男性ヴォーカルグループNEIRO、3年連続で赤坂BLITZでワンマン公演を実施。夢のとびらは開いたか!?



TORU/YAMAGE/JUN/HACHIの4人から成るヴォーカルグループのNEIRO。秋田県出身のメンバーが2人(兄弟)いることから(他は、岩手と埼玉)から、東京と秋田を活動の中心に置いている。4人とも、同じ夢を抱き、同じ屋根の下で暮らしているように、絆の深さも4人の大きな魅力だ。
3年前からNEIROは、赤坂BLITZを舞台に毎年ワンマンライブを行い続けてきた。今年も10月4日に3年連続で赤坂BLITZワンマンライブを開催。今年は『N-PRIDE2017-BRAND NEW STORY-』と題して実施、ゲストには「5th Elements」と「羅漢」が登場。
ここ2〜3年、男性ヴォーカルグループが次々誕生している。その大半が、ライブを活動の中心に据えている。グループが増えるごとにシーンも活性化はするが、同時に、人気や実力にも大きな差が生まれているのも事実。現状、インディーズという場で活動を行っているグループの中、4桁の動員をマークする存在は見当たらなければ(いたらすみません)、ワンマンで数百人規模を定期的に動員出来るグループも正直限られている。だからこそNEIROのような、毎年コンスタントに数百人以上動員しているグループの存在が大切になってゆく。
 NEIROが、このシーンをどんな風に底上げしてゆくのか。インディーズという枠内で収まる小さなシーンとして存在し続けてゆくのか!? それとも、メジャーへも繋がる道筋を作れるシーンとして育つのか!? それくらい、NEIROの未来図へ期待している人たちが男性ヴォーカルシーンには居る。そろそろ、この日のライブの模様をお届けしようか。

 ライブは、4人がそれぞれ歌声を交わす形で始まるバラードの『オープニング~BRAND NEW STORY~』から幕を開けた。自分たち自身の決意を歌にした『オープニング~BRAND NEW STORY~』は、4人が前へ進むうえでの宣言。サビで4人の優しい歌声が重なりあったときに生まれた力強い決意。支えてくれる仲間たちへ向けた「ありがとう」の想いが、胸にジンと染みてきた。
 “WOW WOW WO-WO♪”みなぎる力を、沸き上がる前向きな感情を、NEIROは “WOW WOW WO-WO♪”と凛々しく、力強く歌いあげてゆく。自分たちが前へ突き進む感情を、ラップを交えた『keep your smile again』に載せNEIROは届けてきた。煽るその歌声に刺激を受け、熱い手拍子や、共に“WOW WOW WO-WO♪”と声を上げてゆく人たちもフロアーに大勢生まれていた。
過ぎ去った夏を思い返すように、メンバーもファンたちもタオルを大きく振りまわし、『Summer Train』に合わせ軽快にステップを踏み、一緒に熱狂の中へ無邪気に溺れてゆく。頭を空っぽに騒いでこそ夏。そんな今年のひと夏の想い出をアルバムに追加するように、会場中の人たちがタオルを振りながらはしゃいでいた。

 キッズダンサーたちを迎え披露した『キミが好き~かけられた恋の魔法~』は、妖艶でムーディな香りも振りまいた、ノリ良い歌謡ソウル曲。楽曲が進むごとに、好きのときめきが沸き立っていく。始まりは大人の色気を振りまきながら、恋するドキドキが膨らむごと楽曲にも青春ムードが広がってゆく。まるで4人に「好き」の告白を受けている気分? ファンたちにはその言葉、ドキドキだったに違いない。
同じくキッズダンサーズたちも交え、舞台上を目一杯使いNEIROは『ダイジョーブ』を熱唱。軽快にステップを踏みながら、今の自分たちが夢へ向かい突き進む姿を楽しく伝えた歌のように、彼らと一緒にはしゃぎながら、共に夢へ向かって突き進む気持ちを抱きしめ合えたのも嬉しかった。「大丈夫、信じた道を進んでけ」という言葉は、自分たち自身にも力強く響いてきた。
“GO GO GO NEIRO♪”のコールを交わしながら始まった『今、僕にできること』。ファンたちの熱い応援の声を糧に突き進むメンバーの想いを投影したこの歌は、迷いながらも夢とファンたちの想いを信じて進み続ける今の4人のリアルな感情。自分たちの決意を歌に、言葉にして伝えることで、ますます4人の存在を愛しく思えてしまうのは、それだけ真っ直ぐな気持ちが歌から伝わったから?

