ドリームバンド、THE BEETHOVEN。命綱のない綱渡りの人生をコンセプトシングル『CIRCUS CIRCUS』へ投影。


 Psycho le Cemu/DaccoのYURAサマ(Dr)/メトロノーム・ADAPTER。の福助。(G)/元ドレミ團、現:怪人二十面奏のマコト(Vo)/人格ラヂオの那オキ(B)/元花少年バディーズ、現:The Benjaminのミネムラアキノリ(G)…。ドリームバンド、THE BEETHOVEN。命綱のない綱渡りの人生をコンセプトシングル『CIRCUS CIRCUS』へ投影。

 Psycho le Cemu/DaccoのYURAサマ(Dr)/メトロノーム・ADAPTER。の福助。(G)/元ドレミ團、現:怪人二十面奏のマコト(Vo)/人格ラヂオの那オキ(B)/元花少年バディーズ、現:The Benjaminのミネムラアキノリ(G)と、ヴィジュアルシーンの歴史を担い続けてきたメンバーらが集まり誕生したドリームバンド”THE BEETHOVEN”。
5月10日(水)に約2年ぶり通算5枚目となるシングル『CIRCUS CIRCUS』を2-TYPE発売。彼らは、同作品を手に、発売後すぐ「THE BEETHOVEN主催ツアー「CIRCUS CIRCUS」」を実施。結成日となる5月31日には、TSUTAYA O-WESTを舞台に「THE BEETHOVEN 4th Anniversary ONEMAN「Classical×Circus」と題したワンマンライブを行う。
今回作りあげた『CIRCUS CIRCUS』は、「サーカス」をテーマに据えたコンセプト作品。メンバー自身が、表現面で一芸どころか多彩な芸風を持つ音楽シーンの曲芸師たち。THE BEETHOVENが「サーカス」というコンセプトを掲げたのも、以下へ記した言葉を読めば納得だ。

 「このメンバーを観ての通り、THE BEETHOVENは個性の強いメンバーたちが集まった集団。その個性を魅力に、入れ代わりの激しい音楽シーンの中、つねに第一線で活動を続けています。もちろん、表立って見える華やかさだけではない、苦悩や影も背負いながらメンバーみんな今も歩み続けている。
 そういう経験を積み重ねながら、今でも活動している5人の姿を客観的に捉えたとき、「みんな、サーカスを彩る曲芸師たちみたいだな」と思えたんですね。サーカスの舞台を担う曲芸師たちは、いろんな闇を抱えた人生を背負いながら、何年も何十年も人を楽しませるための公演という旅を続けている。僕ら5人も、音楽シーンの中で同じように人を笑顔にしてゆく長い旅を続けている。
中へ収録した『MIND Theater』という楽曲の中へ、僕は「人生はタイトロープ そこには命綱はない」と書きました。まさに僕らの音楽人生は先の保証の無い、何時だって命綱など無い綱渡りな毎日なんです。だからこそ、それぞれの人生模様も巧みに反映させながら、「サーカス」というテーマを掲げ作品を作ろうと全員で決めました」(マコト)

人生は命綱のない、何時堕ちるか先の見えない曲芸のようなもの。

今回、2-TYPE制作したシングル『CIRCUS CIRCUS』には、それぞれ3曲目に異なる楽曲を並べる形を取りながら計4曲を収録。作詞はすべてマコトが、作曲は、4人のメンバーがそれぞれにサーカス像を思い浮かべながら1曲ずつ持ち寄る形で作りあげている。
怖いもの見たさの好奇心が刺激され足を運んだ、真夜中に開く見世物小屋的な雰囲気を持ったYURAサマ作曲による『Sorrow The CLOWN』。歌詞へは、人前で笑顔を振りまくピエロの、仮面の下に隠した持った痛みや切ない心模様を描写している。
刹那く激しい表情を記した90年代ヴィジュアル系スタイルを匂わせる『Burluesque Script』は、ミネムラアキノリが手がけた。歌詞では、有名な作品のスタイルや精神を誇張や湾曲(バーレスク)した戯曲を題材に、サーカスの存在を皮肉混じりに表現。
那オキが描き出した『MIND Theater』では、めまぐるしく楽曲が展開。近代的なエンターテイメントからオーソドックスな猛獣を使った芸まで華やかな演目が次々飛び出す、まさに巨大なシアターを舞台にしたサーカス小屋の様が曲の中から見えてくる。歌詞へは、サーカス小屋で繰り広げる演目の様子と、つねに人生を綱渡りしながら生きてゆくサーカス小屋の演者たちの心模様を投影。その心情へは、メンバー自身の想いや姿も重ね合わせている。
まるで果てのない奈落へ堕ちてくように、不思議な陶酔感を与えてゆくのが、福助。の作った『輪廻LINE』。中へ三拍子になる場面も登場。オーソドックスなサーカスミュージックの匂いと、和心抱いたカラフルな音を交錯させながら、この曲も次々と場面を変え、様々な演目を聞き手に見せてゆく。歌詞では、夢と現実や繰り返される物語をテーマに、輪廻する人生模様を描き出してきた。

