New

Soanプロジェクト with 芥篇 ライブレポート


あれから1年の歳月が経過。ちょうど1年前も、Soan プロジェクトは高田馬場AREAの舞台に立っていた。あのときもSoan プロジェクトは、手鞠と芥、2人のヴォーカリストを軸に据えた2つのスタイルで、Soanの意識の中に渦巻く「静と動の衝動」を音楽を介し伝えてきた。
この1年間の歩みの中Soan プロジェクトは、Soanプロジェクトwith芥『慟哭を鼓動として道とする音』/Soanプロジェクトwith手鞠『静謐を制し征する音』と2枚のミニアルバムをリリース。東名阪を舞台にした全国ワンマンツアーも重ねてきた。その歩みの一つの集大成として。そして、未来へ続く道を示そうと、Soan プロジェクトは6月1日に高田馬場AREAを舞台に「Soanプロジェクト1st Anniversary Oneman Live「ココロノコエ~Soan Birthday Special Live~」を開催した。
この日はSoan自身の誕生日も祝いつつ、静と動を描いた2部構成で実施。静かなる心の衝動を描いたSoanプロジェクト with 手鞠に続く、躍動的な物語をSoanプロジェクト with 芥が場内に描きだした。

                 Soanプロジェクト with 芥

場内へ轟く勇壮な調べ。最初の一音が流れたその中へは凄まじい気が詰め込まれていた。それまでの静謐な空間へ情熱の炎が一気に沸き立つよう、Soanプロジェクト with 芥のライブは『不確かな箱庭』からスタート。荒ぶる音の波が次々と襲いかかってゆく。怒りにも似たその音に触発され、観客たちも拳を高く振りかざし、舞台上へ熱をぶつけだした。祈るように叫び声を突き付けてゆく芥。雄々しい芥の歌声は、今宵のライブが凄まじい破壊力を持ってせまってゆくことを知らしめていた。
身体を大きく揺さぶる熱狂のダンスロックが炸裂。躍動するビートに飛び乗り、思いきり跳ね続けていたい。暴れ狂わずにいれない。Soanプロジェクト with 芥流ダンスナンバー『薄紅は舞い散り寂光に消える』に刺激され、会場は暴れ狂う観客たちにより赤い熱狂の色に染め上がっていた。
Shunのギターに導かれ駆けだした演奏。観客たちを煽り続ける芥。火照った感情を、もっともっと高めたい。限界はまだまだ先にある。それを知っているからこそSoanプロジェクト with 芥は、『隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬』を通し、熱した観客たちの気持ちへ途切れることなく熱い炎を注ぎ続けていった。凄まじい音の圧だ。でも、圧倒的なパワーで迫り来る歌と演奏が、最高に刺激的だ。

 会場を埋めつくす黄色い嬌声。その声を遮るように芥は語りだした。「その微笑みを、涙を失うのが怖かった。縛りつけられたいのは僕なのか、君なのか。さぁ、ずっと…」。
芥の叫びを合図に、演奏は『透過幕』へ。これまでの熱狂から一変、蒼い衝撃と言おうか、冷めた感覚を抱かせる楽曲だ。でも、その演奏は間違いなく熱を内包していた。ほとばしる演奏と興奮を抑えた芥の歌声が錯綜しながら、今にも破裂寸前な感情を抱えつつ物語は突き進んでゆく。

「旅人は立ち止まることが出来ず。傷つけることが自分を守るたった一つの手段だった。君に出会うまでは…」。
心地好く身体が浮遊していく。そんな不思議な、心地好い微睡みを誘う演奏だ。でも、楽曲が進むにつれ、その音色は速度と過激さを増し、触れた人たちの身体中から脈打つ興奮を導き出していった。演奏陣は、つねに熱を放ち続けてゆく。『パラドクス』でも荒れ狂う演奏を肌身に感じながら。それ以上に、楽曲の持つもの悲しいドラマを心で受け止めていたかった。慟哭した歌声を、もっともっと聞かせて欲しいと願っていた。
  そのサインは、掻き鳴らす轟音の中で悲しい声を上げていた。熱を持って駆ける演奏に身体は揺れながらも、Soanプロジェクト with 芥が示した『sign…』をしっかりと受け止めていたかった。蒼い衝動とも言うべきその演奏は、刹那な色を心に刺しながらも、ずっとずっと荒ぶる声を上げ続けていた。

