舞台「Sing Equally under the Sky-DIVISION- インタヴュー


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 昨年11月に上演された音楽舞台劇「Sing Equally Under the Sky.」。準主演をミュージシャンのコタニキンヤが、音楽プロデューサーをリウ(メトロノーム)が担当。数多くのゲストミュージシャンも参加し、5日間全9公演に渡り行われた舞台劇は好評のもと終了。その反響を受け、2月には6日間全11公演に及ぶ「Sing Equally under the Sky.-AWAKEN-」を再演。
演劇の中にライブを組み込むのではなく、演劇とライブそれぞれに独立しながらも、1本の物語の中でクロスオーバーしてゆく。まさに、ライブ感覚を持って誰もが物語の参加者になれるのが、この音楽舞台劇「Sing Equally Under the Sky.」最大の魅力だ。
その興奮と感動をふたたび味わいたい人たちの声が多く寄せられたことから、このたび新作舞台劇「Sing Equally under the Sky-DIVISION-」を10月12日-13日にTSUTAYA O-WESTで上演することが決定した。今回ライブ上演される音楽舞台劇「Sing Equally under the Sky-DIVISION-」は、先に上演された「Sing Equally under the Sky.-AWAKEN-」の前章となる物語。つまり、エピソードゼロとなる。わかりやすく言えば、「STAR WARS」で言うダースベイダーになる前のアナキン・スカイウォーカーの物語。なので、今回が初接触という方も、物語の始まりを告げるエピソードゼロということで、まっさらな気持ちで楽しんでもらえるはずだ。前作を知っている方なら、物語を彩った人たちが、なぜそうなったのかのきっかけや理由を深く知ることができるだろう。
 この舞台劇に登場するキャストを代表し、michi.(S.Q.F)/ Ricky(DASEIN/RIDER CHIPS)/小林写楽(メトロノーム/FLOPPY/GalapagosS)リウ(メトロノーム/ケラ&ザ・シンセサイザーズ/MC-K2 FACTORY)の4人が対談。「Sing Equally under the Sky-DIVISION-」の魅力について熱く語ってくれた。
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Ricky:このメンツはまさに、オールスター大運動会だね。
リウ:いや、野球で言う、選ばれし者たちの戦いの場である「オールスターゲーム」のことですから。

――リウさんは、「Sing Equally under the Sky.」シリーズのサウンドプロデューサーとして1作目から関わり続けてきました。
リウ:この舞台劇を彩る音楽や、舞台に登場するバンドたちが演奏する楽曲の制作はもちろん。実際に舞台を彩るバンドメンバーのキャスティングにも関わらせていただいてます。
先に、今回の「Sing Equally under the Sky-DIVISION-」のポイントを上げるなら、脚本/演出家の佐藤信也(疾駆猿/ソラリネのユメ)さんと打ち合わせをしたときに出てきたのが「ステージングが派手で華やかな人たちで舞台を彩りたい」ということ。その想いを受け、今回のミュージシャンチームのキャスティングを担当。結果、「オールスター戦」のような豪華な面々が一堂に会してくれました。
Ricky:このメンツはまさに、オールスター大運動会だね!!
リウ:いや、野球で言う、選ばれし者たちの戦いの場である「オールスターゲーム」のことですから(笑)
――Rickyさんや小林写楽(以下、写楽)さんは、前作に引き続き登場。michi.さんは、今回が初出演になります。
リウ:michi.さんのことは、僕も昔から知っていたんですけど。今回のキャスティングに関しては、Rickyさんからの強い推薦があったことから決まりました。
Ricky:今回の物語の内容を知り、新しいキャストが必要だという話から、「この悪なキャラクターはmichi.さんに凄く似合いそう」と思い、最近仲良くさせてもらっているご縁もあって紹介した形なんです。
michi.:俺、そんなに悪か!?(笑)。僕自身、過去にも舞台経験があれば、みずからのバンドでも演劇的な演出も施していることから、Rickyさんから推薦を受けたときは迷わず「お願いします」と返事をしました。そこまで悪辣な役柄なのかは観る方のご想像に任せますが、Rickyさんの期待にしっかり応えられるように頑張ります。
――Rickyさん演じるザビーも、かなり過激な発言の多い革命家ですよね。
Ricky:正義のテロリストです!!
リウ:正義のテロリストって…まぁ、確かにイケイケな役ではあります。「Sing Equally under the Sky.-AWAKEN-」でザビーは成り上がりますが、「Sing Equally under the Sky-DIVISION-」はその前の物語のように、まだ成り上がる前の、まさに意気揚々とした頃のザビーを描いていますからね。
Ricky:もう、飛んで跳ねての応酬ですよ。
――ザビーはWキャストで、写楽さんも演じます。
写楽:今回はセリフも動きも増えるかも知れないので、Rickyさんとは異なる、僕なりのザビー像を描こうと思っています。
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「STAR WARS」でいうアナキン・スカイウォーカーがダースベイダーになったのと同じような受け止め方で「彼の悪の感情の裏には何があったのか??」を表現するように、そこもしっかり感じていただけたらなと思います。

