Sick²、待望の2ndフルアルバム『ENIACMANIAC』の発売が決定。全国単独ツアーも実施。ファイナルは恵比寿リキッドルーム!!。さらに、年末に行った新宿BLAZEのワンマン公演もレポート!!


11月3日の新宿RUIDO K4よりスタートした「10都市11箇所ONEMAN TOUR『Trip or
strip』」も、12月27日の新宿BLAZE公演でファイナルを迎えた。この日は、東京でのワンマン恒例のタイトル「『女の子を騙すだけの簡単なお仕事です。7』」と題して開催。
この日のライブを通し新しいニュースが届けられた。4月5日にSick²は、2ndフルアルバム『ENIACMANIAC』を2-TYPE発売する。中には、『CLUBSICK』以降7枚のシングル曲を収録。もちろん新曲も数曲詰め込むように、これまでの歩みと、これからの姿を提示した作品になりそうだ。

そのアルバムを手に、4月より全国ワンマンツアー「ENIACATOMIC」もスタート。ファイナルは、「『女の子を騙すだけの簡単なお仕事です。8』「恵比寿、切断。」と題し、恵比寿LIQUIDROOMで行う。今回もいろんな趣向を凝らしているようで、詳細が告知になるのを楽しみにしていて欲しい。
他にも、2月には4th
Anniversaryを記念し「4×4切断」と題したウィークリーツーマンライブを渋谷REXにて開催。3月15日には新宿RUIDO
K4でジェネ★の、3月31日には大塚Deepaで祭-まつり-のバースデーワンマンも決定している。こちらも楽しみだ。

近況を記したところで、以下へ12月27日に新宿BLAZEで行われたツアーファイナル公演の模様をお伝えしよう。
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「今夜は全員可愛いうさぎさんにしてしまおうかな」。ジェネ★の言葉を受け、ライブは最新シングル『罪と罰とマゾヒスト』から幕を開けた。荒れ狂う演奏が舞台上から一気に雪崩のように襲いかかり、観客たちを音の渦の中へと飲み込んでいった。観客たちも、その熱に負けじと挑んでゆく。冒頭から場内には熱狂という戦いの空間が生まれていた。
意識をキリキリと突き刺す音が襲いかかってきた。Sick²は『イケナイコドモ』を突き付け、観客たちの理性へ「壊れなさい」とばかりに次々と穴を開けてきた。空いた穴からは、どんどん冷静な感情が抜け落ちてゆく。「暴れ狂え!!」、何よりもそれがここでは正しい常識だ。
Sick²流雅な熱を抱いたダンスナンバー『CRAZY
TOKYO』の登場だ。大勢の人たちが扇子を振りながら、狂った花魁気分で妖しく熱狂へ溺れてゆく。なんて派手派手しくも、感情を妖しく染め上げてゆく宴だ。激しく走る演奏と身体揺さぶるダンスビートが絡み合い、意識をどんどんトリップさせていく。その恍惚感がたまらない…。
8ビット要素をまぶした奇天烈な音楽が、頭の中を掻きまわしてゆく。『(8-bit)ch』が連れ出した、熱狂に狂わされ螺子が次々と外れていく快楽。意識のチューニングはどんどん狂ってゆく。
すべてを叩き壊すように、黒く荒れる演奏に乗せ飛び出した『鬼畜カレシ』。興奮に溺れた観客たちは、ジェネ★の導きへ想いを捧げるよう暴れ続けていた。重厚な音の唸りに合わせ、誰もが身体を大きく揺さぶりだした。暴走した『VOID』に合わせ、右へ左へと狂ったゾンビのような様で観客たちが騒いでゆく。感覚を無にしてゆくその破壊性こそ、今宵はとても心地好い快楽のドラッグになる。