重厚で、壮麗な音がゆっくりと場内を浸食し始めた。静かな抑揚も、荒ぶる演奏が轟くと同時に狂乱の風景に塗り変わっていった。『undelete』が騒ぎたい感情を熱く沸き立ててゆく。朗々と歌いあげる芥、彼の声へデスボイスで熱狂の色を添えてゆくShun。もっともっと拳を。もっともっと熱した感情をぶつけてこいと言わんばかりに、Soanプロジェクト with 芥は観客たちをけしかけていた。重厚な熱狂のドラマをそこに描こうとしていった。

「打ち鳴らせ」「暴れるぞ」、煽るSoan。彼の煽りと重厚な音色に手拍子を返してゆく観客たち。演奏が炸裂すると同時に、楽曲は『朽ち木の行方』へ。凄まじい圧を持って迫る演奏。その迫力に刺激を受けた観客たちは、大きく手を振り、頭を振り乱し、Soanプロジェクト with 芥のけしかけた戦いへ熱を放ち挑んでいた。舞台上の演奏はその躍動を止めることなく、むしろ重厚な音の衝撃を次々と投げかけ、観客たちの感覚をどんどん狂わせ続けてゆく。
「踊ろうかー!!」、重く激しく弾けた演奏か飛び出した。『躁狂の踊り子』が流れた瞬間に、観客たちがタオルを振りまわし左右に走りだした。芥の招きに応じるよう、大きく手を振り続けてゆく。何時しか場内は踊り騒ぎ、潰れた声を上げる観客たちの姿で埋め尽くされていた。闇が支配する奈落の地で、我を忘れ歌い踊るメンバーと観客たち。その熱に包まれていることが、とても心地好い。

 それまでの熱狂を空へ解き放つように、開放的な音色が会場中を包み込んでゆく。意識を心地好くトリップさせるダンスロックな『山紫水明の宴』へ身を委ね、頭を空っぽに飛び跳ね続けたい。熱をたっぷりと抱いた、触れた人たちを昇天させゆく光を携えた音色のなんて心地好いことか。求めれば求めるほど身体の躍動は大きくなっていく。

 それは、続く『arrive』でも、そう。「飛べ飛べ」と煽る芥の声に導かれ、ずっと会場は揺れ続けていた。「さぁ、昂れ」の言葉通り、観客たちは彼らの放つ熱へ挑もうと、全力で頭を降り続けていた。
最後にSoanプロジェクト with 芥はヒステリカルでサイコティックな熱狂暴れ曲『hysteria show time』を叩きつけた。凄まじい熱と圧を舞台上から降り注いでゆくメンバーたち。フロアー中から突き上がる無数の拳。猛り狂った熱狂を終わらせまいと、会場中の人たちが身体中から熱気を放ち、この宴を楽しんでいた。

今宵のSoanプロジェクト with 芥のライブは、終始、破壊的な衝動が貫かれていた。凄まじい気迫と気迫をぶつけあってこそ成立する宴を、Soanプロジェクト with 芥は求め続ければ、その求めに相応しい興奮の風景を場内に作りあげていった。

アンコールの宴

「僕たちSoan プロジェクトが伝えたいものをここにすべて詰め込みます」。アンコールは、Soanプロジェクト with 手鞠とSoanプロジェクト with 芥のメンバーが勢ぞろいし、美しいバラート『刹那を駆ける命の一行に』を奏で、これまでの熱狂を優しく空へ昇華していった。なんて麗しい楽曲だ。すべてのわだかまった気持ちを浄化するように、その歌は心に染み渡っていた。何より、また新しい明日を輝かせる光を,この場で受け止められたのが嬉しかった。
 演奏後には、この日の主役であるSoanの誕生日をメンバーみんなで祝福する場面も。その仲むつまじい関係が素敵じゃない。

 次にSoan プロジェクトが示す物語には、どんな景色と心揺さぶる触れ合いが待っているのか。その期待を抱きながら、『刹那を駆ける命の一行』がくれた余韻に、今は浸り続けようか…。

そして、これからのSoan プロジェクトは…。
 
 この日Soan プロジェクトは、9月6日(水)にSoanプロジェクトwith芥として2nd Mini Album『調律、その脈動に問う』を発売することを発表。さらに、盟友のHitomiとともに、東名阪Tour『Hitomi VS Soan』を行うことも告げた。まだまだSoan プロジェクトの動きからは芽が離せない。