――リウさんは、今回の「Sing Equally under the Sky-DIVISION-」に描き出す世界観を受け止め、様々な楽曲制作を行っています。とくに、ポイントに置いて制作した面があったら教えてください。
リウ:演出家さんと打ち合わせをしていくうえで重点を置いたのが、「こういう演技が成されていく中で、こういう歌や楽曲を流したい」「ここで誰それにスポットが当たった瞬間に、こういう音楽を響かせたい」など、物語に寄り添う音楽を描くことでした。
――物語に寄り添う音楽…ですか!?
リウ:物語の展開や流れに沿いながら、共にドラマを描いてゆく音楽ということです。イントロや間奏の長さ、楽曲の展開も、演技に重なり合う形を取っています。
――今回の「Sing Equally under the Sky-DIVISION-」という物語は、「Sing Equally under the Sky.-AWAKEN-」の前章。つまり、エピソードゼロとなる内容になります。
リウ:この作品を入口に楽しんでもらえたらなと思っています。これが始まりの物語でもあるように、前作を知らなくても十分楽しめるよう、そこは安心して足を運んでください。
加えて、もう一つ今回の作品の魅力を語るなら、michi.さんが新たなキャストとして加わったことから、準主役のビンスワンガーを演じるコタニキンヤさん、ザビーを演じる写楽くんとRickyさん、そしてシュヴァルツァーを演じるmichi.さんと、ヴォーカリストたちによる嬉しい見どころも増えました。
写楽:今回はエピソードゼロとなる物語。前回登場したキャラタクーたちの”若かりし頃”の姿になるわけですけど。あの恰好いいザビーの若い頃をどう描き出すか!?。そこは期待を裏切らないように頑張らなきゃいけないところでもあります。
Ricky:,劇中では音楽を通して物語を伝える役目を担っているから、歌詞を間違えたら大変なことになる。加えて、芝居の台詞もあるから切り替えも大変。だから,歌詞と台詞だけはしっかりと身体へ叩き込んで臨みたいなと思っています。加えて、若かりし頃のザビーはもっと痩せてたはずなんで、僕もこの機会に昔のザビー体型になってやろうと思ってます…と、ご飯を食べながら語っていますけどね(笑)。
 ザビーに関してはWキャストで、僕と写楽くんが演じるザビーとはまったく異なる印象を与えていくと思う。むしろ、2日間観ないとザビーの魅力が伝わりきらないと思うので、ぜひ両日とも観てもらいたいですね。
――michi.さんのシュヴァルツァーに対する印象も聴かせてください。
michi.:最近、ブラックなmichi.をステージ上でも封印していたので、その姿を、この舞台を通して思いきり開放しようと思っています。ただし、悪といっても勧善懲悪な悪ではない。なぜシュヴァルツァーが悪に染まったのか!?。真っ直ぐな想いだったはずなのに、何故に黒い心へ染まったのか…。「STAR WARS」でいうアナキン・スカイウォーカーがダースベイダーになったのと同じような受け止め方で、「彼の悪の感情の裏には何があったのか??」を表現していくので、そこもしっかり感じていただけたらなと思っています。
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リウ:最初の打ち合わせでは、「演出の中へダイブを入れよう、ギターを壊そう」という案もありました。さすがに破壊系は辞めたのですが、ダイブなら大丈夫じゃないかな!?。Rickyさん、イケます??
Ricky:イケますよ!!。俺の体重ならぜんぜん飛べる!!。写楽くんもダイブしましょうよ!!
写楽:えっ??????

