ミライスカート、林奈緒美卒業前最後のワンマンであり、初ツアーの千秋楽公演を京都FANJで満員のファンを前に実施。


10月よりスタート、東名阪京を舞台にしたミライスカート初のワンマンツアー「金木犀香る初恋のMelody」。ファイナル公演として11月27日(日)に用意したのが、地元,京都にある京都FANJでのライブ。
京都メトロを会場に定期公演をスタート。初ワンマンを京都ミューズホールで行いソールドアウトを記録。主催フェスティバル「未来フェス」を京都で開催。ミライスカートの歩みの中、つねに京都で行うライブは彼女たちの活動の大きな機転になり続けてきた。
メンバーの一人である林奈緒美が年内の活動を持ってミライスカートを卒業。今回、ツアーのファイナル公演として行ったライブも、4人のミライスカートのワンマンライブとしては最後になった。会場を埋め尽くした満員のファンたちも、その事実を受け止めながら開演の幕が開くのを待っていた。
d44_3653
  暗くなった場内、スクリーンに映し出されたのは相谷麗菜監督による京都を舞台にした短編物語。画面には「初恋の君を今日も待つ」の文字。憂う表情のもと、京都の町中をそれぞれに彷徨う4人。彼女たちの元に届けられた一通の手紙、封を開けた中に綴られていたのは「金木犀の咲くあの場所で待ってる」の言葉。。。
♪進化する準備はできてる?♪。『メグリメグル』からミライスカートのライブはスタート。キラキラと輝く楽曲に乗り、ふわり揺れるスカートの裾を翻し歌い踊るメンバーたち。クールなダンスビートの上で、柔らかな仕種や表情を持って『ハンナリ☆スター』を舞い歌う4人。秘めた高揚が気持ちに熱を与えてゆく。一緒に上がっていきたい。何時しか場内には絶叫にも似た雄叫びが生まれていた。
歌謡テイストな『1秒前のシンデレラ』では、熱情した香りも匂わせ歌い踊る姿から一瞬たりとも目を逸らせなかった。♪残さずに飲み干して♪と『コ・イ・ハ・カ・プ・チ・ー・ノ』を通し4人は、満員のファンたちを妖しく挑発してゆく。
  ♪あの空に恋して 羽ばたけ明日へ♪。『Rocket Love』は、未来へ視線を向け続ける彼女たちの心境をリアルに映した楽曲だ。爽やかな表情で歌う姿は、彼女たちにとても似合う。一転、ディスコビートな『ギ・ミ・ユ・ラ』に乗せ、4人は挑発するようにせまってきた。「見つめてよ」「お前だけだよ」など、妖しく迫られてはメロメロにならないわけがない。何時しか彼女たちも、色気を抱いた大人な歌が似合うまでに成長していた。
「次はゴミ掃除の時間です」。披露したのが、ミライスカート流エコナンバー『ミーゴ!ゴミーゴ!』。エスノビートに乗せ、メンバーと満員の観客たちが「処理どうすんの?!」「俺がするー!!」「誰がすんの?」「俺!俺!!俺!!!俺!!!!」のやり取りを繰り返してゆく。凄まじい熱狂で吸引されては、どんなゴミでも処理されてしまいそう。それくらい熱い掛け合いが終始場内を包み込んでいた。
スタンドマイクを前に歌ったのが、『キラ☆ヒラ♥レボ★エボ』。自分次第で毎日の中へ小さな革命くらいは起こせそう、そんなポジティブなパワーを4人がキラキラと弾む楽曲を通し与えてくれた。
弾む気持ちがどんどん空へ舞い上がってゆく。『鉄則Aライン』がファンたちの感情を熱狂と一緒に解き放ってゆく。歌に合わせメンバーと一緒に思いきり飛び跳ね騒がなきゃ、それがミライスカートのライブでの鉄則だ!!。場内に渦巻く熱気をさらに攪拌するように『COSMOsSPLASH』が飛び出した。フロアー中から飛び交う絶叫にも似たコール。ヤバい、気持ちの躍動が止まらない。沸き上がる感情をすべて解き放たないと身体が壊れそうだ。駆ける『COSMOsSPLASH』に飛び乗り、誰もが限界を越える勢いで感情をスパークさせていた。心を嬉しく震わせながら弾け続けていた。
d44_4516
 中盤には、アコースティックコーナーが登場。毎回メンバー2人が、ピアノとアコギの演奏を背景に「恋の歌」を歌う形で進めてきた。最終日を彩ったのが児島真理奈と相谷麗菜。この日は、ファイナル公演に相応しくグランドピアノを用意。