一曲一曲が、サーカスの終盤を彩る演目の数々のような内容。サーカス小屋を舞台に、人に笑顔や幸せを与える曲芸師たちが心に影を背負い活動しているのと同じように、人の心に感動や興奮を与えるミュージシャンたちも、曲芸師と同じように闇を抱えながら生きていることを『CIRCUS CIRCUS』は伝えてゆく。
眩しい輝きを放つ人ほど、心に巣くった闇が奥深いことをこの作品は教えてくれる。5人の人生をリアルに投影した歌たちを通し、その心理を伝えてゆく。人生は命綱のない、何時堕ちるか先の見えない曲芸のようなもの。なんて奥深い人生歌をTHE BEETHOVENは届けてきたんだろう。この作品を耳にし、あなた自身の人生と重ね合わせて欲しい。もしやあなたの生き方も、綱渡りのような人生かも!?

TEXT:長澤智典

THE BEETHOVEN Web
http://thebeethoven.net/

★CD情報★

『CIRCUS CIRCUS』

【Type A】
【 収録曲 】
1 . Sorrow The CLOWN
2 . Burlesque Script
3 . MIND Theater
発売日 : 2017年5月10日
価格 : ¥1,500- ( tax out )
品番 : BDBX-0041A
発売 : 株式会社BadeggBox
販売 : 株式会社タイムリーレコード

【Type B】
【 収録曲 】
1 . Sorrow The CLOWN
2 . Burlesque Script
3 . 輪廻LINE
発売日 : 2017年5月10日
価格 : ¥1,500- ( tax out )
品番 : BDBX-0041B
発売 : 株式会社BadeggBox
販売 : 株式会社タイムリーレコード                            

★LIVE情報★

●THE BEETHOVEN主催ツアー「CIRCUS CIRCUS」

【 20170513 新潟GOLDENPIGS-BLACK STAGE 】
■日程 : 2017年5月13日(土)
■会場 : 新潟GOLDENPIGS-BLACK STAGE
■出演 : THE BEETHOVEN / TAG / Kra / Dear Loving

【 20170514 仙台HooK 】
■日程 : 2017年5月14日(日)
■会場 : 仙台HooK
■出演 : THE BEETHOVEN / Kra / Dear Loving

【 20170518 福岡DRUM SON 】
■日程 : 2017年5月18日(木)
■会場 : 福岡DRUM SON
■出演 : THE BEETHOVEN / Dear Loving / Leetspeak monsters
■開場 : 17:30 / 開演 : 18:00

【 20170520 心斎橋VARON 】
■日程 : 2017年5月20日(土)
■会場 : 心斎橋VARON
■出演 : THE BEETHOVEN / 天照 / Dear Loving

【 20170522 名古屋JAMMIN’ 】
■日程 : 2017年5月22日(月)
■会場 : 名古屋JAMMIN
■出演 : THE BEETHOVEN / ベル / 天照 / Dear Loving

●結成4周年記念ワンマンライブ!

THE BEETHOVEN 4th Anniversary ONEMAN「 Classical×Circus 」
■日程 : 2017年5月31日(水)
■会場 : TSUTAYA O-WEST
■出演 : THE BEETHOVEN
■開場 : 18:30 / 開演 : 19:00
■前売 : ¥4,000- / 当日 : ¥4,500-
■別途 : 1ドリンク  


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