PHOTO:遠藤真樹
TEXT:長澤智典

【Soanプロジェクトwith芥 Member】
Produce・Music・Drums:Soan
Lyric・Vocal:芥(from Chanty)
Guitar・Voice:K
Guitar・Voice:Shun
Bass:Ivy(from ラッコ)

【Set List】
Lyric:芥 Music:Soan
-SE-
1.『不確かな箱庭』
2.『薄紅は舞い散り寂光に消える』
3.『隔つ虚構紡ぐ真実と憧憬』
4.『透過幕』
5.『パラドクス』
6.『sign…』
7.『undelete』
8.『朽ち木の行方』
9.『躁狂の踊り子~山紫水明の宴~』
10.『arrive』
11.『meteo trive』
12.『hysteria show time』

En.『刹那を駆ける命の一行に』(with芥・with手鞠)

【Release Information】

Soanプロジェクト2nd Mini Album
『旋律、静かな願いと。調律、その脈動に問う。』Release決定

●Soanプロジェクトwith手鞠
2nd Mini Album『旋律、静かな願いと』
2017.8.9(水)Release 6曲入り
¥2,600(tax in¥2,808) 品番:S.D.R-317

●Soanプロジェクトwith芥
2nd Mini Album『調律、その脈動に問う』
2017.9.6(水)Release 7曲入り
¥2,600(tax in¥2,808) 品番:S.D.R-318

2017.6.2(金)~全国SHOPにて予約開始!!

-★LIVE情報★

【Schedule】
7.05(水)新横浜NEW SIDE BEACH!!
7.15(土)池袋EDGE
8.09(水)『旋律、静かな願いと』Release
8.22(火)渋谷Rex(Oneman)
8.23(水)渋谷Rex(Oneman)
9.06(水)『調律、その脈動に問う』Release
9.25(月)高田馬場AREA(2man)
9.26(火)高田馬場AREA(2man)
9.30(土)大阪RUIDO(2man)
10.01(日)名古屋ell.FITS ALL(2man)
10.27(金)渋谷TSUTAYA O-WEST

★CD情報★

Soanプロジェクト1st Mini Album On Sale
『静謐を制し征する音、慟哭を鼓動として道とする音』

●Soanプロジェクトwith芥
1st Mini Album『慟哭を鼓動として道とする音』
2017.1.18(wed)Release 5曲入り ¥2,500(tax in¥2,700) 品番:S.D.R-306

『慟哭を鼓動として道とする音』試聴動画
https://www.youtube.com/watch?v=IebAhlhy8c0

●Soanプロジェクトwith手鞠
1st Mini Album『静謐を制し征する音』
2017.2.1(wed)Release 5曲入り ¥2,500(tax in¥2,700) 品番:S.D.R-307

『静謐を制し征する音』試聴動画

『林檎の花の匂いと記憶野に内在する存在。』試聴動画

●SNS

【Twitter:Soan official Twitter】
https://twitter.com/soan_official

【Blog:Soan official Blog】
http://ameblo.jp/moran-soan/

【SoundCloud:Soanプロジェクトオフィシャルアカウント】
https://soundcloud.com/soan_project


関連記事

  1.  HAPPY BOYことベル, 明弥の生誕祭は、甘い熱狂が支配したHAPPY PARTYDAY

  2. 笑顔と癒しを届ける青春真っ只中なアオハル since 2015、ついに活動スタート!!。あなたのハー…

  3. HeaRt ライブレポート ロングバージョン

  4. 未完成アリス、始動ワンマン公演がいきなりソールドアウト。激しく揺れる拳と頭、激しいのに歌心を持ったエ…

  5. 今年デビュー15周年を迎えるアニソンシンガーの谷本貴義。難病のジストニアの症状を克服し力強いピアノ弾…

  6. Sick²、待望の2ndフルアルバム『ENIACMANIAC』の発売が決定。全国単独ツアーも実施。フ…

  7. ロング:これぞ、歌謡サスペンスな激情!!。アルバム『歌謡サスペンス劇場』のジャケットを舞台上へ再現。…

  8. umbrella 3.14ワンマンへ向け期待度大のパフォーマンスを披露

取材/掲載依頼はこちら

twitter
PAGE TOP