「tkmk爆女祭」も5日目へ。激しく揺さぶる音叩きつけるバンドからアコースティックな編成まで。今宵は大人のロックを熱く熱く堪能!!


「tkmk爆女祭」 ロゴ 
“GIRLS ROCK BAND”Caramel主催及び連日出演のもと、5月に渋谷CLUB CRAWLを舞台に一週間連続で行われたイベント「tkmk爆女祭 vol.0~渋谷編~」。連日、ガールズバンド/アーティストが登場し熱狂を描き続けてくれた。その第二弾として、11月23日より29日までの一週間、ふたたび渋谷CLUB CRAWLを舞台に「tkmk爆女祭 vol.1~渋谷編~」を開催。今回は、CaramelとCREAの共同主催として実施。この2バンドは一週間毎日ライブに登場。その日の模様を一週間連日レポート!!
5日女(目)となった11月27日(金)には、Hysteric Lolita/SEKIRARA/Caramel/CREA/もちとちーずが出演。熱狂描いたイベントの模様をお伝えしよう。

                Hysteric Lolita
Hysteric Lolita 
 客席にはCREAのHirokaの姿も。ドラマチックでハード、麗々しさとロマネスク携えた『BLOOM』からHysteric Lolitaのライブはスタート。感情を刺激する熱を秘めながらも、あくまでもスケール大きな音で観客たちを包みこんでゆく。とはいえ、本質的に激しく攻めゆく姿勢強いバンドのように、ファンたちはしっかり熱を持って舞台上へ想いを返していた。
ぶっ太いギターの音が轟きだした。キーボードもショルダーに変え、観客たちを煽りだした。ヴォーカルRaniの声に導かれ、客たちも拳と絶叫を舞台上に返してゆく。唸るハード&ドライブな『HYSTERIC』に身を任せ、暴れ続ける人たち。挑発的な姿勢に、騒ぎたい衝動がどんどん会場中に広がりだした。思いきりステップ踏みながらヘヴィな音を弾くベースBasilの姿も、目に嬉しいインパクトだ。続く『絶望のスパイラル』は、麗しい歌にスーッと心惹かれてゆくドラマチック&メロウな楽曲。耳心地好い歌とは裏腹に、演奏は重く激しく唸っていた。歌に惹かれながらも身体は熱を求めてゆく、そんな気分だ。
ハード&メロディックなドラマが広がりだした、『DISTRESS』が連れ出した激しさと抑揚入り交じった高揚。サビでは、メンバーと観客たちとの歌のやり取りも。Hysteric Lolita、本質的には荒々しいくらい激しい牙剥く姿勢を持っている。でもその刃を、あえてメロディアスでドラマチック、かつ表情豊かな曲の世界へ溶け込ませてゆくことで、親しみやすい激しさに昇華している。歌に惹かれながらもやたら身体が揺れるのは、歌と演奏、互いの存在する意味を理解しながら楽曲を形作っているからだろう。
「バズリズム」12月度のエンディングテーマとしても流れる『Voice For Voice』を初披露。触れた人の気持ちを高揚へと導くメロディアスでドラマチックなハードロックサウンドがベース、間奏では熱を持ったエールのやり取りも交わせるこの歌、今後も彼女たちのライブに熱狂を描くうえでの嬉しい武器になりそうだ。
 最後は、ドラマチックでハード&メロディックな『REAL』だ。感情を嬉しく高ぶらせ開放してゆく歌と演奏。メンバーもファンたちも、ステップ踏んだり拳と絶叫を掲げながら熱狂に溺れていた。この日も、トップから場内には躍動の風景が描き出されていた。

                  SEKIRARA
SEKIRARA
 しっとりとした優しい表情からの幕開け。が、ギターのミーア・クボコが大声張り上げたとたん、演奏は一気にエナジーを炸裂。1曲目を飾ったのは、空間美と荒ぶる熱狂を1曲の中へ巧みにコントラストした『あの日の少女』。抑揚と激しさの程よいバランスに身体が…というよりも、気持ちがスーッと惹かれていた。なんて、気分上げるギターロックな楽曲だ。
演奏は一気に激しさ抱きながら速度を上げだした。とても心地好くドライブした歌と演奏だ。『一秒でも長く君の記憶になりたい』か連れ出したのは、ハイウェイを風切り疾走してゆく感覚。巧みな運転だからこそ、凄まじい激しさがむしろハイな気分へと変わってゆく。とても感情的なのに、無理強いしない熱を持っている。だからこそ、触れた側はときめきながら熱狂したくなるんたよ。
変則ビート効いた『言えないままで』が連れ出したスリリングな高揚、張りつめたそのテンションに気持ちがグイグイ引っ張られてゆく。SEKIRARAの演奏には隙がない。むしろ歌が張りつめた演奏に穴を空け、優しくうねりの中へ導いてくれる。だから客たちはその歌に導かれ、心地好い痛みに恍惚を覚えてしまうのだろう。
鳴らした一発目の音でグッと身体を引き込んだのが、急な坂をゆったり駆け上がってゆくような高揚伝えた『憂鬱』だ。けっして激しくはない。でも、その抑揚を持った歌と演奏が、ふわっと大きなタオルをかけたよう身体を覆っていった。その優しくも、ちょっぴりセンチな唸りにきっとヤラれたんだろうな。
変拍子が炸裂、その狂気な勢いをSEKIRARAは祭ロックに変えてゆく。『コドモダマシノ夜』、なんてスタイリッシュなのに凄まじいエナジー放った楽曲なんだ。狂喜とは、狂気が重なりあうことで生まれてゆくもの。まさに、この瞬間のようにね。
最後の『抱き枕』では、観客たちも、それまで溜まっていた熱狂のマグマを爆発させ大暴れ。SEKIRARAのテンション高い演奏、いい感じで胸にズキズキきたよ。