 ゲストで出演した5th Elementsがバラード『5th Elements/Wedding Song』を披露。大好きな人へ向けた真っ直ぐな想いを伝えた『5th Elements/Wedding Song』へNEIROのJUN、HACHIも参加し、一緒にコラボレート。告白のような愛しき想いを、4人は美しく優しいハーモニーを通して届けながら、会場中の人たちの心や瞳に嬉しい小さな滴の海を作っていった。
 ラッパーの羅漢が『羅漢/STAY GOLD』を煽り、ライムしながら登場。攻め込むような激しい羅漢のラップ。そこへ絡むTORUとYAMAGE。2人も羅漢と一緒に熱いラップバトルを展開。「夢は叶う、ずっと信じて~今を叫べ」、互いに夢を追いかける身だからこそ、「夢を描けNEIROと」の言葉通りお互いに熱く共鳴しながら、3人は消えない情熱を力いっぱいその声にぶつけていった。

後半は、暖かいミドルバラードの『ありがとう~僕らが出逢えたキセキ~』からスタート。夢を追い求める気持ちや、未来をつかむ中で出会った仲間たちへの感謝の想いを歌にしてゆくことの多いNEIROらしく、『ありがとう~僕らが出逢えたキセキ~』でも、「ありがとう」と感謝の気持ちを、4人は爽やかな微笑みを交え届けてくれた。
ここからは一気にパーティタイムだ。4人がほとばしる熱をぶつけ『Over the Limit~その先へ~』を熱唱。フロアーからも、ふたたび熱気が沸き上がってゆく。昂る感情、高まる高揚、『Over the Limit~その先へ~』の歌から受け取った未来へ向けた情熱が心の中でどんどん膨らんでゆく。
大きな手拍子に包まれた『CHANGE』では、刺激的なEDM SOUNDの上で4人が「上がろうぜ」と言わんばかりに挑発してゆく。彼らに煽られ冷静でいれるわけがない。フロアー中の人たちが大きく手を振り、一緒に興奮の高みを求めていた。
「バカにされたっていい、格好悪くたっていい、目の前の運命変えるため」という4人の意志を、激しく躍動する楽曲にぶつけた『FIGHTER』。身体を激しく折り曲げ、沸き上がる感情をたぎる想いのままに4人はフロアーへ叩きつけていった。「何時だって自分は自分でしかなくて」、そう、自分たちを信じることが正解だ。みずからの意志を貫くために戦う姿勢を示したこの歌こそ、今のNEIROの戦闘服だ。
最後は『Have a good time』を通し、大きくタオルを振りまわし、楽しいパーティ空間を作り上げていった。メンバーとファンたちとが振り上げたタオルを舞い上がらせたときの光景のなんて美しかったことか、みんなで一緒に最高の楽しい空間を作りあげる。それを共に作りたくて彼女たちはNEIROに、TORU/YAMAGE/JUN/HACHIの4人に逢いに行くのだろう。

 アンコールはYAMAGEがサマーチューン『Summer Train』を歌いながら、3人がファンたちをふたたび熱狂へ呼び込むように声をかけスタート。気持ちを、身体をウキウキと弾ませるアッパーチューンに誰もが飛び乗り、思いきりタオルを振りまわし、またも会場中へ情熱にあふれた夏の景色を作りあげていった。この歌に触れていると、NEIROのライブに触れていると夏が終わる気がしないのは錯覚? いや、嬉しいくらいにNEIROのせいなのは間違いない。
「夢を持つことって大事。その夢や目標のおかげで毎日自分と向き合っていれるからだなと思って。だから僕たちは常に自分たちと向き合って、みんなに幸せになってもらいたい気持ちを発信していきたいなと思っています。そして僕らは世界を目指します。世界中のみんなを笑顔にしたいなと思います。これからもNEIROは夢を見続けます。だから、これからもついてきてくれ」(TORU)
 「最後のこの曲で新しい夢のとびらをみなさんで開きたいと思います」。最後は、NEIROのライブではお馴染み『夢のとびら』。「さぁ扉をあけよう 今、一歩を踏み出そうよ~その先に輝く未来が待っているから」。彼らはいつもこの歌に込めた想いを胸に、毎日をがむしゃらに走り続けている。たどり着きたい夢が何であろうと、NEIROは常に扉を開ける気持ちを胸に進み続けてゆく。その気持ちを忘れたくないからこそ、彼らは『夢のとびら』を歌いながら、目の前にいる人たちと、NEIROを応援してくれる人たちと「一緒に開けよう」と歌い続けていくのかも知れない。そして、ゲストで出演した5th Elementsと羅漢も舞台へ登場。みんなで明日へ続く夢のとびらを開けながら、この日の公演の幕を、嬉し涙を浮かべ閉じていった。

さて、次はどんな景色を見せてくれるのか? そこは、NEIROの4人に期待していようか。

TEXT:長澤智典

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<セットリスト>
1.オープニング~BRAND NEW STORY~
2.keep your smile again
3.Summer Train
4.キミが好き~かけられた恋の魔法~
5.ダイジョーブ
6.今、僕にできること
7.5th Elements/Wedding Song
8.羅漢/STAY GOLD
9.ありがとう~僕らが出逢えたキセキ~
10.Over the Limit~その先へ~
11.CHANGE
12.FIGHTER
13.Have a good time
14.Summer Train
15.夢のとびら


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