――劇中で演奏する楽曲の数々。演者ごとに、曲調も異なるのでしょうか??
リウ:今回、歌い手さんによって曲調が変わることは先にお伝えしておきます。僕が手がけたザビーの楽曲に関しては、「イケイケで作って欲しい」という要望があったことから、ライブで生きる激しい感じを出して作りました。コタニキンヤさん演じるビンスワンガーが歌う楽曲は、「愛に満ちた曲たちを」ということから、今回はTφRU(SEX-ANDROID)くんにお願いをし、二人で異なる色を出す形を取っています。しかも舞台上には、バンドセットを二つ用意、僕とTφRUくんがそれぞれ手がけたバンドが、実際に舞台上で音楽を通して戦います。
――それ、めっちゃ臨場感が出ますよね。
リウ:今回、TSUTAYA O-WESTというライブハウスを舞台に選んだのも、爆音でライブを見せたかったからなんです。観る方々も、ぜひ暴れていただけたらなと思っています。
Ricky:じゃあ俺、客席に乱入しちゃおうかな!?
リウ:やってください。じつは最初の打ち合わせでは、「演出の中へダイブを入れよう、ギターを壊そう」という案もあったくらい。さすがに破壊系は辞めたのですが、ダイブなら大丈夫じゃないかな!?。Rickyさん、イケます??
Ricky:イケますよ!!。俺の体重ならぜんぜん飛べる(笑)。写楽くんもダイブしましょうよ!!
写楽:えっ??????
――もう一つ気になるのが、演奏陣と役者さんたちが、どんな風に舞台の上で混じり合っていくかなんです。
リウ:演奏しているバンドの前で、役者さんたちが戦うなど、同じ舞台上で絡み合う場面もいろいろ出てきます。
Ricky:今回は、僕らの領域に役者陣が寄り添っての舞台劇だけに、今から楽しみです。思いきりやっちゃっていいですか??
リウ:やっちゃってください!!
Ricky: じゃあ、ザビー様の本気見せちゃおうかな!!(笑)
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今回の舞台劇は、この作品に登場するバンドさんたちが得意としている音楽の世界観と寄り添いあった内容。ぜひ、美味しい嗜好の詰まった音楽と演劇を、あなたの心の中でマリアージュしてください。

――最後に、それぞれ「Sing Equally under the Sky-DIVISION-」へ望むに当たってのメッセージをいただいても良いでしょうか??
写楽:僕やRickyさんは今回たった1日ずつ、全体でも2公演のみの舞台になるので、その1日にすべてを注ぎ込みますが、観られる方はぜひ2日間通して見ながら、僕とRickyさんとの違いや、1日目と2日目でバンドメンバーもかなり入れ替わるように、そこの違いを見比べてもらうのも楽しさだと思います。
Ricky:もしかしたら、今までにない新感覚のエンターテインメントが生まれるかもしれないので非常に楽しみです。
michi.:僕は二日間とも出させていただきますが、逆に捉えたら初日と千秋楽しかない。その限られた期間の中、自分自身をギリギリまで追い詰めながら演じていくつもりです。何より今回の舞台劇は、この作品に登場するバンドさんたちが得意としている音楽の世界観と寄り添いあった内容。ぜひ、美味しい嗜好の詰まった音楽と演劇を、あなたの心の中でマリアージュしてください。
リウ:物語と音楽が密接に繋がって作り上げた舞台劇のように、すごい感情移入して観れると思います。しかも、すべての楽曲が舞台用の書き下ろしナンバー。会場では、「会場限定販売」でサウンドトラック盤も発売します。まずは舞台を通して物語を味わい、サントラ盤を手に入れ、家に帰って歌詞カードを読みながら、ふたたび頭の中で物語を楽しんでもらえたらなと思います。
Ricky:今回は、ライブと同じ感覚で盛り上がってください。そこも、この「Sing Equally under the Sky-DIVISION-」を楽しむ大きなポイントになっていますから。

TEXT:長澤智典
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「始まりの狼煙が上がる。時代を変えようと走り抜けた先駆者達の物語」
舞台 『Sing Equally under the Sky ~DIVISION~』