                  Caramel
Caramel
「届かない想い月夜に零れた~」…感情秘めた幕開け。切な気持ちは次第に熱を持って膨らみ、やがて行き場のない想いとして一気に炸裂。まるで、我慢していた恋する気持ちを抑えられなくなるように。その心模様にシンクロするよう、観客たちも終盤へ向って感情を爆発させだした。『月下のナミダ』、高揚してゆくドラマがたまらなく嬉しい。
続いて流れたのが『ラブストーリー』。秘めた女性の痛い心模様綴った歌を、この日のCaramelは頭に並べてきた。小っさい身体に秘めた痛い恋心を吐き出すように奏でた『ラブストーリー』。募る想いが爆発したときほど恐いものはない。ライブ会場の場合、それは熱狂や絶叫に変わってゆくんだけどね。
強い熱を持った歌声を、ルミが凛々しく力強くぶつけだした。炸裂したギターロックな演奏。とにかく凛々しいんだよ、全力で挑発するようにやたら熱いパワーが『新曲』の歌と演奏には溢れているんだよ。その喧嘩、熱狂で買わなきゃ失礼だよな。終盤には頭上で転がる輩も…。
どんどん祭り上がる観客たち。高ぶった感情に強烈な刺激の一発をCaramelが打ちつけた。絶唱ダンスロックナンバー『ブラララブユー』だ。「ワッショイ×2」祭り上がってゆく観客たち。理性という箍を外したとたん、ここまで馬鹿になって騒げるなんて、お前ら最高だよ!!。何よりCaramel、その”祭り上等”な見えないはっぴ背負った姿勢に惚れるよね。
爆発した熱狂は、ブラックホールへ吸い込まなきゃ消えやしない。その熱気を消してなるものかとばかりに, 電撃パワーロック『恋愛少女』を炸裂。祭り上がった観客たちへ、轟音ギターが唸りを上げる超絶ダンスロックナンバー『恋愛少女2』をプレゼント。お馴染みの二連打。でも、この二連発こそ最高の熱狂生み出すアクションだ!!
火照った気持ちを、いや、何度も爆発を繰り返し膨れ上がった想いをCaramelは『LoversMorment』に重ね合わせてきた。好きな人に告白したい本心を、ここまで壊れそうな熱を持って伝えられたら胸が高鳴らずにはいれなかった。
 恋した女性がキレたとき、こんなにも狂気の牙剥く悪女になることを今宵のCaramelは熱狂を通して教えてくれた。ライブ中、客席中から聞こえてたゼェゼェした声にもビックリしたけどね。 

                   CREA
CREA
ド頭からベースのHirokaが客席前方まで身体を迫り出し、客たちを煽りだした。冒頭を飾ったのは、スケールあふれたダイナミックで躍動的な『Last Dance』だ。場内中に突き上がった無数の拳。挑発するように歌い叫ぶNaki。この日も頭から熱狂の導火線に火を付けた…どころか、いきなり爆発しちまったようだ。
唸りを上げたスラップベース音を合図に、観客たちが一斉に頭上高く跳ねだした。『新曲3』が作りあげた熱狂なダンス繰り広げてゆくパーティ空間。華麗でワイルドな音に触れ、大騒ぎしながらもチクチク痛い刺激を覚えていたのは、そこに幾つもの棘を隠し持っていたから?!。CREA流の妖艶極悪なディスコロック、ヤバいくらいに気持ちを高ぶらせてゆくね。
豪快に走り出した演奏。誰もが熱を持って爆走する『GO MY WAY!』へ乗り込み、一緒に熱狂の天国へドライブし始めた。一体化したこの熱気、何度だって味わいたくなる。気持ちと気持ちを偽ることなく真っ直ぐにぶつけあうことで生まれる熱狂が、とても清々しいじゃないか。
「革命を起こせ!!」。初日からずっと演奏し続けてきた『新曲1』の登場だ。ザクザクとした、思いきり牙剥き出したハード&ドライブした音と強いメッセージ抱いた想いが、燃え盛りたい気持ちをギュッと強く握りしめていた。前日のアクシデントもあったせいか、この日は冷静さを持ちながらも、熱を放つ姿勢崩さない演奏を4人は届けていた。
明るくカラッと駆けだした『Windy』が飛び出した。なんて高い熱を抱いたダイナミックな演奏だ。熱狂で包み込むとは、この日の演奏のことを指すのだろう。NakiとAikoが1本のマイクで一緒に歌う場面も素敵な見せ場。
「私たち、このステージの上しか生きる場所ないんです。だからみんなも全力でついてきて!!」。最後に轟音炸裂させたのが、『GO+ON』だ。轟き荒れ狂う演奏のハリケーンへ、同じく観客たちも熱狂の暴風を作りぶつかってゆく。放熱したパワーとパワーがガチンコで交じりながら、この会場に壊れそうなくらいの熱気をメンバーと観客たちは作りあげていた。互いに感情を剥き出しぶつかりあったときに生まれる興奮と高揚。それを見せてこそCREAのライブだよな。