「君は小悪魔、僕は悪魔」の声を合図に、キラキラと輝きを放つSick²流ロマンティックな高揚曲『絶対天使領域』が場内中に響き出した。誰もが光を持って弾ける歌や演奏に身を預け、行進する気分のもと浮かれた熱に嬉しく溺れていた。胸をギラつかせる演奏が、もっともっと狂えと気持ちのアクセルを踏み込んだ。『ロデオドライヴ』が示したのは、絶望の闇の中を極彩色の熱を放ちながら爆走してゆく感覚。ギラギラとした演奏が感覚を混濁させ、バネの壊れた人形のように身体の制御を奪いながら暴れ狂わせていった。
なんて華やかなダンスロックナンバーだ。『Jungle×Jumble』が、頭を真っ白にイレースし、ただただ飛び跳ね続けることを快楽と教えていた。誰もがジェネ★の動きに合わせ、一緒に踊り続けていた。これは祭だ、狂喜を与える宴なロックだ。
チクチクとした刺激を与えるように、カラフルさと激しさを持って『Fiv
Five』がバースト。キラキラとした音を放ちながらも、その中には重厚さを持った黒い音が渦巻いている。場内の人たちも手の花を咲かせながら、華やかに爆発した音の欠片たちを全身で受け止めていた。

一転、狂気という言葉が相応しいダークでラウドな音の塊が一気に襲いかかってきた。凄まじい熱を持った演奏を持って『M-control』が荒れ狂う嵐にも似た熱狂を場内に描きだした。闇へ瞬時に堕ちてゆく感覚?!。でも、それが暴れる意識や肌には心地好い刺激だ。会場中を漆黒の狂気で塗り潰すように流れた『フレゴリの錯覚』。意識が混濁してゆく。フリーキーな音の絵の具が、感情をどんどん闇色に、狂人めいた色に塗りたくっていく。でも、それが今の僕らの歪んだ心のキャンバスには必要な色の絵の具なんだ。

ライブも後半へ。「あなたの両目を僕にください」。ミッド&ラウドな『眼球』は妖しくメロウな、ねっとりとした狂気を抱いた楽曲。なんて甘美な歌だ。でも、その甘さはだいぶ捩じれていた。むしろ捩じれているからこそ、壊れた身体には心地好い味だった。
演奏は、狂気を携え一気に走り出した。叩きつける凄まじい演奏、「僕に服従してください」とジェネ★が告げたように、誰もが『deep:sleep』の作り上げた歪んだ黒い唸りに身を預け、壊れるがままに身体を揺らし続けていく。華やかな狂気という言葉こそ、この曲に相応しい。黒い熱狂の花を咲かせるように『妄想悪魔審判』が駆け出した。とても痛い歌だ。でも、悪魔の囁きやきは「痛みに溺れろ」と熱狂を求めてゆく。気持ちがどんどん上がっていく。黒い闇の熱狂の宴は、なんて痛い陶酔を与えてくれるんだろう。さらに『Dr.Earache』が次々と頭の螺子を外しだした。ジェネ★の導きへ従うように、従順な僕(しもべ)と化した観客たちがフロアー中に大きな漆黒の花を咲かせていた。
狂った演奏はさらに熱を持って暴れ出した。『isotope』が場内に作り上げた、轟音と華やかな歌にまみれ踊り狂う遊興の空間。熱しきった狂喜を引き連れながら、Sick²は最後に煽りナンバー『ヴィデオドローム』を叩きつけ、会場中に咲き乱れるヘドバン空間を作り上げていった。終わりを忘れた狂喜と狂気のバトルこそ、何よりも痛い恍惚与える刺激剤だ。

アンコールは、激烈なダンスビートナンバー『CLUBSICK』からスタート。理性を一気に吹き飛ばす演奏に触発され、ふたたびフロアは狂った宴に興じる空間に塗り変わっていた。熱狂を連れたまま演奏は、はちゃめちゃなパーティチューン『LIVEALIVE』へ。触れた人たちの気持ちを無邪気な色に染め上げてゆく様もSick²の魅力の一つ。ダークな黒いSick²も惹かれるが、キラキラとしたときめきを放つSick²も味わい続けたい大切な表情だ。最後に届けた『Lavi!』でも、会場中を熱狂に溺れる快楽の宴の場に変えながら、Sick²は訪れた人たちの心を裸にしていった。

