大人になり、いろんな経験が増えるたびに「それまで見えていなかった現実や知りたくなかった物事を知るどころか、実際に体験することもあるじゃないですか。キラキラとして見えていた音楽の世界にも汚い部分があるのを知り、「楽しい」という気持ちだけでは何時しか活動出来なくなっていた。それって、音楽の世界のみに限らず社会へ出ることで…大人になればなるほどそういう経験を重ねていく。そういう人たちへ、「どんな経験もけっして無駄にはならないから」と優しく寄り添いたくて書いたのが『Lost a moment』なんです。だからネガティブそうに見えて、気持ちはしっかり前を向いてます。
えれん 見たくなかった嫌な経験も、うちらは全部FullMooNの音楽の糧にしてきたからね。
なっつ 歌詞は、ほんと同調します。私もメンバーと一緒で、音楽活動を続けてゆく中、いろいろと人が持つ汚い感情面を見てきたし、言えないような事件だって経験してきました。それでも前を向いて進んできたからこそ、今があるのも事実なんです。
りん 『Lost a moment』には、自分の生きてきた人生の中「わかる」という感情をたくさんねねが歌詞に詰め込んだように、私も気持ちを強く実感しながらベースを弾いてました。
――『Lost a moment』は歌詞へも曲調面にもヘヴィさが滲み出ていますが、力強く疾走してゆくパワーを持っているように、しっかり気持ちを未来へ連れていきますからね。
えれん 最近のFullMooNはヘヴィめな楽曲を軸にしている中、リズム隊が軽快な演奏を敷いてくれたおかげで、とても爽やかな曲になったなとも感じてる。確か、イメージが…。
ねね 「アニメのエンディングで流れそうな曲」なんです。
えれん 切なくも綺麗な表情も持った楽曲だから、アニメや映画のエンディングで流れたら、きっと泣けるんじゃないかな!?。
ねね 『Lost a moment』に「傷ついたぶん優しくなれる 何も言わず隣に居るから」と書いたように、この歌を通して私たちは心傷ついてる人の側に寄り添いたい。何より最期は、しっかり明るい気持ちで未来へみんなを連れていきますから。
  
『Conflict』

――ベース演奏で幕を開ける『Conflict』も、ヘヴィな楽曲ですよね。
ねね 今回の作品の中へ,ライブで激しさを出せるヘヴィな楽曲も入れようという話を先にしていたところ、『Lost a moment』がけっこう爽やかな曲調へ仕上がったことから、りんの持ってきた『Conflict』を、今回の作品の中、重さを際立たせた表情にしていきました。
りん 『Conflict』は、ベース始まりの格好いいリフ系の曲にしたいなと思って作りました。歌詞に書いたドロドロとした感情も楽曲の印象へぴったり合ったように、私的に「最高!!」となりました。
なっつ 歌詞と曲調が”痛く合ってて”良いなと思います。私もたまに感情のコントロールが効かなくなるんですけど、いつもクールを装っていたいから上手く感情を抑えたりもしています。
えれん 歌詞は重いんですけど、Bメロに妖しい面白いメロディを持ってきたりなど、かなり中毒性の高い楽曲だなと私は感じてる。
ねね 「Conflict」とは「葛藤」を意味する言葉。気持ちの奥に居つくドロドロとした闇の部分を書き出したら、こんな葛藤覚える歌詞になっていました。私自身もそうですが、誰だって「自分の必要性」がわからなくなったり、「自分のことを認めて欲しい」となることってあると思います。それこそ「限界かもね コントロール効かない そろそろ笑えない」という気持ちまで追い詰められたり。そういう感情を、私はめっちゃ爆発させながら歌っています。
――歌詞に「嘘でもいいから認めて欲しい」と書いてあります。活動を続けていく中、そういう気持ちを抱くことも多いのでしょうか?
ねね 歌詞に「感受性強くて脆いの」と書いているように、ミュージシャンってみんな「私を見て」「私を認めて」という意識で活動しているんじゃないかな。
なっつ たとえ無視されても、見てもらうまでアピールしていく。ミュージシャンって、みんなそういう性分なんだと思います。
――物静かなりんさんの中にも、目立ってやる感情があるということだ。
りん ベースが目立つ楽曲を作ったのも、「私を見て欲しい」という意識が少なからずあってのことでした。
ねね ミュージシャンってみんな自己顕示欲が強いからこそ、「私って本当に必要なのかしら!?」と思い込んでしまうわけなんですよ。うちらみんな、「誰かの言葉を欲しがって」(歌詞)ます。

『Broadway』

――3曲目に収録した『Broadway』は、番組の主題歌にも起用中だそうですね。
ねね ネット番組、中野ブロードウェイch(http://nakanobroadway.tv/)で放送中「セイユウ忍者GEISHA~S」の主題歌です。「最強のサブカルチャーガールズロックバンド」と名乗るFullMooNにピッタリのタッグになりました。
えれん FullMooNにとって中野ブロードウェイは想い出深い場所。今は引っ越したんですけど、以前は中野ブロードウェイの中へ事務所を構えていれば、そこでリハーサルをやってました。
なっつ ライブまで経験したことあるもんね。
りん 私なんか、初めてメンバーと出逢った場所が中野ブロードウェイだからね。
えれん ミリタリーイベントからご当地ヒーローイベントにまでいろんな絡みを持って登場しているのと同じ感覚で、中野ブロードウェイchとのご縁もサブカルバンドのFullMooNにとってみれば宿命のようなもの。その思い込みも強いせいか、だいぶ熱いギターを弾いてます。
ねね 熱いじゃなくて、ちょっと親父くさいギターをね。イントロとサビでのギター演奏のギャップとか、まさに聞きどころだからね。
りん 『Broadway』はとてもキラキラしてる、弾いててとてもテンションの上がる楽曲なんです。
なっつ ホント、そう。私なんか、ドラムを叩いてるだけでテンション高く楽しくなってくるからね。
ねね 中野ブロードウェイって、そこに居るだけでワクワクすれば、気持ちのテンションを上げてくれる場所。私の中野ブロードウェイに対する想いや、あの聖地の魅力のみを、歌詞には最初から最期まで熱く詰め込みました。