                 もちとちーず
もちとちーず                                        この日は、バター担当メンバーの廣瀬茜(from:BAND-MAID®)が溶けてしまって欠席。4人でのステージとなった、もちとちーず。これまでの喧騒とは違い、もちとちーずはアコギとエレピを中心にした演奏を届けるように、とても優しくてハートフルなステージングを展開。
アコギとマラカスの演奏を背景に、冒頭を飾ったprediaのカバー曲『cherry love』から、心をクイクイ優しく後押しする歌を温もり満載で披露。村上瑠美奈と湊あかね(prediaチーム)の良い意味で肩の力を抜いた歌声が、温かさを持った爽風として胸を包みこんでゆく。「あなたの心にくっついて離れない歌をお届けする」という、もちとちーずのコンセプトにぴったりな雰囲気じゃないか。
疾走性とスリリングさを秘めたスパニッシュナンバー『you slipped away』が飛び出した。predia時には情熱的かつパワー満載な歌声で届けるこの曲を、もちとちーずでも、シンプルな演奏にも関わらず、力強い歌を軸に引っ張っていた。とてもシンプルな演奏なのに、艶めいた情熱的な歌声がグサグサッと胸を射抜いたよう、村上瑠美奈と湊あかねのヴォーカリストとしての実力の高さを改めて感じた気分。
 続く『願い』でも、熱を秘めた深みを持った歌声で、何時も以上に身近にギュッと抱きしめてゆく感覚を2人は与えてくれた。アコースティックな編成だからこそ、より歌心の本質を味わえる。改めて、そこを感じさせられた。ホント、視線逸らしたくない歌を届けでくれる2人だね。
初恋をテーマにしたバラード『あなたと。』は、湊あかねから村上瑠美奈へ歌を繋ぐ形で展開。切々とした、どこか憂いを抱いた想いを優しく歌いあげてゆく。この2人が歌うと、初恋の想いさえ、酸いも甘いも知ったうえでの初(うぶ)な想いに聞こえてくるのはご愛嬌。それだけ深みを持った歌声ということ。「好きと言って」の言葉に艶めいたドキッとした感情を覚えさせるなんて、もうヤバいくらい胸熱じゃない。
最後は、ふたたび気持ちを優しく弾ませてゆくハートフルな『あめハレ。』をプレゼント。メンバーと一緒に歌をかけあう場面も組み込みつつ、サクサクッとした感触楽しみながら、会場中が一つに溶け合っていた。この優しく甘い音楽、とっても心地好いね。だけど、味わいすぎるとカロリーオーバーしちゃう?!。この”もちとちーず”なら、いくらカロリーオーバーしても構わないさっ!!

                6日目へ向けて…。

 6日女(目)となる11月28日(土)には、La PomPon/SORAMIMI/Split BoB/CREA/Caramel/たんこぶちんが出演。この日も、熱狂が支配するサウナのような会場になるのは間違いない。

「tkmk爆女祭」Web
http://www.bakuonsai.com/
Hysteric Lolita
http://www.hystericlolita.jp/
SEKIRARA
http://sekirara-official.aremond.net/
Caramel
https://twitter.com/caramel_149cm
CREA
http://crea-music.com/pc/
もちとちーず
http://ameblo.jp/mochitocheeze/
                                        Hysteric Lolita
『BLOOM』
『HYSTERIC』
『絶望のスパイラル』
『DISTRESS』
『Voice For Voice』
『REAL』

SEKIRARA
『あの日の少女』
『一秒でも長く君の記憶になりたい』
『言えないままで』
『憂鬱』
『コドモダマシノ夜』
『抱き枕』

Caramel
『月下のナミダ』
『ラブストーリー』
『新曲』
『ブラララブユー』
『恋愛少女』
『恋愛少女2』
『LoversMorment』

CREA
『Last Dance』
『新曲3』
『GO MY WAY!』
『新曲1』
『Windy』
『GO+ON』

もちとちーず
『cherry love』
『you slipped away』
『願い』
『あなたと。』
『あめハレ。』


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