先にも記したように、今後のSick²は4月5日に2ndフルアルバム『ENIACATOMIC』を発売。同時に、全国ワンマンツアーをスタートさせる。ツアーのファイナル公演は、「恵比寿
切断」と題した5月5日の恵比寿LIQUIDROOM。さらに大きな動きを見せるSick²から目を離さずにいて欲しい。

TEXT:長澤智典

Sick² Web
https://planet-child.jp/sick2/

★CD情報★
2017年4月5日(水)
2nd FULL ALBUM『ENIACMANIAC』RELEASE
TYPE-A 価格 3,500円(税別)
TYPE-B 価格 3,000円(税別)
収録内容後日発表!!

★LIVE情報★
Sick²ジェネ★バースデーワンマン
『ハッピーバースデージェネ★』
■2017年3月15日(水)新宿RUIDO K4
OPEN 18:00 / START 18:30
前売り¥3,500 / 当日¥4,000(ドリンク別)
[チケット]
A.e+プレオーダー 受付期間:1/7~1/15
B.e+一般発売 2/4~発売

[出演]
Sick²
ちゃんとSick²!? ※ジェネ★がマイクスタンドで真面目に歌います

[問]RUIDO K4 03-5292-5125

Sick²祭-まつり-バースデーワンマン
『まつりさん、幸せですか?』
■2017年3月31日(金)大塚Deepa
OPEN 18:00 / START 18:30
前売り¥3,500 / 当日¥4,000(ドリンク別)
[チケット]
A.e+プレオーダー 受付期間:1/7~1/15
B.e+一般発売 2/4~発売

[出演]
Sick²
企画:祭が全パートにチャレンジ!

[問]Deepa 03-3984-6085

2nd FULL ALBUM『ENIACMANIAC』発売記念ワンマンツアー
『ENIACATOMIC』
4月8日(土)HOLIDAY NEXT
4月9日(日)心斎橋soma
4月11日(火)福岡DRUM SON
4月23日(日)仙台space Zero
4月25日(火)札幌Crazy Monkey
4月26日(水)札幌Crazy Monkey
開場18:00 開演18:30
前売3,500円 当日4,000円

TOUR FINAL『女の子を騙すだけの簡単なお仕事です。8』
「恵比寿、切断。」
5月5日(祝)恵比寿LIQUIDROOM
開場17:15 開演18:00
前売3,800円 当日4,300円
※各メンバー別チケット発売になります
入場特典あり!!
【チケット】
DISK GARAGE HP1次先行抽選受付 12/27 21:00~1/9 23:00 整理番号A1~ 特典付き
DISK GARAGE HP2次先行抽選受付 1/23 18:00~2/5 23:00 整理番号B1~ 特典付き
DISK GARAGE HP3次先行抽選受付 2/11 21:00~2/26 23:00 整理番号B続き 特典付き
3/5 10:00~ 各プレイガイド一般発売 整理番号C1~ 並列入場 特典付き

【特典内容】
Aチケット:メンバー別肉声CD(A type)&各メンバー別直筆サイン入りポストカード(未公開写真①)
Bチケット:メンバー別肉声CD(B type)&各メンバー別直筆サイン入りポスター(未公開写真②)
Cチケット:メンバー別肉声CD(C type)&直筆サイン入り集合ポスター(未公開写真)
※特典の引換は全て公演終了後におこないます。引換の際にはチケットの半券が必要となりますので
無くさずにお持ちください。

[問]DISK GARAGE 050-5533-0888(平日12:00~19:00)

―セッリトスト―
『罪と罰とマゾヒスト』
『イケナイコドモ』
『CRAZY TOKYO』
『(8-bit)ch』
『鬼畜カレシ』
『VOID』
『絶対天使領域』
『ロデオドライヴ』
『Jungle×Jumble』
『Fiv Five』
『M-control』
『フレゴリの錯覚』
『眼球』
『deep:sleep』
『妄想悪魔審判』
『Dr.Earache』
『isotope』
『ヴィデオドローム』
-ENCORE-
『CLUBSICK』
『LIVEALIVE』
『Lavi!』


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