児島真理奈は森高千里さんの『渡良瀬橋』をセレクト。背景のスクリーンには、みずから撮影してきた渡良瀬橋の映像をMV風に編集し、投影。ピアノとアコギの演奏の上で、想いを馳せるように児島真理奈は歌いかけてきた。この歌は、離れた人をずっと故郷で想い続ける内容。年内でグループを卒業する林奈緒美へ向け贈った応援メッセージにも響いていた。相谷麗菜は、「初恋」に掛け宇多田ヒカルさんの『First Love』を歌唱。彼女も新たな道へ旅立つ林奈緒美へ向けた想いも重ね、涙ぐみながら歌っていた。
切々としたピアノの音色の上で4人の美しいハーモニーが悲しさを連れ出した。最後は4人で『Melody』を披露。一人一人マイクを繋ぎ、サビでは今にも壊れそうな歌声を重ねながら、4人は切ない恋の物語を描きだしていった。
d44_3231
後半戦は『未来ノート』から。メンバー一人一人へ飛び交うコール。♪なんてたってNo.1 見ててねいつも♪。その言葉が現実になることをみんな信じている。だからこそ、誰もが満面の笑顔を彼女たちへ捧げていた。「みんなで一緒に素敵な時間を過ごしてきました。心を込めてこの曲を歌います」。林奈緒美の言葉に続いて流れたのが『Beautiful Days』。♪美しい青春に傷一つないわけないね♪。キラキラと輝くこの歌は、彼女たちが未来へ歩む姿を照らしていた。まぶしい笑顔の裏には、たくさんの悔しさや悲しさ、挫折寸前の気持ちや負けそうな想いが隠れている。彼女たちは知っている。弱さを乗り越えた先に光や笑顔が待っていることを。これから進む道は異なれど、4人が共に輝いた日々を描いてきたのも事実。これからも彼女たちはスカートの裾を翻しながら涙を隠し、笑顔で走り続けてゆくはず。そんな決意の歌にも、この日は胸に響いていた。
最後は、ミライスカートの始まりを告げた歌の一つ『ナモナイオト』だ。♪未来が近づいたら見えないものが見える♪。未来から聞こえる音をしっかりキャッチしていけば、かならず未来は近づいてくる。彼女たちはそう信じながら、舞台上で力強く笑顔で歌っていた。場内から飛び交う絶叫。大サビでは、スクリーンに映し出された「ゆらり揺れる心がこの場所から走り出せばいますぐ届きそうだ」の歌詞に合わせ、たくさんの歌声が会場を包み込んでいた。何時だってミライスカートはモノクロな感情を綺麗な色に染め上げてくれる。その歌声で、いろんな人たちの心に明日を夢見る勇気や素敵な未来を響かせてゆく。そう強く感じさせたライブだった。
d44_4782
アンコールに登場したメンバーたちは、一人一人こう語りだした。
「この4人で作ってきたミライスカートが大好き。このミライスカートを守り続けることで、なっちゃんが居たことは残り続けると思います。これからもステップアップしながら頑張っていきます」(児島真理奈)。
「みんなと一緒に楽しく「最高やなー」と言える、そんなライブをみなさんの心に残せていたら、自分自身もメンバーも成長できたことになるんだろうなと思います。今年いっぱいでなっちゃんが卒業することになりました。私の大好きななっちゃんやからこそ幸せになって欲しいと思ってる。うちらめちゃめちゃ頑張るし、ずっと前向いて進んでいくので、みなさんついてきてください。絶対に後悔はさせません」(橋本珠菜)。
「私は年内でミライスカートを卒業することになりました。振り返れば、最初から最後まで私は身勝手な奴だったなと思います。なおのことを一生懸命考えて言葉を言ってくれたりとか、この3人はすごい思いやりのある人たちです。2年半一緒にやってきたようにみんなのことが大好きだし、離れるのは寂しいけど、でも、自分で決めたことなので。これから3人になっても、ミライスカートは絶対後悔させない素敵な活動をしてくれる。私も年内いっぱいは、2年半やっていた成果を毎回一番出せるように頑張っていきます」(林奈緒美)。
「私たちツアーを本当にやりたかったので、最終日に京都でやれて嬉しいです。みなさんとの出会いがあったから、この日のライブがあります。なっちゃんがいたから今のミライスカートも、このメンバーもいます。今があるのも、全部出会いから生まれたもの。私たちは、もっともっとミライスカートを大きくしていきたいなと思っています。今日この瞬間のミライスカートも忘れないでください、おねがい」(相谷麗菜)