この勢いをもっともっと加速させ、熱望しているアルバム制作へしっかり繋げたいなと思っています。

――完成した最新シングルの『Lost a moment』、メンバーのみなさんにとってどんな1枚になりました?
ねね 『Paradigm』はけっこう激しい曲が多かったけど、今回も激しい曲も詰め込みつつ、どこか大人っぽい感じになったなと思います。
なっつ この1枚で、FullMooNの持ついろんなスタイルを味わえるしね。
ねね 『Conflict』をライブ演奏するときは、ギターソロの変わりに、えれんちゃんがシャウトというかデスボ祭りをしているから、そこもぜひ生で体感して欲しいなと思う。
えれん あの瞬間は、ギターを置いて叫んでます。
――10月下旬頃からライブやインストアが立て続けに行われます。FullMooNのインストアって、変わったこともやっているんでしょ。
なっつ 握手会はもちろん、私物サイン会もやってます。前々回は家で使ってるヒーターを持ってきた方がいれば、前回はDVDレコーダーを持ってきた人がいたり。みなさん、ウケ狙いも含めいろんな私物を持ってきます。だから今回も、みんなが何を持ってくるのか期待しています。
えれん 今回、CD発売記念の主催ライブを行わない変わりに、10月~12月の3カ月に渡り、なっつ/りん/えれんの生誕祭イベントを開催。10月27日(金)に恵比寿club aimを舞台に「FullMooNなっつ生誕祭~秋のツーバス祭り~」を。11月23日(木祝)に同じく恵比寿club aimで「FullMooNりん生誕祭~解き放たれた救世主~」をやります。12月に行う私の生誕祭も、詳細が決まり次第発表します。年内は東名阪を舞台にライブも精力的に行えば、この勢いをもっともっと加速させ、熱望しているアルバム制作へしっかり繋げたいなと思っています。
インストアイベントに関しても、DISC UNIONさんで『Lost a moment』を購入された方は、4種類の生写真から1種類選べます。TOWER RECORDSさんでは着せ変えジャケットをいただけます。こちらもぜひコンプリートしてください。

御殿場は小山に”ご当地ヒーロー”「イナハンザー」という新ヒーローが誕生。FullMooNがそのテーマ曲を担当させていただきました。

――FullMooNは現在、御殿場・小山のご当地ヒーロー「イナハンザー」のテーマ曲『進めイナハンザー』も歌っています。
ねね 今回、御殿場は小山に”ご当地ヒーロー”「イナハンザー」という新ヒーローが誕生。FullMooNがそのテーマ曲を担当させていただきました。ライブではすでに披露していれば、じつは音源も作りあげたように、何時か形として届けられたらなと思っています。最近の身近な夢は、『進めイナハンザー』のMVをイナハンザーを交え御殿場は小山で撮影することです。誰かぜひ名乗りをあげて作ってください!!
――FullMooNのみなさんも戦隊ヒーローたちですもんね。
ねね 戦士です。私はブルー担当!!
えれん ピンク担当です。
りん グリーン担当!!
なっつ 私がレッドです。
――えっ、なっつさんはレッドなの?。キャラ的にイエローかと思ってた。
なっつ えっ、それは私がよく食べ物をtwitterに乗せてるイメージからですか?
――あっ、いや……。
                                     
TEXT:長澤智典

FullMooN Web
http://tatenaga.net/
FullMooN twitter
https://twitter.com/FullMooN_tw

★CD情報★

『Lost a moment』
2017年10月25日(水)
ZMR-019
税抜価格 ¥1,500 税込価格 ¥1,620

曲目
1.Lost a moment
2.Conflict
3.Broadway
4.Lost a moment(Instrumental)
5.Conflict(Instrumental)
6.Broadway(Instrumental)

★LIVE情報★

2017年10月27日(金)恵比寿club aim
FullMooNなっつ生誕祭~秋のツーバス祭り~
2017年10月28日(土)長堀橋 WAXX(大阪)
2017年10月29日(日)今池3STAR / 今池REFLECT HALL / 今池GROW
ガールズストライク2017
2017年10月31日(火) 川崎セルビアンナイト
ヒップ☆アタック☆パニック!!~さんきゅーハロウィン!!~(仮)
2017年11月04日(土)名古屋GROW
「Hotty & Rhythm vol.11」秋の東名阪ツアー
2017年11月05日(日)大阪アメリカ村CLAPPER
「Hotty & Rhythm vol.12」秋の東名阪ツアー
2017年11月11日(土)渋谷GUILTY
「Hotty & Rhythm vol.13」秋の東名阪ツアー
2017年11月23日(木祝) 恵比寿club aim
FullMooNりん生誕祭~解き放たれた救世主~                     


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