公演日:2016年10月12日(水)・13日(木)全2公演
会場:渋谷 TSUTAYA O-West
料金:前売¥4,200 当日¥4,700 (ドリンク代別途 1drink ¥500)
開場:18:00 開演:19:00
チケット一般発売:2016年8月6日(土)
プレイガイド:ぴあ/ローソンチケット/イープラス/TSUTAYA O-West 店頭/
お問合せ:TSUTAYA O-West 03-5784-7088

<出演>
林野健志/コタニキンヤ./永田彬/西岡優妃/安納サオリ(アクトレスガールズ)/万喜なつみ(アクトレスガールズ)/才川コージ/小川亮(疾駆猿)/吉野哲平/まき/山下慎悟(甘党男子3illfy)/西村侑樹/澤田圭佑(刀屋壱)/橋本浩太郎/NANA(NUDYLINE)/中條孝紀/北川大佑(刀屋壱)/中野貴文(壱童)/椿山美憂(壱童)。
michi.(S.Q.F)/TφRU(SEX-ANDROID)/リウ(メトロノーム/ケラ&ザ・シンセサイザーズ/MC-K2 FACTORY)
<ゲスト・ミュージシャン>
[10月12日公演]
小林写楽(メトロノーム/FLOPPY/GalapagosS)/ミネムラアキノリ(The Benjamin/THE BEETHOVEN)/K(NoGo D)/コースケ(heidi.)/YUJI(D-SHADE/M.A.Y)
[10月13日公演]
Ricky(DASEIN/RIDER CHIPS)/YAMATO(UCHUSENTAI:NOIZ)/JET(MU)/Lida(Psycho le Cému/Dacco/NINJAMAN JAPAN)/YURAサマ(Psycho le Cému/Dacco/THE BEETHOVEN)

<作・演出>
佐藤信也(疾駆猿/ソラリネのユメ)
<企画・制作>
SKY PROJECT/ヒエロマネジメント(株)/ALLEX ENTERTAINMENT
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あらすじ

戦争により荒廃した近未来。
人類の大半が死に絶え、核の汚染の為、広大な地下シェルターで暮らす人々。
核の雲が消えた晴れ間のみ、限られた人間が空を見る事が出来る。
生き残った指導者達は、再び愚かな戦争を起こさない為に七大禁則を打ち立てた。
戦争を扇動するものを排除しようとしたのである。

Ⅰ・政治的集団行動、また団体・派閥結成の禁止。
Ⅱ・武装及び殺傷能力を有する武器の使用・携帯・所有の禁止。
Ⅲ・特定居住区における平常時の移動・入区の禁止。
Ⅳ・階級・身分を越えた結婚の禁止。
Ⅴ・酒・煙草・麻薬などの依存性嗜好品の使用・売買の禁止。
Ⅵ・賭博による不正な利益享受の禁止。
Ⅶ・音楽や文学、芸事における思想的芸術活動の禁止。

統制を敷こうとする政治家達。
しかし、その圧政を変革する為に、歌で主張を掲げ、反乱の狼煙を上げた者達がいた。
彼等は自らを自由革命軍と称し、政府打倒の活動を開始した。
音楽が力になる世界では、廃止されたはずの唄が謳われ、禁止されたはずの詩が空を舞う。

さあ、自由を取り戻そう。
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<サントラ盤 CD情報>
オリジナルサウンドトラックが、会場限定で発売決定!!

『Sing Equally under the Sky ~DIVISION~ Original Sound Track』
全4曲 ¥2,000(税込)
<収録曲>
01.キズナキエヌシラベ
02.生命の声明
03.野蛮人のメロディ
04.RE:

サウンドプロデュース:リウ

01.キズナキエヌシラベ
Music:リウ lyric:リウ
Vocal:michi.
Guitar:TφRU / Lida
Bass:リウ

02.生命の声明
Music:Ricky lyric:Ricky
Vocal:Ricky
Guitar:Lida
Bass:リウ

03.野蛮人のメロディ
Music:TφRU lyric:TφRU
Vocal:コタニキンヤ.
Guitar:TφRU
Bass:リウ

04.RE:
Music:リウ lyric:リウ
Vocal:小林写楽
Guitar:TφRU
Bass:リウ

Manufactured by
SKY PROJECT


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