相谷麗菜の言葉に続いて流れたのが、ファンたちへの感謝の想いと、一緒に歩んでいくうえでの願いを歌にした『おねがい』だ。4人は、力強く歌声をぶつけていた。♪むずかしいよ「みんなのアイドル」♪と歌いながら。でも、ファンのみんながいるから未来へ進んでいけるし、未来が開けることを4人は2年半の活動を通して学んできた。だからこそ、彼女たちは笑顔で『おねがい』を歌っていた。♪何時かもっと大きなステージで歌ってみせるから♪。その言葉を本気で信じたい。大サビで場内中に輝いたオレンジ(金木犀)のサイリウムの光を見た瞬間、むちゃくちゃ涙が込み上げてきた。嬉しすぎるくらい感動の涙が一気に込み上げていた。みんなミライスカートの明日を信じてるし、一緒に歩もうとしている。その決意が、たくさんの金木犀(サイリウム)の輝きに姿を変えていた。
♪未来はエンドレス信じる力で~掴むよ、あのヒカリ♪。そう、今の彼女たちならきっと奇跡だって起こしてくれる。最後に届けた『千年少女~Tin Ton de Schon〜』に触れながら、誰もが誓い合っていた、「未来はつかめる」「奇跡さえ起こせる」んだと。だから「ずっと見て」いたい。ミライスカートがまぶしい青春の輝きを放ち続けながら走ってゆく、未来へ続く光の道を…。
d44_5012
 最後に流れた映像には、金木犀を手に4人が公園で笑顔で出会う姿が登場。4人が口にしたその言葉は…「やっと逢えたね」。エンディングでは、相谷麗菜監督の手による撮影のメイキング映像が流れていた。虫におびえる姿やセリフ後の照れた姿など、そこにはメンバー自身がプロデュースしているからこそのくったくない素顔の4人が映し出されていた。
 単なるツアーの千秋楽公演ではない。メンバーとファンたちとが「未来の光を一緒につかもう」と誓いあった、心の絆を固く結び合ったライブがそこには生まれていた。また同じ空間に集いながら共にこう叫ぼうか、「ミライスカート、ミラー!!!」と…。

Photo:Yusuke HOMMA
Text:長澤智典

ミライスカート Web
http://www.miraiskirt.com/
ミライスカート twitter
https://twitter.com/miraiskirt
児島真理奈 twitter
https://twitter.com/miraiskirt_km
林奈緒美 twitter
https://twitter.com/miraiskirt_hn
相谷麗菜 twitter
https://twitter.com/miraiskirt_ar
橋本珠菜 twitter
https://twitter.com/miraiskirt_hj

★LIVE情報★

タイトル:未来フェス 2016
日程:2016年12月23日(金・祝)
会場:WORLD,KYOTO(http://world-kyoto.com)
時間:OPEN 13:00 / START 14:00
料金:前売 3,500円 / 当日 4,000円(ドリンク代別)
出演:ミライスカート/Dorothy Little Happy/寺嶋由芙/アイドルネッサンス
各プレイガイドにて一般販売中。
・ローソンチケット[Lコード:55447]
・e+
・チケットぴあ[Pコード:313-329]
・SCチケット:http://www.sound-c.co.jp/ticket/
お問い合わせ:サウンドクリエーター(06-6357-9990)

2016年12月10日(土) ラフォーレミュージアム原宿
2016年12月11日(日) ラフォーレミュージアム原宿
2016年12月11日(日) AKIBAカルチャーズ劇場
2016年12月12日(月) AKIBAカルチャーズ劇場定期公演
2016年12月17日(土) 恵比寿CreAto
2016年12月23日(金・祝) WORLD,KYOTO「未来フェス 2016」
2016年12月26日(月) AKIBAカルチャーズ劇場定期公演(4人体制最後のライブです)


あわせて読みたい記事

Pick Up